日本政府、ブラジルの21工場からの鶏肉輸入を停止=大使館
[サンパウロ 21日 ロイター] - ブラジルの食肉加工業者が検査官に賄賂を贈り、傷んだ肉を出荷するなどしていた問題で、ブラジルの日本大使館は21日、警察の捜査対象に挙げられた21の食肉加工工場で生産された鶏肉などの製品の輸入手続きを無期限に停止したと発表した。声明で明らかにした。
ブラジルで不衛生な食肉販売、捜査対象の会社が日本に輸出
2017/03/21. 08:15 TBSニュース
ブラジルの複数の食肉加工会社が賞味期限切れなど衛生基準に満たない肉を販売したとされる事件で、捜査対象となった会社の輸出先に日本も含まれていたことがわかりました。
この事件はブラジルの21の食肉加工会社が検査官らに賄賂を贈り、賞味期限が切れたものなど、衛生基準に満たない肉を国内外に販売していたもので、経営者や検査官ら38人が逮捕されています。これを受けテメル大統領は、各国の大使らに名物のシュラスコ料理を振る舞い、「強制捜査を受けたのは4800以上ある業者のうちたったの21社だ」として、事態の沈静化に努めました。
一方、ブラジル農牧省によりますと、捜査対象の会社のうち、1社の輸出先には日本も含まれていたということで、在ブラジルの日本大使館も現在、情報収集を進めているということです。