エルドアン大統領が露訪問前にシリア・イドリブ地域について重大発言
2018年9月17日月曜日 TRT
レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領は、シリアのイドリブ地域での状況が現状のまま続いた場合、重大な
結果を引き起こすだろうと警告した。
エルドアン大統領は、公式訪問したアゼルバイジャンから帰国する飛行機の中で情勢に関してコメントした。
ロシアのソチで今日(9月17日)ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と行う予定の会談での最も重要な議題は
シリアのイドリブ地域についてであることを断言したエルドアン大統領は、トルコが働きかけた結果、シリアの
イドリブ地域はここ数日落ち着いてきたと表明し、「この問題に関する政治的負担や人道的負担はトルコが
背負っている。350万人の移民・難民が我が国にいる。イドリブ地域から再び移民の流れが起こったら、
人々が来る場所、身を寄せる場所は、またしてもトルコになると見られる。我々はいくつかの準備をしている。
シリア側でもいくつかの取り組みをしている。我々は西側諸国(欧米諸国)のようには振る舞わない。
我々の態度はより保護的なものとなる。しかし負担は軽くはない。負担は重い。この重い負担を乗り越えることは
簡単ではない。辛抱強くこの問題を解決し、これを乗り越えるよう努力する」と発言した。
記者たちからの「人道的回廊のためにロシアと共同で活動する話はあるか」という質問に対し、
エルドアン大統領は、「現在、シリア政権軍の残虐さやそこでどのようなテロを起しているのかは誰もが
見て知っている。そこにはテロ国家がある。そこで起されているこのテロに対し、どのような措置が取れるのか?
有志連合軍は何をするのか? プーチン大統領はそこに今後どのようなアプローチをするのか?
イドリブ地域内で、反体制派の中にいるテロ集団に対し、共に行動しよう。しかし、口実をつくり出してそこを
爆撃するなどというような手段の中にはいないようにしよう」と答えた。
エルドアン大統領とプーチン大統領、会談終了 代表団間会合へ
2018年9月17日 16時59分 TRT
ロシアのソチの大統領公邸で行われていたレジェプ・ターイプ・エルドアン大統領とロシアの
ウラジーミル・プーチン大統領との会談が終了した。
エルドアン大統領とプーチン大統領は、シリアのイドリブ地域の最新状況について話し合った。
ロシアのソチにある大統領公邸での会談は、マスコミ非公開で、1時間50分行われた。
両大統領は会談で、シリアをはじめとする地域問題や国際問題について、意見交換をした。
この会談の後、代表団会合に移った。
両大統領は共同記者会見を開くことが予定されている。
トルコ軍とロシア軍警察、イドリブ県の非武装地帯を管理へ=プーチン大統領
ロシアとトルコは、シリアの反体制武装勢力と政府軍の接触線に沿って非武装地帯を設置することで合意した。
ロシア・ソチで開かれた、トルコのエルドアン大統領との首脳会談を終えたプーチン大統領が17日、明らかにした。
双方は、10月15日までに広さ15〜20キロの非武装地帯を設置することで一致した。
プーチン大統領は、シリア情勢正常化に関するシリア指導部との更なる協議はまもなく行われると述べた。
ロシアとトルコは今後も、シリアの正常化に向けてアスタナ形式を用い、憲法委員会を組織していく。
プーチン大統領は、すぐにでもこの委員会を機能させる必要があると述べた。
首脳会談のあと、プーチン氏とエルドアン氏は、イドリブ県の安全地帯の情勢安定化に関する覚書に調印した。
解放の進むシリアの中でも北部のイドリブ県は唯一、違法な武装勢力の掌握下にある。最近のイドリブ情勢は
緊迫化が進んでいる。