中国、カナダ人男性に死刑判決も 「大量の薬物密輸」、揺さぶりか
2018.12.27 20:20
【北京】中国遼寧省の高級人民法院(高裁)は27日までに、薬物密輸罪に問われたカナダ人男性の
上訴審を29日に開くと発表した。中国の官製メディアによると、男性はロバート・シェレンベルク氏。
1審判決では「莫大な量」の薬物密輸が認定されたといい、上訴審で死刑判決が下される可能性もある。
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部が米国の要請でカナダ司法当局に逮捕された
事件に対し、中国当局は「深刻な結果を招く」と猛反発。
報復措置として「国家安全に危害を与えた疑い」などでカナダ人3人を拘束した。
新たにシェレンベルク氏の「死刑」で揺さぶりをかける“人質外交”を展開しているもようだ。
シェレンベルク氏が逮捕・起訴された時期や、1審判決の内容と時期などは明らかにされていない。
中国の刑法は一定量を上回る薬物を密輸、売買、製造した場合、死刑判決が下されると規定している。
外国人の薬物取引をめぐっては2016年10月、広東省で覚醒剤を購入したとして薬物売買罪に
問われた日本人の男に死刑が執行された。
https://www.sankei.com/world/news/181227/wor1812270011-n1.html