ブラジルがBSEで牛肉輸出停止、中国業者は早期再開見込む
2021年9月7日9:06 REUTERS
北京にある牛肉鍋のレストランで昨年4月撮影(2021年)
[北京 6日 ロイター] - 中国の牛肉輸入業者は6日、最大の供給元であるブラジルがBSE
(牛海綿状脳症)を受けて輸出を停止したことについて、市場に直ちに影響は出ていないと明らかにした。
早期の再開を見込み、一部は買い入れを継続している。
ブラジル農務省は「非定型」の症例2件について、「自然発生的かつ孤発的に、汚染された飼料の摂取と
無関係に」発現したと明らかにした。
症例はミナスジェライス(Minas Gerais)とマトグロソ(Mato Grosso)の2州で行われた検査で、
高齢の牛から見つかった。
ブラジルは4日、中国とのこれまでの協定に基づき同国への牛肉輸出を停止した。
中国の牛肉輸入に占めるブラジルのシェアは40%を占めているものの、6日の価格に変動はなかった。
輸入業者、大連金瑞仕国際貿易有限公司のグレース・ガオ総経理は「依然として買い入れている。工場は
在庫を維持しなければならない」と述べた。
非定型BSEは定型よりもリスクが低いとみられており、高齢牛に孤発的(自然発生的)に発生する。
2019年に非定型が報告された際、ブラジルは輸出を10日間停止した
別の中国牛肉輸入大手の関係者は「ブラジルの輸出停止が15日間続くだけなら全く影響はない。
ブラジルの生産は継続しており、船便で牛肉がここに届くにはいずれにしても2カ月かかる」と語った。