アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-13 "30 Seconds"

2006年05月05日 | TV: Alias
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年5月3日】※今回も懐かしのキャラが帰って来るのだが…。とてもショッキングな内容。

アナ・エスピノサの電話通信がインドのコール・センターで暗号化されて転送されているという事実をAPOが突き止める。シドニーはレネイとともにジャイプールに行き、その暗号解読キーを入手する。その際、レネイの咄嗟の判断力と手際の良さにあらためて感心したシドニーは彼女をAPOに勧誘する。

バルセロナ。スローンがプロフェット5のアーマンに会い、「ナディアの治療薬を使うためには30秒間、心臓を止めなければならないというじゃないか。それでは私に娘を殺せというようなものだ」と文句を言う。アーマンは「ラムバルディを信じなさい。治療薬は他ならぬラムバルディが作ったものなのですよ」と説明する。

APOはケリー・ペイトンの電話通信を傍受する。ペイトンはチューリッヒにいるモリッツ・コラーという男と話している。APOは人工衛星からの映像でコラーのスーツケースにラムバルディ文書の第47ページが入っている事を確認する。これで、アナとペイトンが繋がってる事が確認できたが、それにしても、アナはどうして、自分でコラーに電話しないのだろうか?なお、アナとペイトンはバルセロナにいるようだ。

病院。スローンがナディアの病室を訪れ、生命維持装置のスイッチを切り、ナディアの顔に布を被せて窒息させる。これでナディアの心臓が止まった。スローンが治療薬を投与しようとしたところにジャックが現れ、「スローンがナディアを安楽死させようとしている」と勘違いして止めようとする。そのおかげで時間をロスしたかに見えたが、ナディアは無事、息を吹き返し、目覚める。ほぼ1年ぶりの覚醒だった。

モリッツ・コラーは芸術史の専門家だったが、フリーランスで犯罪組織の仕事を引き受けていた。しかも、レネイとも旧知の仲だった。

シドニーはナディアが目覚めたと知らされ、早速、イザベルを連れて病院に駆けつける。

スローンはジャックとシドニーに「ナディアの治療法を見つけるため、密かにあちこちの研究機関に資金を出していたのだが、そのうちの1つが実を結んだんだ」と説明する。また、その治療法を開発した研究機関はバルセロナにあるという。

スローンが病院を去った後、ジャックはAPO本部にいるディクソンに電話し、スローンの最近の通信記録や渡航記録…特にバルセロナ関連のものを調べるよう命じる。

APO本部。調査の結果、案の定、スローンの通信記録等に怪しい点がいくつか見られ、ジャックとディクソンは警戒するが、シドニーは「単にナディアの治療法関連の記録を揉み消そうとしただけかもしれない」と、慎重な構えを見せる。

スローンが長期休暇を申請し、ジャックが許可する。娘のナディアとしばらく一緒に過ごすのも良いだろう。ジャックはスローンに第47ページについて尋ねる。現在は(アナ・エスピノサ&プロフェット5に奪われてしまった第47ページを除いて)全てのラムバルディ古器物がDSRに保管されていたが、その大部分はスローン自身が集めたものだ。スローンなら、APOやプロフェット5が気付いていない何かを知っている可能性もある。APOは第47ページのコピーは持っていたが、本物でなければわからない、隠されたメッセージがあるのかもしれない。しかし、スローンは「何も知らない」と答える。

トムがパリでレネイと合流する。(この場面でそびえているエッフェル塔はCG?)

レネイがチューリッヒにいるモリッツ・コラーに電話し、取引を申し込む。コラーはちょうど、第47ページの解読作業を行っている最中だったが、レネイの「報酬はお金以外のもの」という言葉に釣られ、会う約束をする。

その頃、スローンが何者かに電話をし、「今夜、会う必要がある」と言う。相手は誰なのだろうか?

