浜松市で平成24年7月、知人男性=当時(68)=を殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた歯科医師、藤井敏美被告(65)の裁判員裁判論告求刑公判が10日、静岡地裁浜松支部(山田直之裁判長)であり、検察側は懲役20年を求刑した。
検察側は論告で、被告がインターネットで「完全犯罪」「クロロホルム」などと調べ、遺体を隠す工具箱やガレージを準備したり、男性を装って遺族にメールしたりしていたと指摘。被告は起訴内容を否認しているが、「(証拠から)犯人だと十分に認められる。重大な犯行にもかかわらず不合理な弁解に終始し、反省していない」と主張した。
公判は昨年5月に始まり、同年6月の公判で証人が体調を崩したため尋問ができないとして審理が中断、今年9月に再開していた。藤井被告は再開後の公判で「私のことを殺人犯に仕立て上げた人がいる」などと関与を否定していた。
起訴状によると24年7月12日ごろ、高森繁治さんに睡眠導入剤を投与して、クロロホルムを吸引させるか、その他の方法で殺害したとしている。
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