中国造成の人工島、問題視しない姿勢…比大統領
2016年12月30日 10時45分 読売新聞
【台北】フィリピンのドゥテルテ大統領は29日、南シナ海に中国が造成した人工島について、「もし深刻な懸念であるならば、米国が最初から(造成を)止めていたはずだ」と述べ、問題視しない姿勢を示した。
地元テレビCNNフィリピンのインタビューで語った。
ただ、中国が南シナ海で一方的に資源開発に着手すれば、中国が主張する主権を否定した7月の仲裁裁判所の判決を持ち出して、対抗する意向を示した。ドゥテルテ氏は「そうなったら金の問題だ。『ちょっと待てよ、俺たち友達だと思ったが』(と言う)」と語った。安全保障面への影響よりも、経済の利益を、より重視する考えを示したものとみられる。