夜。シドニーのアパート。シドニーがイザベルをようやく寝かしつけ、ナディアと2人で話をする。ナディアは「父があたしと一緒に過ごしたいって言ったんだけど、無理な話だわ」ともらす。ナディアは父のスローンに何度も裏切られてるため、つい警戒してしまうのである。シドニーは「あなたが病気の間、とても献身的だったわよ。あの人が他の事であんなに一所懸命になった姿なんて見たことないわ」と言う。スローンはかつて、ラムバルディの文書や発明品等に熱中した時期があったが、ナディアに関してはそれよりも更に力を注いでいたように、少なくともシドニーには思えた。

その時、ジャックからシドニーに電話がかかってくる。スローンが今夜、誰かと会うらしい。

チューリッヒ。レネイがモリッツ・コラーを訪れる。入り口に控えていた警備員が取り次ぐ。犯罪組織相手の仕事が多いため、入り口の警戒も厳重らしい。だが、部屋の中にいたのはコラーだけだった。どうやら、コラーは昔からレネイに気があったのだが、レネイの方が全く相手にしなかったらしい。それが、今回は彼女の方から声をかけてくれたということで、コラーは舞い上がっていた。

コラーの作業机の上にはビニール・ケースに入った第47ページが置かれていた。レネイはそれをもてあそびながら、コラーと思わせぶりな会話を交わす。一方、建物の外ではトムが塗料で壁にドアの形を描いている。やがて、トムから「準備完了」という通信が入ると、レネイはコラーに「アナ・エスピノサを見つけるためにあなたを人質にするわ」と言う。コラーが混乱しているところにトムが壁をぶち破って入って来る。塗料は爆薬だったのだ。

ロサンジェルス。ジャックが駐車場に行くと、ナディアが待っていた。ジャックがこれからスローンに関して発見することになる事実が何であれ、ナディアはそれを自分の目で確かめたいのだ。(ちなみに、ジャックは最近になってハイブリッド車に乗り換えた。)

スローンが倉庫の前で誰かから荷物を受け取り、それをそのまま倉庫にしまう。

スローンたちが去った後、ジャックとナディアは倉庫に忍び込む。ナディアはパスワードをすぐに当ててしまった。(よく見てなかったけど、ナディアが入院した日の「04-23-05」なのかな?)

倉庫の中にあったのはナディアの治療法に関する研究資料だった。ジャックは「どうやら、私は君のお父さんを疑い過ぎてたようだ」とナディアに言う。

チューリッヒ。トムとレネイはコラーを拉致し、尋問する。コラーは悪人相手の仕事はするものの、それは技術的な作業だけで、とても拷問に耐えられるようなタマではない。トムたちが拷問を匂わせただけであっさりと白状する。だが、コラーが語ったのは第47ページに隠されたメッセージのことではなく、そのページそのものが偽物だという事実だった。しかし、アナたちにはまだ、その事実は伝えておらず、明日ガーナで会う約束になっているという。トムはAPO本部にいるシドニーに連絡する。

昼間。スローンの自宅。スローンがラムバルディ文書の第47ページを取り出して眺めていると、玄関のチャイムが鳴る。スローンは第47ページをマニラ封筒の下に隠し(もっと、ちゃんと隠せよ!)、玄関のドアを開ける。来客はナディアだった。

ナディアは「シドニーはガーナに出かけてるの」と言う。スローンはナディアを歓迎する。

夜。暖炉の傍でスローンとナディアが話をしている。スローンは「おまえと初めて会った時、父親としてどう接したら良いのかわからなかった」と打ち明ける。だが、病院で横たわるナディアを見た時、「おまえが私を必要とする以上に、私がおまえのことを必要なんだと気付いた」のだという。

スローンは「そろそろ、できる頃だな」と言ってキッチンに行く。

ナディアは手首に嵌めたままだった病院のID腕輪(これ、何と言うのかな?)を眺める。それには彼女の名前と入院日(2005年4月23日)が書かれている。これまで、なんとなく外せずにいたのだが、遂に外すことに決め、ハサミを取りに机の方に行く。

ハサミでID腕輪を切っていると、机の上にあるマニラ封筒の下に紙が見える。何気なく引き出してみると、それはなんと、ラムバルディ文書の第47ページだった!これはおそらく、本物だろう。

すると、「説明するよ」という声がする。いつのまにか、スローンがキッチンから戻って来ていた。

ラムバルディのせいで娘が1年間も昏睡状態にあったというのに、父はまだラムバルディのことを忘れられなかったのだ。スローンはラムバルディ関連の品物を全てDSRに提出したのだが、この第47ページだけはどうしても手放すことができなかったのだという。

ナディアはこれ以上、何の言い訳も聞きたくなかった。彼女は自分の治療薬もラムバルディが作ったものだということは知らない。

ナディアは第47ページを持つ手に力を込め、「あたしか、これか、どっちかを選んで!」と迫る。

すると、スローンは「私の人生で最も大切な2つの物のうちの1つを選ばせるようなことはしないでくれ」と懇願する。

「父にとって、自分は古文書と同等の価値しか無い」と悟ったナディアは第47ページを暖炉に投げ入れる。スローンはそれを止めようとして、ナディアを突き飛ばす。ナディアはテーブルの上に倒れ込み、割れたガラスの大きな破片が首に突き刺さる。そして、間もなく息を引き取ってしまうのだった。

