トランプ氏、イラン大統領と会談の用意
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【8月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、フランス南西部
ビアリッツ(Biarritz)で開かれた先進7か国(G7)首脳会議(サミット)でイランの核開発問題に
ついて協議した後、今後数週間以内にイランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領と
会談する用意があるとの見方を示した。
25日にはイランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相が、フランスの
エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の招待を受け、サミット開催地を電撃訪問
していた。
マクロン氏は徹底した外交努力と協議を通じ米・イラン両首脳が「今後数週間以内」に
「会談する条件」が生まれたと説明した。
3日間の協議を終えマクロン氏との共同記者会見に臨んだトランプ氏は、「環境が適切であれば、
もちろん(会談開催に)同意する」と述べた。マクロン氏が提案した今後数週間以内との予定について
現実的だと思うかと問われると、トランプ氏はこれに肯定的な返答をし、ロウハニ氏も賛同する
だろうとの考えを明らかにした。
米仏両首脳は、イランの核問題や世界貿易の緊張、南米アマゾン(Amazon)の熱帯雨林の
森林火災が議題の中心となった今回のサミットについて、G7首脳が共通点を見いだしたことを称賛した。
G7首脳は世界最大の熱帯雨林であるアマゾンに2000万ドル(約21億円)を支援することで合意した。
主に空中消火活動のための機体の投入に当てられる。
G7サミット閉幕、首脳宣言見送り=貿易・ロシア復帰で溝
2019年08月27日01時33分 時事通信
【ビアリッツ(仏南西部)時事】日米欧の先進7カ国首脳会議(G7サミット)は26日午後
(日本時間同日夜)、フランスのビアリッツで3日間の日程を終え、閉幕した。
米中貿易摩擦が過熱する中、自由貿易の在り方、イラン核問題、ロシアのサミット復帰論などで
トランプ米大統領と他国首脳との溝は埋まらず、従来のような首脳宣言の採択は見送られ、要点のみ
列挙した成果文書を作成した。
日本政府の説明によると、成果文書は1ページで、テーマはイラン、ウクライナ、貿易、香港などで
簡素な形式。サミットで包括的な文書が公表されないのは、1975年の第1回以来、初めて。
議長を務めたフランスのマクロン大統領は閉幕を受けた記者会見で、「かつてなく前向きな真の
意見の一致を見た」と成果を強調。来年の議長を務めるトランプ氏もともに会見し、「本当に成功した
G7だった。偉大な結束があった」と自賛した。
サミットではイラン問題が主要議題となった。安倍首相は記者会見で、「イランが対話にのって
こられる状況を作るための外交努力が重要だとの認識をG7として共有できたことは大きな成果だった」
と述べた。
また、世界経済の下振れリスクに関し「G7が協調して世界経済を支えていくため、機動的かつ
万全の政策対応を行っていく必要性について認識を一致させることができた」と振り返った。
26日は短距離弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、デモ隊と警官隊が衝突する香港情勢について
意見を交わした。朝鮮半島の非核化やミサイル・拉致問題の解決に向けた連携を確認した。