やせ衰えたクマの写真に懸念の声、餌のサケが激減。カナダ
2019年10月6日 10:39 発信地:バンコク/タイ AFP
【10月6日 AFP】タイ北東部のカオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)で、野生のゾウ6頭が
滝に落ちて水死した。付近の岩場では、滝に落ちた仲間を助けようとして身動き取れなくなっていた
2頭が救助された。当局が5日、明らかにした。
タイ国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)によると、5日午前3時(日本時間同5時)、ゾウが
助けを求めて「泣き叫んでいる」との通報が公園当局に寄せられた。
数時間後、「地獄の淵(Haew Narok)」と呼ばれる滝の底で、ゾウ6頭の死骸が見つかった。
滝の上の滑りやすく狭い岩場では、転落した仲間を助けようとしている様子の2頭が身動き取れなく
なっていた。映像には、この岩場に必死で戻ろうとする1頭が映っていた。
公園職員らは、ゾウがはい上がって森に戻るための元気と体力を取り戻せるよう、栄養剤を混ぜた
餌を投げ与えた。
岩場にいた2頭は救助されたが、憔悴(しょうすい)しきっていたという。
DNPの報道官は、「ゾウが転落した真相を確実に言い当てることは誰にもできないが、現地では
前夜、激しい雨が降っていた」とAFPに語った。
救助活動の間、滝への観光客の立ち入りは禁止された。
タイでゾウは国獣とされ、一部地域に野生で生息しているが、その数はわずか数千頭にまで
減少している。