イラクの首都バグダッドで爆弾テロが相次ぎ、合わせて26人が死亡したほか、およそ100人がけがをし、過激派組織
IS=イスラミックステートとつながりのあるメディアは最初の爆発について、ISの自爆攻撃だと伝えました。
バグダッド中心部にあるアイスクリーム店の近くで29日深夜、自動車が突然、爆発し、イラクの治安当局によりますと、
15人が死亡し、60人以上がけがをしました。イスラム圏では今月27日から断食月のラマダンに入り、飲食は日没から
夜明けまでの間に行うことから、深夜でも大勢の人でにぎわっていたということです。
この爆発について、過激派組織ISとつながりのあるメディアは、イスラム教シーア派の住民を狙ったISの自爆攻撃だと
伝えました。
また、30日午前、市内を流れるチグリス川の橋の付近でも自動車が爆発し、合わせて11人が死亡、35人がけがをしま
した。
イラクでは、ISの最大の拠点となってきた北部の主要都市モスルを奪還する作戦が大詰めを迎え、モスル市内に残るIS
の支配地域はわずかになっています。これに対し、戦闘では劣勢なISは、別の場所で襲撃や爆弾テロを繰り返し、抵抗
を続けています。