排他的経済水域内で調査中の海保測量船に、韓国公船が中止要求
2021年1月11日 20:31 産経ニュース
11日午前3時25分ごろ、長崎・五島列島の南西に位置する女島から西方約140キロの東シナ海で、
日本の排他的経済水域(EEZ)内で海洋調査をしていた海上保安庁の測量船「昭洋」に対し、韓国の
海洋警察庁所属船が接近し「ここは韓国の海域だ」として、調査の中止を繰り返し要求した。
海保は日本のEEZ内であることから「要求は受けられない」と現場で要求を拒否。日本政府は
外交ルートでも韓国に抗議した。海保によると、韓国公船は同日午後8時現在、周辺の海域での航行を
続けている。
海保によると、韓国公船は昭洋に併走しながら「ここは韓国の海域で、海洋の科学的調査を行う
ためには韓国政府の事前の同意が必要」と、同日午前9時22分まで調査の中止を繰り返した。
同11時40分ごろにいったんこの海域を離れたが、午後0時7分からは別の韓国警察庁の所属船が
現れ、同4時52分まで同様の中止要求を繰り返した。
昭洋は1月から同海域の水深などの海洋の基礎調査を開始。周辺の港で補給を繰り返しながら、
2月まで調査を続ける計画だ。韓国公船は昨年8月にも近くの海域で調査中だった海保の船に対し、
同様に中止要求をし、日本政府が抗議していた。