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中国で2人がペスト感染でパニック、不安訴えるSNSは削除され......

2019-11-21 17:42:47 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

中国でまた腺ペストの感染者、28人隔離 野ウサギが原因か

 

 

中国で2人がペスト感染でパニック、不安訴えるSNSは削除され......

2019年11月19日(火)17時40分   Newsweek

<12日、中国で内モンゴル出身の2人が肺ペストと診断され、また17日、新たに腺ペスト患者が出ている......>

内モンゴル出身の2人が北京で隔離

「中世ヨーロッパの病気」というイメージのペストが、再び人々を恐怖に陥れている。

中国でこのほど、2人がペストに感染していていることが確認され、北京の施設に隔離されたことが

明らかになった。しかし感染の経路やタイミングがはっきりしておらず、北京の住民はパニック状態に

なっている。

ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、北京と内モンゴルの衛生当局は12日、

内モンゴル出身の2人が肺ペストと診断されたと共同で声明を発表した。病気が発覚したのはいつ、

どこでかは明らかにされていない。2人は北京の朝陽区にある医療機関で治療を受けている。

 

ニューヨーク・タイムズ(NYタイムズ)は、中国疾病管理予防センター(CDC)が、ペスト拡大の

可能性は「極めて低い」として、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」で13日、北京市民に

落ち着くよう呼びかけたと報じている。

 

CDCによると、感染した2人はすでに隔離されており、患者と接触した恐れのある人も検査され、

関連した場所などはすべて消毒済みだという。

 

ペストは、腺ペスト、肺ペスト、敗血症型ペストの3種類に分けられ、もっとも多いのは腺ペストで、

80〜90%を占める(国立感染症研究所)。14世紀に欧州を中心に猛威をふるい、大量の死者を

出したのは腺ペストだが、国立感染症研究所は、肺ペストを「もっとも危険なタイプ」としている。

 

患者の初診から病名発表まで9日間

内モンゴル出身の患者2人を北京で最初に診察したとされる北京朝陽病院のリー・ジフェン医師は、

中国のソーシャルメディア(SNS)「WeChat(微信、ウィーチャット)」で、患者が治療を受けに

きたのは11月3日だったと明かした。投稿の中でジフェン医師は、中年男性1人が同病院に来た

時点ですでに、10日ほど熱や呼吸困難に苦しんでいたとしており、男性を看病していた妻も、

似たような症状を見せていたと説明した。

 

夫婦が診断に訪れてから当局の発表まで9日もたっていたわけだが、その理由としてジフェン医師は、

このような感染症はさまざまな機関が協力して、繰り返し検証・調査・報告を行う必要があると説明。

公的な発表は正確でなくてはならず、簡単に行えないためだと述べた。

ジフェン医師の一連の投稿は他のユーザーによって拡散されたが、すでにすべて削除されているようだ。

ペスト患者が出たことそのものやジフェン医師の投稿が削除されたことなどから、中国のSNSでは

不安を訴える投稿が相次いだ。WSJは、2002年と2003年に中国で300人以上が犠牲になった重症

急性呼吸器症候群(SARS)を引き合いに出す人も少なくないと報じている。

米外交誌フォーリン・ポリシーは、SARS流行時、中国当局がこの北京朝陽病院に患者を隠していた

からだと指摘している。

 

「ペストより怖いのは情報が公開されないこと」

ウェイボーには、「この病院、うちからすごく近いんだけど...あまりうろうろしない方がいいかも。

マスクつけなきゃ」や、「本当に怖い。仕事が終わったらすぐにマスクを買いに行こうっと!」

などの声が投稿されたが、こうした投稿の多くはその後、削除されているようだとWSJは伝えている。

 

NYタイムズは、ペストに関するオンラインでの議論を「ブロックし、コントロール」するよう中国で

命令が出されたと報じている。

 

あるウェイボー・ユーザーは、「一番怖いのはペストじゃない。もっと怖いのは、情報が公開されない

ことだ」と投稿。別のウェイボー・ユーザーは、患者が内モンゴルから北京へどうやって移動した

のかを公表してほしいと書いた。公共交通機関で移動したのであれば、かなり多くの人に触れた

可能性があり、ペストが感染する恐れがあるからだ。

フォーリン・ポリシーは、中国政府がペストそのものよりも、国民の反応をコントロールしようと

しているようだとして、中国の対応に疑問を投げかけている。

 

新たに腺ペスト患者が出た

なお、中国国営の通信社「新華社」は17日、内モンゴルで新たに腺ペスト患者が出たと報じた。

11月5日に野うさぎを捕まえて食べたのが原因としている。患者と近しい28人が隔離されたが、

当局は、北京で治療を受けている2人の肺ペストとは関連がないとしている。

 

ペストは現在、早期治療すれば怖い病気ではないとされているが、2017年にはマダガスカルで

肺ペストが流行(WHO)した他、今年5月には、モンゴルでマーモットの生肉を食べた夫婦が

腺ペストで死亡している。

Plague 101 | National Geographic

 

Couple dies from bubonic plague after eating raw rodent parts | USA TODAY

生のげっ歯類の部分を食べた後、カップルが腺ペストで死ぬ





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