英国で変異体コロナウイルスが発見。 迅速な感染スピード WHOにも報告
英国保健省のマット・ハンコック大臣は、英国の研究者らが新種の新型コロナウイルスを発見
したことを明らかにした。変異体ウイルスはより速い速度で感染が拡大することが特徴。
「我々の遺伝学者らのおかげで数日前、我々は変異体コロナウイルスを発見した。これは英国の
南東部で急速に感染が拡大している原因である可能性がある。研究の最初の段階で、
変異体ウイルスがすでに認識されている型に比べてより急速に拡大することが示された。」
ハンコック保健相は議会で演説した中でこう明らかにした。
ハンコック保健相は、現在、英国南部の60の地区ではすでに変異体ウイルスに感染した患者が
およそ1000人確認されており、急速な勢いで感染が拡大していると報告している。
こうした一方でハンコック保健相は、研究者らは、変異体が重症化を招いたり、すでに製造
されているワクチンがこれに効力を持たないとする根拠は見出していないとしてきしている。
「WHO(世界保健機関)は（変異体についての）報告を受けており、過去数か月間に他の
欧州諸国でも同様のコロナウイルスが見つかっている。」
WHOも、英国で見つかった変異体ウイルスが従来の新型コロナウイルスの構造そのものに深刻な
影響を及ぼすがどうかは、まだわからないとする声明を表している。
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変異体コロナウイルス
生物学者が指摘 変種のコロナウイルスがもつ2つの恐ろしい特性
2020年11月22日 18:10 SPUTNIK
米ジョージ・メイソン大学のアンチャ・バラノバ教授は、ミンクの個体群にみられる変種の
コロナウイルスがもたらす「恐ろしい」結果について語った。
研究者らは、ミンクから採取したウイルスの新しい菌株が当初と異なる4つの変種であり、
それにより新しい特性が生じていることを明らかにした。
バラノバ教授は、現在、デンマークでは感染したミンクにおけるコロナウイルス感染の変化の
詳細に関する科学的研究が公表されたと述べた。
同教授によれば、新しい変種はスーパー・スプレッダーの数を増加させるおそれがあるという。
新しい変種による「最悪の事態」について同教授は、感染の流行当初にオリジナルの
新型コロナウイルスが完治した人々の血清の実験結果で指摘した。研究者らは、多くのケースで
これらの血清の抗体が変種ウイルスを中和できないことを解明した。
「ミンク」のコロナウイルス
11月4日、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、ミンクが変種のコロナウイルスの
媒介者となり、人間へ感染させるおそれがあることから、国内のすべてのミンクを処分する
必要があると発表した。
このウイルスは抗体の増加を抑制することから危険であるといえ、さらには製造された
ワクチンがこのウイルスには効果がなくなるおそれも生じる。