巨大陶板壁画を制作 人気漫画「AKIRA」大友克洋さん原画・監修、東工大に設置へ 熱海の工房
11/17(火) 9:21配信
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完成間近の巨大陶板壁画
人気漫画「AKIRA」などで世界的に知られる漫画家、映画監督の大友克洋さん(66)原画、監修の巨大陶板壁画の制作が、熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房で進められている。作品は東京工業大大岡山キャンパス(東京都目黒区)に来月完成する学生の国際交流拠点に設置する。未来を創造する若者のエネルギーを大胆に表現している。 構想を含め約2年半を費やした大作のタイトルは「エレメンツ オブ フューチャー」。縦横約5メートルに499ピースの陶板を組み込み、凸レンズ状の形をしている。中心はくりぬき、宇宙を描いた半球体の別の陶板レリーフを埋め込む。 企画・制作を手掛ける日本交通文化協会(東京都千代田区)から原画や監修の依頼を受けた大友さんは、同大の博物館「百年記念館」で発想を膨らませ、作品の構成に人、都市、機械、鉱物、水、炎の六つの要素を盛り込んだという。制作には工房の職人15人が参加し、緻密な造形とともに約6千色の釉薬(ゆうやく)を駆使して、ダイナミックな世界を表現した。 16日に同工房で作品を最終確認した大友さんは「いろいろな人が要素として集まり、次の時代をつくる。混沌(こんとん)とした未来で何を目指すのか。若者が自分で探してほしい」と作品に込めた思いを語った。
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