アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

The Notebook(きみに読む物語)

2005年08月17日 | 映画
今年のティーン・チョイス賞は『The Notebook(きみに読む物語)』が最多8受賞だ。その内訳は主演男優、主演女優、デート映画、ドラマ映画、Liplock(キスシーン)、ラブシーン、ケミストリー(息がピッタリ合っている)、ブレイクアウト男優賞。

主演女優賞のレイチェル・マクアダムズはMTV賞では『Mean Girls』での悪役と『きみに読む物語』での主演を含む5部門(個人では最多)でノミネートされ、3部門(『Mean Girls』によりチーム演技賞&ブレイクスルー女優賞、『きみに読む物語』によりベスト・キス賞)で受賞した実力派。今週全米公開の『Red Eye』というスリラー映画にも主演していて、今後がますます楽しみな女優だ。

主演男優賞のライアン・ゴズリンは『きみに読む物語』の前にはホラー&スリラー系の映画にいくつか出ていたが、恋愛物は初めて。でも、ティーン・チョイス賞ではブレイクアウト男優賞も受賞する等、やはり実力派だ。

なお、『きみに読む物語』のアメリカでの年齢指定は「PG-13」だが、ラブシーンが結構過激で、その上の「R」指定スレスレの線だったりする(XXXXがチラっと見えるという説も…)。実際、MPAAの度重なる審査の末にかなりのシーンが削除されたのだが、それらは北米版DVDに収録されている。

ちなみに、『きみに読む物語』の北米版DVDには2つのコメンタリーも収録されていて、1つは原作者のニコラス・スパークス、もう1つはニック・カサヴェテス監督によるものだ。

前者は原作との違いや「自分が作家になった経緯」、「自分の小説がよく映画化されること」等についてのFAQに答えていて非常に興味深い。また、ニコラス・スパークスは元セールスマンだったというだけあって語りもスムーズだ(しかもハンサム)。原作にはないシーンも結構あるそうだが、ニコラス・スパークス自身、「小説と映画では表現方法が異なるので、片方で出来ても、もう片方で出来ないことがある。全く同じでもツマラナイし、実際、これは映画として良く出来てるので、私としてはとても気に入っている」と言っている。

後者ではロケ場所、セット、トラブル、追加撮影等に関する裏話や自己ツッコミが聞けて、こちらも楽しい。また、同コメンタリー中では明言してないのだが、私の印象としてはどうやら監督は原作を読んでないらしい。また、MPAAのお達しでかなりの部分を削除せざるを得なかったのを不服に思ってるようだけど、言い方が真摯な感じで好感が持てる。

このDVD、たった1枚なのだけど、その他、メイキング・オブ・映像等も収録されていて盛り沢山。もちろん、映画そのものもあらゆる年齢の恋人・夫婦たちにオススメだ。ただし、映画の設定や構成を説明するだけでネタバレになるので、ここでは内緒。できれば、記事や解説等を読まずに見てほしい。まあ、邦題そのものがネタバレという感じもするけど…

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2 コメント

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Unknown (ずも母)
2005-08-18 09:33:35
こんにちわ~~♪

「君に読む物語」はとても感動しました。

年齢的に近いせいか?(爆)それとも仕事柄か?

あのくらいに夫に愛されて逝くって理想かもしれないけど

一瞬の記憶の回復を彼は毎日楽しみにし、それが彼の生きる糧だったような気がします。

でもあの夫婦は本当に幸せにくらしたのですね・・・

どの夫婦も結婚するまでドラマはあるものです(結婚してもね)でも最後に残るのは二人なのよね~~

今の自分達夫婦関係を改めて考え直しましたわ
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感動のラブ・ストーリー (ジョウ)
2005-08-20 00:54:09
ずも母さんもご覧になったんですネ



私も久々に感動するラブ・ストーリーを見せてもらいました。なぜかアカデミー賞には見向きもされなかったみたいですが、その後、MTV映画賞やティーンチョイス賞で評価されたというのが面白いですね。



ちなみに、原作者によれば、この作品は「ロマンスではなくラブ・ストーリー」なんだそうです。両者のニュアンスの違いは北米版DVDのコメンタリーで説明されてるんですが、大雑把に言うと、前者はハッピー・エンディングで後者は悲劇なんだとか。
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