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とうとうムガベ大統領排除。ジンバブエ軍、国営放送局を占拠. 「大統領は無事」と

2017-11-16 15:37:01 | アフリカ

ジンバブエ軍、国営放送局を占拠 「大統領は無事」と

2017年11月16日 2:15     BBC

テレビで原稿を読み上げるモヨ少将(15日)

 

アフリカ南部ジンバブエで14日夜から15日未明にかけ、軍が国営放送局を占拠した。テレビ演説したシブシソ・モヨ少将は

ロバート・ムガべ大統領とその家族は無事だと語った。


シブシソ・モヨ少将は、軍はムガベ氏周辺で「社会的かつ経済的な苦難」をもたらしている人物だけを標的にしていると

述べた。


軍の行動は、ムガべ大統領が後継者問題をめぐってエマーソン・ムナンガグワ第1副大統領を解任したことを受けたもの。

現在93歳で1980年から政権の座にある同大統領は妻のグレース・ムガベ氏を支持している。

 

首都ハラレで(15日)

 

首都ハラレの北部では15日に激しい銃声や砲撃の音が響いた。


テレビ演説で原稿を読み上げたモヨ少将は、クーデターではないと述べ、ムガベ氏は無事だと語ったが、

居場所は明らかにしなかった。


ムガベ氏自身からのコメントは現地点で出ていない。ムガベ氏は、英国の植民地だったジンバブエが独立国家となった

1980年以来、政治権力の中心にいた。


英外務省はハラレに現在滞在する英市民に対し、「状況がよりはっきりするまで」安全のため自宅やホテル内に留まるよう

勧告した。一方、ハラレの米国大使館は米市民に対し、新たな連絡が来るまで「外出しないよう」求めた。


ハラレの米国大使館はツイッターに、「現在の不透明な状況のため」15日は閉館すると投稿した。

 

軍は行動をどのように正当化しているのか

軍は14日にハラレ近郊の道路に装甲車両を展開した後、国営放送ZBCの本社を占拠した。

モヨ少将はテレビ演説で、「我々が目的を果たしたらすぐ、状況は通常通りに戻ると予想される」と述べた。

演説のほかの主な内容は以下の通り。

  • 市民は冷静さを保ち、不必要な外出は避ける
  • 軍は司法の独立性を守ると約束
  • 治安当局は「国のために協力」すべき。どのような挑発的行為も「適切に対処される」
  • 国防軍兵士の休暇を停止。兵士たちは全員兵舎に戻ること


軍の行動を指揮しているのが誰なのかは明らかになっていない。コンスタンティノ・チウェンガ国軍司令官はこれまで、

与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)内の粛清を終わらせるため軍は行動を起こす用意があると

語っていた。


政府筋はロイター通信に対し、イグナシャス・チョムボ財務相が拘束されたと語った。チョムボ氏は与党内でグレース

大統領夫人が率いる派閥の有力者。

 

チウェンガ国軍司令官は政治的危機を受けて軍の介入を警告していた。写真は13日に記者会見するチウェンガ氏


ムガベ大統領(写真左)と同氏が後継者として支持するグレース夫人(同右)

 

 

ジンバブエの“独裁者”ムガベ大統領が失脚? 与党のTwitter「無血の政権移譲だ」

2017年11月15日 17時41分 JST  HUFFPOST

クーデタが発生したと見られていたアフリカ南部のジンバブエで、与党ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦

線)のものとみられるTwitterアカウントが11月15日、「エマソン・ムナンガグワ氏が暫定党首となる」と発表した。

これが事実だとすれば、30年近く同国に君臨してきたロバート・ムガベ大統領が失脚したとみられる。

ムナンガグワ氏は11月上旬まで副大統領だったが、ムガベ大統領によって罷免されていた。

ZANU-PFはTwitterで、「ジンバブエでクーデタはなかった。私たちの憲法が崩壊したため、(軍が)介入する決定があった」とし、暫定的にムナンガグワ氏が党首になるとした。

 

また、続くツイートで「昨夜、ムガベ大統領一家が拘束されたが、安全は保証された、かつ憲法と国家の健全性を保つために必要だった」と説明。

その上で、「ジンバブエもZANU-PFも、ムガベ大統領とによって所有されるものではない。今日から新鮮で新たな時代が始まり、同志ムナンガグワはジンバブエをより良くするために役立つだろう」とし、ムガベ大統領からムナンガグワ氏に権力が移行することを示唆した。
 
 


ZANU-PFは「クーデタではなく、無血の平和的な政権移譲だ」と強調した。


一方で、BBCは「与党のTwitterアカウントは認証マークが付いておらず、誰が投稿しているか不透明だ」と伝えている。

■「軍によるクーデタか」と報道されていた

路上に展開するジンバブエ軍。November 15,2017. REUTERS

 

ジンバブエ情勢をめぐっては15日未明、首都ハラレで兵士らが国営放送局を占拠。軍の報道官は放送局を占拠した後、「ムガベ大統領の周辺にいる犯罪者を標的にしている」との声明を発表していた。

報道官は声明で「軍による政府の乗っ取りではない」「我々の使命が果たされたら、事態は正常に戻るだろう」としているが、事実上のクーデタとの見方がでていた。

一方で、他の治安部隊に対しては「いかなる挑発にも、適切に対応する」とし、軍を妨害する場合には実力行使をとることを匂わせていた。

軍報道官は「ムガベ氏と妻は無事だ」としているが、その所在は明らかになっていない。

AP通信などによると、ハラレでは3回の爆発音が聞こえ、弾薬を積んだ複数の軍車両や兵士の姿が路上で目撃されるなど、政情不安が広がっている。同日、軍がムガベ大統領を拘束したとニューヨーク・タイムズなどが報じていた。

 

■ムガベ夫人vs副大統領の後継者レースが背景か

1980年の独立以来、ジンバブエではムガベ大統領(93)が一貫して実権を掌握。欧米諸国からは「独裁者」と非難されて

きた。

史上最最悪の独裁者」と欧州では言われています。

けれどもアフリカでは「植民地支配に敢然と立ち向かったアフリカの英雄」なので

ジンバブエの悪政に対しアフリカ諸国は退陣を望んでいるものの、批判は消極的です。


ムガベ大統領は、2018年に予定される選挙への出馬も表明していたが、近年は健康不安もささやかれていた。


後継者レースには、副大統領だったムナンガグワ氏と、ムガベ氏の妻グレース氏の名前が挙がり、与党内の分裂が鮮明と

なっていた。こうした中でムガベ氏は11月初め、ムナンガグワ氏を副大統領職から罷免した。


これを受けて、ムナンガグワ氏に近いと見られていたジンバブエ軍のチウェンガ司令官がムガベ大統領を非難。「

軍は踏み込む(行動を起こす)」用意があるとしていた。

一方で、与党の広報担当者は「暴動と憲法秩序への激しい挑戦を促すものだ」とチウェンガ司令官を批判していた


AP通信によると、ムナンガグワ氏は軍の支持を受けて次期大統領の座を狙っていたが、脅迫を受け国を離れていたという。


国内では「グレース氏が夫の後継となるのでは」との見方が出ていたが、政治闘争やぜいたくな生活のせいで、

国民の間で支持が広がっていなかったという。

軍は15日、グレース氏が率いるグループ「G40」の中心メンバーであるチョムボ財務相を拘束した

グレース夫人はムガベ大統領より40歳下。贅沢な生活で「グッチ・グレース」と呼ばれていました。

モデル暴行容疑で南アフリカ警察は捜査に入っています。(2017年8月)

国内での批判はすこぶる悪い。ムガベ大統領は夫人を後継者としていました。