アイスクリーム、人体に悪影響の懸念…発がん性、動物実験で内臓肥大の添加物使用の恐れ
2017.04.28 Business Journai
アイスクリームほど“わかりにくい”食品はありません。乳成分が少なくなるほど、添加物の使用が多くなるのかといえ
ば、そうでもないからです。
アイスクリームは、乳固形分(水分を除いた乳成分)が3.0%以上含まれている氷菓子の総称で、「乳及び乳製品の成
分規格等に関する省令」によると、乳固形分が多い順に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」に分類されます。
また、乳固形分3.0%未満のものは、食品衛生法で「氷菓」と規定されています。30年以上の大人気商品の「ガリガリ
君」(赤城乳業)や、果汁などを使ったアイスキャンデー、シャーベットは氷菓です。しかし、氷菓も一般的には「アイス」と
呼んでいます。「コンビニでアイス買ってくるけれど、『ガリガリ君』でいい?」といった具合に使っている方も多いでしょう。
乳等省令では、乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上のものが「アイスクリーム」と規定されています。「乳成
分が多いので風味がよく、栄養分も豊富」と業界では宣伝しています。確かに、そうしたアイスクリームもあります。しか
し、「アイスクリーム」だからといって、添加物の不安がないわけではありません。
「ハーゲンダッツ」のように、使われている添加物は香料のみという商品もある一方で、大手菓子メーカーの商品でも添
加物が豊富に入っているアイスクリームもあります。購入する際には、しっかりと原材料名表示を確認することが大事で
す。
アイスクリームに使われている添加物の例
ある商品に表示されている添加物を見てみると、「加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、カラメル
色素、香料、甘味料(アセスルファムK)」と表示されています。ただし、実際に使用されている添加物数は、表示の3倍
以上あるというのが業界の常識です。
たとえば「加工デンプン」は、天然のでんぷんにプロピレンオキシドなどの化学薬品を加えて合成したもので、本来なら
ば「合成デンプン」と表示すべきです。怖いのはこの「合成デンプン」は、自然界には存在しない「合成たんぱく質」をいつ
生成しても不思議ではないことです。生成された「合成たんぱく質」が、人にどんな影響を与えるかは誰もわかりません。
それにもかかわらず、「加工デンプン」として表示できる添加物は11品目もあるのです。
加工デンプンは、ここ数年、非常に使用量が増えています。ジャガイモなどからつくられる天然のでんぷんとはまったく
別物ですので、くれぐれも勘違いしないようにしてください。
「乳化剤」は、牛乳中の脂肪分を均一に混ぜるための添加物で、アイスクリームでは大豆レシチン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ソルビンタン脂肪酸エステルなどがよく使われています。大豆レスチン以外の乳化剤は要注意です。グリセリン
脂肪酸エステルはハムスターの実験で肝臓肥大、腎臓の石灰化の報告があります。また、ソルビタン脂肪酸エステルは
動物実験で肝臓、腎臓の肥大が見られたほか、染色体異常の報告があります。
「安定剤(増粘多糖類)」は、組織をなめらかにし、保形成をよくする添加物です。増粘多糖類と表示されている場合は、
複数の増粘剤が使用されています。何が使われているかは、メーカーが情報公開しない限り、消費者が判断することは
できません。仮にトラガントガムやカラギーナンが使われている場合、いずれも発がん性が指摘されているので気をつ
けなければなりません。
「カラメル色素」は、昔ながらの砂糖を熱してつくられたI型カラメル色素以外は要注意です。たとえば、尿素を使って大
量生産されたカラメル色素からは、発がん物質が生成されています。
「香料」は、バニラアイスの場合、主に使用されているのは合成香料の「バニリン」と推測されますが、一般的に香料成
分は食品メーカーの最高機密とされています。どんな匂いを出すかで、ヒットするかどうかが決まるからです。通常、香
料として10種類くらいの化学物質が調合されています。バニリンもそのなかのひとつです。バニリンは、動物実験で成長
障害、肝臓、腎臓、脾臓肥大の異常が観察されています。匂いに騙されてはいけません。
「甘味料」に合成甘味料のアセスルファムK(カリウム)が使われているものは、アイスに限らず食べないほうが無難で
す。砂糖の約200倍の甘さがあり低カロリーとされていますが、犬に2年間食べさせた実験ではリンパ球の減少が見ら
れています。つまり、免疫系統へのダメージが心配されるのです。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)
添加物を気にしていたら食べるものがなくなってしまう現状です。
動物実験は人が摂取すると思われる量とは異なる量で実施されているのではないでしょうか。
コンビニ弁当を朝昼晩と食べ、水の代わりに清涼飲料水を飲み、アイス類を毎日20個、30個と食べていれば動物実験状態になり
体調もおかしくなりますよ。
食品の原材料をちょっと確認し、添加物を食べ過ぎないようにしようと心がけることはしたほうがいいですね。
極端に偏って食べない、バランスよい食事、あとは、人が持っている解毒作用を信じましょう。
安くても安心なアイス
あずきバー 井村屋 70円
添加物は不使用で、原材料は砂糖と小豆と水あめに、遺伝子組み換えでないコンスターチ
- MOW・・・・森永乳業 130円
- 国産生クリーム、乳製品、水あめ、砂糖、卵黄、カラメルシロップ、香料、(原材料の一部に卵を含む)、安定剤と乳化剤不添加