アルコール濃度 実際には大幅に低く行政処分 新型コロナ
2020年5月19日 18時10分 NHKニュース
「アルコール71%配合」と容器に表示しながら、実際には大幅に低い濃度の
ハンドジェルを販売していたとして、消費者庁は東京の輸入販売会社に対し、再発防止
などを命じる行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、化粧品の輸入販売などを行っている東京・千代田区の
「メイフラワー」です。
消費者庁によりますと、この会社は先月、韓国から輸入したハンドジェルを容器の
ラベルに「アルコール71%配合」と表示して販売していたということです。
しかし、消費者庁が表示の根拠について問い合わせたところ、会社からは「改めて
調査した結果、アルコール濃度は5%から30%ほどしかなかった」などと説明が
あったということです。
消費者庁は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、消費者に著しい誤解を与えた
おそれがあるとして、この会社に対し、景品表示法に基づき、再発防止などを求める
行政処分を行いました。
会社によりますと、このハンドジェルは6万4000本輸入し、このうち3万8000本はすでに
回収したということです。
処分を受けたことについて「メイフラワー」は、「製造会社の資料を信じて濃度を
表示してしまった。ご迷惑をおかけしたことを深くおわびするとともに、返品対応や
再発防止に取り組んでいく」としています。