【写真は優勝者のKatharine Closeさん(13歳)】第79回Scripps National Spelling Beeコンテスト(6/1の最終決戦がESPN局とABC系列でリレー中継)のプライムタイムの分を見た。
このコンテストは1925年に始まったもの(第2次大戦中の1943~1945年はお休み)で、「アメリカで最長寿&最大規模の教育プロモーション」とされるイベントだが、ネットワークTVでプライムタイムに中継されるのは今年が始めて。ちなみに、今年の参加者は約1050万人で、5/31(水)~6/1(木)にワシントンDCで行われた最終決戦まで進んだのは275人だという(公式サイトより)。従来はアメリカ合衆国の子どものみ(最終決戦日の時点で16歳未満&8年生以下)が対象だったが、昨年から英語を母国語とする全ての国に開放された。
公式サイトでの説明によれば、「spelling bee」の語源は定かではないが、「bee」には「蜂」や「働き者」の他に「寄り合い」(活字での初出は1769年の「spinning bee」)という意味でも使われることがあるので、それと関係あるというのが有力な説らしい。「spelling bee」というフレーズが活字で初登場したのは1875年だが、口語ではおそらく、その数年前から使われていただろうということだ。
さて…
Spelling BeeはTV番組や映画等にも時々出て来るが、私は本番を見たことはなかったので、TV中継のニュースが出た時から「とにかく見てみよう」と楽しみにしていた。その反面、「退屈なのではないか?」という懸念もあったが、蓋を開けてみると、笑いあり、涙あり…という感じで結構面白い。
「英単語の綴りを当てる」ことによって勝ち抜いて行くのだが、1回間違えたら次のラウンドに進めなくなるので、かなり緊迫感がある。制限時間は基本的に2分で、30秒の延長も可能だが、そのオプションは1回しか使えないので使い時が肝心。質問も決められた範囲(意味、別の発音、元の言語、例文)でできるが、最終決戦ともなると、大人でもなかなか知らないような単語ばかり出て来るのである。元の言語も多岐(フランス語、ラテン語、ギリシャ語、ドイツ語、ロシア語、ハワイ語、サンスクリット語等)にわたっているので、それぞれの言語の綴りと発音のパターンを知ってないと難しい。
基本的にはオリンピック中継を見るのに似ており、特定の子に感情移入してしまったり、つい、手に汗握って見入ってしまったりする。各参加者や彼(彼女)らを応援する両親たちの個性も窺えて面白い。今回の放送ではラウンドの合間に参加者たちの紹介映像も流してくれた。
また、「参加者が正しい綴りを言ったのに、審査員たちが使っていた単語リストの綴りが間違っていたために一旦失格になった」というハプニングもあった。その子は結局、復帰して、最終的には第3位だった。
各ラウンドで参加者が少しずつ減って行き、最後に1人になったところで、あと1問正解しないと優勝できない。もし、それで不正解だったら、2位の子が復活できるらしい(?)。でも、今回は1位の子が正解した瞬間、2位の子の顔がパッと明るくなり、自分のことのように喜んでいた。きっと、仲間意識が芽生えていたんだろうね。
ちなみに、今回のプライムタイム放送(8:00-10:15pm)を見たのは約853万人(週間ランキング21位)だったが、終盤に向かうに連れて視聴者数が増えたらしい。この成績をABC系列がどう受け止めているかはわからないが、来年以降もぜひ、放送してもらいたいものだ。
なお、単語リスト(PDFファイル)は公式サイトからダウンロードできるので、あなたも勉強してみてはいかが?
このコンテストは1925年に始まったもの(第2次大戦中の1943~1945年はお休み)で、「アメリカで最長寿&最大規模の教育プロモーション」とされるイベントだが、ネットワークTVでプライムタイムに中継されるのは今年が始めて。ちなみに、今年の参加者は約1050万人で、5/31(水)~6/1(木)にワシントンDCで行われた最終決戦まで進んだのは275人だという(公式サイトより)。従来はアメリカ合衆国の子どものみ(最終決戦日の時点で16歳未満&8年生以下)が対象だったが、昨年から英語を母国語とする全ての国に開放された。
公式サイトでの説明によれば、「spelling bee」の語源は定かではないが、「bee」には「蜂」や「働き者」の他に「寄り合い」(活字での初出は1769年の「spinning bee」)という意味でも使われることがあるので、それと関係あるというのが有力な説らしい。「spelling bee」というフレーズが活字で初登場したのは1875年だが、口語ではおそらく、その数年前から使われていただろうということだ。
さて…
Spelling BeeはTV番組や映画等にも時々出て来るが、私は本番を見たことはなかったので、TV中継のニュースが出た時から「とにかく見てみよう」と楽しみにしていた。その反面、「退屈なのではないか?」という懸念もあったが、蓋を開けてみると、笑いあり、涙あり…という感じで結構面白い。
「英単語の綴りを当てる」ことによって勝ち抜いて行くのだが、1回間違えたら次のラウンドに進めなくなるので、かなり緊迫感がある。制限時間は基本的に2分で、30秒の延長も可能だが、そのオプションは1回しか使えないので使い時が肝心。質問も決められた範囲(意味、別の発音、元の言語、例文)でできるが、最終決戦ともなると、大人でもなかなか知らないような単語ばかり出て来るのである。元の言語も多岐(フランス語、ラテン語、ギリシャ語、ドイツ語、ロシア語、ハワイ語、サンスクリット語等)にわたっているので、それぞれの言語の綴りと発音のパターンを知ってないと難しい。
基本的にはオリンピック中継を見るのに似ており、特定の子に感情移入してしまったり、つい、手に汗握って見入ってしまったりする。各参加者や彼(彼女)らを応援する両親たちの個性も窺えて面白い。今回の放送ではラウンドの合間に参加者たちの紹介映像も流してくれた。
また、「参加者が正しい綴りを言ったのに、審査員たちが使っていた単語リストの綴りが間違っていたために一旦失格になった」というハプニングもあった。その子は結局、復帰して、最終的には第3位だった。
各ラウンドで参加者が少しずつ減って行き、最後に1人になったところで、あと1問正解しないと優勝できない。もし、それで不正解だったら、2位の子が復活できるらしい(?)。でも、今回は1位の子が正解した瞬間、2位の子の顔がパッと明るくなり、自分のことのように喜んでいた。きっと、仲間意識が芽生えていたんだろうね。
ちなみに、今回のプライムタイム放送(8:00-10:15pm)を見たのは約853万人(週間ランキング21位)だったが、終盤に向かうに連れて視聴者数が増えたらしい。この成績をABC系列がどう受け止めているかはわからないが、来年以降もぜひ、放送してもらいたいものだ。
なお、単語リスト(PDFファイル)は公式サイトからダウンロードできるので、あなたも勉強してみてはいかが?
The 25th Annual Putnum Country Spelling Beeでしたっけ。
まず足でスペルをなぞるようにしてから答える子、とか
ちょっと風変わりなキャストが印象に残っています。
日本でいうと漢字検定をテレビでやるようなものでしょうかw
なるほど、言われてみると、漢字検定に似てますよね。