お天道様が見ているよ!

田舎に住んでいる 学の無い50代おばちゃんが、読書を通じて学んでいくブログ。「年間50冊読む」が目標です。

上杉鷹山に学ぶ

2023-02-10 16:30:40 | 読書

                

菊池勇夫著『飢饉ー飢えと食の日本史』を読みながら

日本に起こった飢饉についてちょっと調べてみました。

そこで上杉鷹山にいきあたりました。

自分でもいつ買ったのか覚えていないのですが、

鈴村進著『上杉鷹山に学ぶ』という本を持っていたので

読み始めたら、とまらなくなってしまいました。

米沢藩の藩主だった人ですが、いやぁ、すごい人ですね。

もともとは日向の高鍋藩主の次男で、江戸屋敷で生まれているので

米沢藩主の血筋ではなく、養子に入った方だそうです。

ですが、その藩主になった時に神社に奉納した(このことは家臣も知らなかったのだそうで

後に発見されている)藩主としての決意表明がスゴイ!!

一、文学 壁書ノ通り、怠慢ナク相務メ申スベク候

一、武術、右同断

一、民ノ父母ノ語、家督ノ砌(みぎり)歌ニモ詠み候ヘバ、此の事第一ニ恣意仕(つかま

  つ)ルベキ事

一、上に居リテ騙ラザレバ則(すなわ)チ危フカラズ、又恵ミテ費サズ之有リ候語、

  日夜相忘ルマジク候

一、言行斉(ととの)ハズ賞罰正シカラズ不順無礼之ナキ様、慎ミ、申スベク候

右、以来堅ク相守リ申スベク候。若シ怠惰仕ルニ於テハ、怱(すなわ)チ神罰祟リ、永(と

  こしえ)ニ家運尽クベキ者也、仍て件(くだん)ノ如シ

 

歌にも詠み候えば・・・の歌とは、藩主になった時の心境を読んだ歌のことで

    受次て 国のつかさの 身となれば 忘るまじきは 民の父母

これをんだのが、鷹山15歳の時だそうです。

昔の日本人は、腹の座り方や公のために尽くすという覚悟が違うんですね。

この決意書を神社に奉納しているのです。つまり神様との約束です。

リーダー学の時によく引用される人らしいですが、危機管理も素晴らしかったようで

天明の大飢饉の前に、米の備蓄を徹底的にやっていたので、

村民全員が餓死で全滅という地域もあったそうですが、

米沢藩では、一人の餓死者も出さなかったそうです。

あまりのひどさに、絶対に藩の財政再建は無理!と言われていた米沢藩を

徹底した質素倹約と改革で、見事に建て直した名君だそうです。

上杉鷹山と言う人の事、もっと知りたくなりました。