トランプ氏「Ｇ７」９月に延期、ロシアや韓国などを招待
2020/05/31 11:20 読売新聞
【ワシントン】米国のトランプ大統領は３０日、６月下旬に米国での開催を目指して
いた先進７か国（Ｇ７）による主要国首脳会議（サミット）について、９月まで延期する
意向を表明した。延期にあわせて、ロシアやインド、オーストラリア、韓国を招待する
意向を明らかにした。
大統領用専用機の機中で同行記者団に語った。トランプ氏は「Ｇ７は現在の国際
情勢を反映していない。時代遅れだ」と述べ、枠組み拡大が必要だとの認識を示した。
日程は、ニューヨークで国連総会が予定されている９月中旬を軸に検討するが、さらに
ずれ込む可能性もあるとした。
枠組み拡大を目指す狙いとして、ホワイトハウス高官は「伝統的な同盟国を結集し、
中国の将来にどう対処するかを協議することになる」と解説した。豪州と韓国は米国の
同盟国で、インドは米国との安全保障協力を急速に深めている。ロシアに関しては、
トランプ氏が関係改善に意欲的で、ロシアを含む「Ｇ８」体制への復帰を唱えていた。
６月下旬の開催案を巡っては、複数の首脳が前向きな姿勢を見せる一方、ドイツの
メルケル首相は新型コロナウイルスの流行状況を踏まえ、出席は難しいとの立場を示
していた。