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「Googleマップが劣化した」不満の声が相次ぐ。ゼンリンとの契約解除で日本地図データを自社製に変更か。 / グーグルマップから社名消えた、ゼンリン株が東証上場来の大幅安 

2019-03-22 18:49:59 | 産業・企業情報

「Googleマップが劣化した」不満の声が相次ぐ ゼンリンとの契約解除で日本地図データを自社製に変更か。

2019年03月22日 07時00分    IT media NEWS

「Googleマップから林道、細い路地、バス停が消えた」「建造物の情報が古くなった」

「道路の形や名称、地形がおかしい」──そんな報告が3月21日夜からネット上で相次いでいる。

実際に日本国内の地図が以前から変わっている他、一部の道路が欠損していたり、建物が

道路に重なって表示されたりする場所が多数存在している。


渋谷駅西口バスターミナル付近。新Googleマップ(左)では、バスターミナルが2つの大きな道路として表記され、バス停のマークも消えた



 Googleマップの見た目が変わってから、地図の右下にあるコピーライト表記にあった

ZENRINの文字が消え、「地図データ©2019 Google」となっている。これまで採用していた

国内大手の地図メーカー・ゼンリンの地図データから、Googleが自前で用意した地図データに

変更した可能性が高い。

右下のコピーライト表記から「ZENRIN」の文字が消えている


 Googleは6日、Googleマップの日本向け地図を一新すると発表。より分かりやすい徒歩

ナビゲーションや乗換案内、地図のダウンロードが可能になるとしていた。

今回の変更はその一環とみられる。新機能として提供する「オフラインマップ」は、地図を

事前にダウンロードしてオフライン環境でも見られるようにするものだが、日本ではこれまで

「契約上の制限」として提供していなかった。


 ゼンリンはGoogleマップのサービス開始当初(2005年)から地図データをGoogleに提供。

オフラインマップがついに日本で実装されるとの発表から、「両社で契約の折り合いがついたのでは」

との見方もあったが、実際はゼンリンとの契約を終了し、Google製の地図データに切り替えて

提供する方向に入ったとみるのが自然だ。


 Webサービスの地図を巡っては、12年に米AppleがiOS向けに公開した自社製の地図アプリで

「パチンコガンダム駅」といった誤表記が続出し、話題になった。


 今回の新Googleマップは、不適切な道路の形状などが航空写真の画像に影響されている

点が多数見受けられることから、

「航空写真から道路の存在や形状を機械学習で検出しているのでは」

「過疎地域ではスマートフォンの通過実績を使っているのでは」

という指摘もある。


 3月22日時点では、以前の地図が見られる抜け道がある。道路からの風景が見られる

ストリートビューを開き、左下に表示される地図の拡大表示を行うと、従来の地図が表示される。

 

Googleがこのような状況を把握していないとは考えにくく、どのような対策を取るのかに

注目が集まりそうだ。GoogleマップはAndroid端末の標準地図アプリとして搭載されるなど、

ユーザーも多いことから混乱はしばらく続くだろう。

 

一方、ゼンリンは新たな提携パートナーを見つけたようだ。20日(現地時間)、Webサイトや

アプリ向けに地図サービスを提供する米Mapboxは、ゼンリンと提携して日本の地図データを

強化したと発表した。


グーグルマップから社名消えた、ゼンリン株が東証上場来の大幅安

2019年3月22日 12:31 JST 更新日時 2019年3月22日 15:45 JST
  • 終値ベースで16%安、場所表示などで不具合急増の報道も
  • 05年7月から地図提供、グーグルは6日に新地図提供を予告

 

  地図情報のゼンリンの株価が急落した。米グーグルが提供する地図データ「グーグルマップ」

から同社の社名が消え、両社の契約状況に変化が生じた可能性が浮上した。

 

  22日のゼンリン株は一時前営業日比17%安2457円と5営業日ぶりに急反落し1月25日以来、

2カ月ぶりの安値を付けた。終値は2473円で、下落率の16%は東京証券取引所に上場した

1996年以降で最大。


  ゼンリンの広報担当はブルームバーグの電話取材に対し、22日時点でグーグルマップから

自社社名が消えている事実を認めた上で、契約状況の詳細についてはコメントを控えるとした。

グーグルも回答を控えるとしている。

 

  グーグル日本法人は6日のブログで、今後数週間以内に新しいグーグルマップの提供を

開始することを明らかにしていた。グーグルとゼンリンの協業は、ゼンリンデータコム

(東京・千代田区)が米グーグル向けに地図情報の提供を開始した05年7月から始まっている。

 

  シティグループ証券の江沢厚太アナリストはゼンリンについて、グーグルマップとの

契約が解除された可能性を指摘し、ネガティブサプライズとリポートで指摘。

江沢氏によると、21日更新されたグーグル・マップで、画面下部にあったゼンリンの

クレジットが表示されておらず、日本の地図データがゼンリンのデータからグーグルが

独自で開発したデータに変更されたとみている。