EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

ドゥテルテ大統領に押しつぶされるフィリピンペソ-7年ぶり安値に

2016-09-28 00:39:37 | フィリピン

ドゥテルテ大統領に押しつぶされるフィリピンペソ-7年ぶり安値に

2016 年 9 月 27 日 10:08 JST THE WALL STREET JOURNAL

 フィリピンのドゥテルテ大統領の政治手法に対する懸念から、ペソ相場の下げが加速している。ドゥテルテ大統領の下で国際社会とのあつれきが高まり、政情が不安定化するとの懸念があるためだ。

 ペソは26日、対ドルで一時1ドル=48.26ペソと、2009年9月以来となる7年ぶり安値に下落。この日の下落率は0.6%で、月初からの下落率は3.5%に達した。

 6月に就任したドゥテルテ大統領はここ数週間、オバマ米大統領に対して暴言を吐き、オバマ大統領との初の首脳会談が中止されるなど、国際社会に波紋を引き起こしている。

 ドゥテルテ大統領はまた、暴力的な犯罪取り締まりを展開しており、これまでに3000人以上が殺害された。これに対しても国際的に批判が高まっている。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、ドゥテルテ大統領の下で、フィリピンの政策決定は「幾分予測しがたくなっている」と指摘。改革アジェンダが行き詰まったり経済指標が悪化したりすれば、同国のソブリン格付けを引き下げる可能性があると明らかにした。

 キャピタルエコノミクスのアジア担当エコノミスト、クリスタル・タン氏は「投資家センチメントに影響しているのは政治リスクだ」と指摘。ドゥテルテ大統領について「非常に予測が付かない。大統領が突然考えを変える懸念が一層高まっている」と述べた。

 今月19日付のHSBCのリポートによると、それまでの1カ月に投資家がフィリピンの株式市場から約3億1000万ドル(約310億円)が流出した。HSBCはこうした資金流出がペソ安につながっているとの見方を示した。

 マニラ市場の主要株価指数は9月初めから2%近く下落している。ただ、過去1年間では10%超上昇している。

 INGのアジア担当シニアエコノミスト、ジョーイ・キュイェグケン氏は、同国の経常黒字縮小もペソの下押し圧力になる可能性があると述べた。

ドゥテルテ大統領の支持率91%。国内で政策は支持されていますが、

当たり前ですが、国際社会では受け入れられないのです。

犯罪者とはいえ指導者が殺人を命令しているのですから、

正常な国家とは見なされないのです。

更に感情的で思慮に欠けた言動や無作法に指導者としての資質が疑われています。

就任からの大統領の行動は国家の信用度にまで関わり、外交にも、更に経済にも不安要素を与えるのです。

いつもお読み頂きましてありがとうございます。