スローンは今度はナディアを救うことはできなかったが、その左手にはしっかりと第47ページを握っていた。一部が焦げて血も付いているが…。

ガーナ。シドニーがレネイに高性能ライフルを渡し、「アナが現れたら、これで撃つのよ」と指示する。「ところで、APOに入るかどうか、考えといてくれた?」と尋ねるシドニーにレネイは「自分のスケジュールで仕事する方が良いから」と答える。シドニーが「いつになったら、あたしを信用してくれるの?」と訊くと、レネイは「あなたのことは信用してるわ。問題なのは他の人たちよ」と答える。シドニーは「なるほど」という顔で頷く。

外。モリッツ・コラーが約束のテーブルでアナ・エスピノサを待っている。周りにはAPOのエージェントたちが控えている。(すごく、見え見えなんだけど…。)

レネイは少し離れた建物の一室でライフルを構えている。

やがて、車が現れ、止まる。窓ガラスが黒いため、中は見えない。おそらく、アナ・エスピノサだろう。しかし、いくら待っても誰も出てこない。「何かがおかしい」と思った時、車が突如、方向転換して走り去ろうとする。

シドニーが車の前に立ちはだかり、弾を撃ち込む。止まった車のドアを開けるが、アナはその中にはいなかった。(リモコン操作による無人車だった?)

レネイのいる部屋にシドニーが現れる。だが、服装も髪の色も違う。たった今、無線でシドニーの声を聴いたばかりのレネイは首をかしげ、「シドニー…?」と声をかける。シドニーは無言でナイフを左手に握り、レネイの首をかき切る。

レネイは床に倒れ、間もなく事切れる。

レネイを殺したのはDNA操作によって姿を変えたアナ・エスピノサだろうが、レネイはそんな事は思いつかず、「シドニーを信用して」油断したためにやられてしまったのだ。

それにしても、アナは最初からレネイを殺すつもりだったのか?あるいはシドニーの仲間なら誰でも良かったのか?そもそも、コラーとの取引自体、シドニーたちをおびき寄せる罠だったのだろうか?

スローンがアーマンに会い、プロフェット5にあらためて仲間入りする意思を告げる。アーマンは「おかえりなさい」と言って迎え入れる。

それと前後して、スローンの自宅を訪れたジャックがナディアの亡骸を発見する。ナディアは昨夜スローンと争って倒れた時のままの姿で、目もつぶっていなかった。スローンはナディアの遺体を隠すでもなく、あるいは弔うでもなく、そのまま放っておいたらしい。もう、この家に戻って来るつもりもないのだろう。


【今日の一言 その1】
Arvin Sloane: You're asking me to kill my daughter.
Ehrman: I'm asking you to fave faith in Rambaldi.

【今日の一言 その2】
Thomas Grace: It's ten o'clock.
Renee Rienne: It's 9:59.
Thomas: I didn't realize the French were so... punctual.
Renee: Why not? It's the Americans who are always in a hurry.
Thomas: And we get fat, too.

【今日の一言 その3】
Nadia Santos: I've already missed so much time. I wish I had been there for you, with everything that's happened.
Sydney Bristow: Oh, I know. And I know what it's like to have part of your life taken from you.
Nadia: ....
Sydney: For what it's worth, it gets easier.
Nadia: (軽い溜息をつき) My father wanted me to stay with him, but I couldn't. Ever since he came into my life, it's always the same. I just don't want to get hurt anymore.
Sydney: I don't blame you. You have every right to be guarded. But... you should know.... While you were sick, he was completely devoted to you.
Nadia: ....
Sydney: I mean, I've never seen him so dedicated to anything.
Nadia: Even Rambaldi?
Sydney: From what I've seen, even Rambaldi.
Nadia: ....
Sydney: You can stay here as long as you want --- as long as you don't mind a crying baby.
Nadia: (ようやく笑顔が戻り) Are you crazy? I love having so much life around me.

