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オスマン帝国の「アルメニア人虐殺」を認定、トルコ制裁法案も可決 米下院

2019-10-30 21:53:35 | 民族・人種問題・宗教・人権問題(差別・迫害)

オスマン帝国の「アルメニア人虐殺」を認定、トルコ制裁法案も可決 米下院

2019年10月30日 11:00 発信地:ワシントンD.C./米国      AFP
 
 
 

  1915に始まった「アルメニア人虐殺」から104年になるのを記念してアルメニアの首都エレバンで行われた追悼式典の模様(2019年4月24日撮影、資料写真)。


【10月30日 AFP】米下院は29日、1915年にオスマン帝国時代のトルコで発生した

「アルメニア人虐殺」をジェノサイド(集団殺害)と認定する決議案を可決した。米政府とトルコの

外交関係が悪化している中、この歴史的な決議案の可決にトルコは強く反発した。

 

「米国はアルメニア人のジェノサイドの記録を事実であると認定する」とした象徴的な決議案が

賛成405、反対11で可決されると議場に歓声と拍手が湧き起こった。このように直接的な文言の

決議案は過去数十年間に複数回提出されてきたが、本会議で可決されたのは今回が初めて。

 

 ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は、議員らと共に「オスマン帝国によって150万人

以上のアルメニア人男性、女性、子どもたちが組織的に殺害された、20世紀最大規模の残虐行為を

厳粛に追想する」ことを誇りに思うと述べた。

 

 アルメニアは、1915年から17年にかけて起きた大規模な殺人はジェノサイドに当たると主張

しており、およそ30か国がこれを認めている。一方トルコはジェノサイドだったとの指摘を強く

否定している。

 

 トルコ政府は、米下院がジェノサイドと認定したことは「意味のない政治的措置」だとして直ちに

反発した。また「非常に繊細な状況下で」米国とトルコの国際的および地域の安全保障関係に悪影響が

及ぶ恐れがあると警告した。

 

 決議案可決の3週間前、シリア北部から米軍が撤収したことを受けて、トルコ軍は同地のクルド人

勢力への攻撃を開始。米下院は29日、シリア北部での軍事行動を理由としてトルコに制裁を科す

法案も超党派の賛成多数で可決した。

 

 この法案は、シリアでの軍事作戦開始の決定に関わったトルコの複数の政府高官と、

レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と関係のあるトルコの銀行1行を

制裁対象としている。さらにトランプ政権に対し、トルコがロシア製のミサイル防衛システムを調達

したことについて制裁措置を取るよう求めている。

  
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