【今日の一言 その4】
Renee Rienne: Put on your shirt, we're leaving.
Moritz Koller: What?
Renee: I have to find Anna Espinosa. And I have to use you to do it.
Moritz: I don't understand.
Renee: I'm taking you hostage.
Moritz: What, are you crazy?
Renee: Some people think so. Regardless, you're coming with me.
Thomas Grace: (壁に仕掛けた爆弾のスイッチを入れて) 3, 2, ...
(レネイがモリッツをソファに押し倒し、壁が爆破される)
Moritz: (壁の向こうから入ってくるトムを見てから、レネイの方に振り返り) You... bitch.
(以上、フランス語)
(以下、英語)
Renee: (モリッツを殴って気絶させ) I hate that word.
Thomas: I'll remember that.

【今日の一言 その5】
Thomas Grace: I know you are trying to do right by your client, but you and I both know you are not cut out to withstand extended interrogation. You're just some unlucky bookworm who's in way over his head.
Moritz Koller: Please don't hurt me!
Renee Rienne: Then stop screaming and talk!!

【今日の一言 その6】
Arvin Sloane: Nadia, when I first met you, I didn't know how to be a father. I assumed it meant being needed. And then I saw you lying in the hospital in that... that bed and I realized something. I realized that I need you more than you will ever need me.

【今日の一言 その7】
(ナディアがスローンの書斎で本物のラムバルディ文書の第47ページを見つけたところで)
Arvin Sloane: Let me explain. Nadia, you're going to have to trust me.
Nadia Santos: You said it was over.
Sloane: No, it's not what it looks like.
Nadia: You've been lying all along.
Sloane: Look, I handed everything over to the DSR except for that page. I... I couldn't part with it. I... I... I spent so much time...
Nadia: I don't want more excuses. Just talking about Rambaldi, your face, your voice, it all changes. This obsession you have...
Sloane: No, it's not an obsession.... It's faith.
Nadia: Do you have any idea what your "faith" cost me? What did you think? That I was living peacefully? The last twelve months were an extended nap? I heard people talking. I felt tubes shoved down my throat. I couldn't open my eyes. I couldn't move. I couldn't scream. But I felt everything. So forgive me if I don't have much tolerance for your faith.
Sloane: Nadia, please. You have to understand...
Nadia: I'm done trying to understand you! You have to make a choice. Either me or this.
Sloane: Please.... don't make me choose... between the two most important things in my life.

【今日の一言 その8】
Sydney Bristow: Have you given any more thoughts to my offer? About APO?
Renee Rienne: You know, I work better on my own schedule.
Sydney: When are you going to start trusting me?
Renee: I trust you. It's everyone else that's the problem.
Sydney: (無言で2~3度頷く)

【今日の一言 その9】
Rachel Gibson: Is everything all right?
Moritz Koller: Wonderful... considering I might get killed today.


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ギョギョ (tinker)
2006-05-05 17:09:22
2人もお亡くなりになってしまうとは ... 泣。ナディアって前ワイスとつき合ってましたよね。だからナディアが覚めたらワイスが出てくるからうれしぃなぁと思ってたら、サクサク死んでしまって ... スローン許せん!これが実社会だと、スローンがああなったのは誰のせいだとか責任問題になって、誰かが(たぶんジャック)クビになったりするんでしょうけど、ドラマなのでそういう心配がなく敵討ちができるからよいですねw。

返信する
あっさりと… (ジョウ)
2006-05-06 01:48:51
スローンはナディアを覚醒させるためにあそこまで苦労したのに、あっさりと死なせちゃいましたね…。ショックです。それだけにインパクトが大きかったのも確かですが…。



あと、レネイの死もショックでした。番組が再開される前、プロデューサーの1人が「もうお終いだから、レギュラー・キャラを死なせちゃっても大丈夫」(をいをい)みたいな事を言ってたんですが、まさか、こうなるとは…。



この分だと、ヴォーンの命も危ない!?



ところで、ナディア役のミア・マエストロのインタビュー記事がありますので、後ほどご紹介します。それから、JJのインタビューもどうぞ。
返信する
タイトル (ジョウ)
2006-05-06 08:29:35
最近、『Lost』と『Alias』のエピソード名が似通ってますねー。"S.O.S."はドンピシャでしたが、それ以外にも"Bob"対"Dave"、"Maternity Leave"対"Maternal Instinct"とか、あるし…。ただの偶然でしょうか?
返信する
そうそう (tinker)
2006-05-08 11:51:22
タイトルも似てますし、人がバタバタ死ぬのも似てるんで、JJは2つのドラマを使って、バトルロワイヤルやりたいのかと勘ぐりたくなるという気もする今日この頃です。
返信する