人生エクソダス

なんてことのない日々のこもごもをつらつらと書き連ねたり連ねなかったりする。

この2年で変わったこと 1 アンジュルムにはまりました

2019-12-22 04:59:04 | 日記

 アンジュルムはおまえの人生に直接影響なんかないだろ、と言わないで欲しい。

 かねてよりアイドル活動の漫画を描こうとムクムクと思いを募らせていたのだが、具体的に誰をモデルにして、と考えたときに思い浮かんだのは松浦亜弥だった。14歳でデビューし2ndシングル「LOVE涙色」で紅白に出るというとんでもない業績を持つ松浦亜弥。そも松浦亜弥の楽曲を知るきっかけは「桃色♡片思い」を堀江由衣が歌っていたから…ではなく、KenjoPというアイマス動画投稿者の「Yearめっちゃホリデイ」を見て、やっぱりハロプロは鉄板だなあと思っていたのだ。そして黄金伝説で当時モーニング娘のリーダーだった道重さゆみが出ていたという、これまた関連性にとぼしい理由で興味を持っていた。

 私は2019に入り完璧にyoutubeに浸かっていたので、ハロプロのPVを公開プレイリストにしてつくっている人の動画を流し見ていた。そこでとても気になった曲に出会った。それがアンジュルムの「忘れてあげる」だった。


 アンジュルム『忘れてあげる』(ANGERME[I’ll Forget Everything For You])(Promotion Edit) 

 「忘れてあげる」の評判はあまり大々的に良い曲!と勧められている感じではなかったが、サビの盛り上がりの後に”優しすぎる君だから…”のようにメロディックに下がる感じがとても私にとってツボだった(なので堀江由衣の「伝えられない言葉」もdaisukeです)。スペイン風?インド風?なギターが要所要所で入ってくるのもよかった。とそうしてアンジュルムの他の曲はないのかと探していたら、コメント欄に”アンジュルム婚”という言葉が目に入り、なんだそれはと検索したら南海キャンディーズの山ちゃんと蒼井優が結婚し、それがアンジュルム婚と呼ばれていることを知った。まさか山ちゃんが女優と結婚するとは、ということも驚いたが、自分がアンジュルムを気に入るタイミングにも驚いた。

 実は元々目にする機会があった。それはメンバーの上國料萌衣がカバーした「LOVE涙色」を見かけたからだ。しかしそのときは繊細な声だが松浦亜弥のマッシブなパフォーマンスより細いなあと思ってそこまで深掘りしなかったのだ。

 アンジュルムというグループに俄然興味が湧いたので色々調べた。

 かつてスマイレージという特大のアイドルユニットとしてグループが始まったこと。
 そこから1期メンバーが抜け2期メンバーとともに過酷なスケジュールでライブを行ったこと。
 それに伴って武道館ライブも敢行できたこと。
 3期を迎えるにあたりグループ名を改めたこと。”笑顔をためる”から”天使の涙を流そう”に変わった、アンジュルムとして再出発したこと。
 かつてオーディションに落ちた少女がアンジュルムの曲で勇気づけられ復活し憧れのアンジュルムに加入したこと。
 そこから新メンバーを迎え入れながらアンジュルムリーダーがハロプロ全体のリーダーとなったこと。
 カントリーガールズという嗣永桃子によって育てられたグループがももち卒業によって激動しそこから新メンバーとして加入する少女がいたこと。
 かつて高知でご当地アイドルとしてキャリアを積み重ねたものの東京への遠征により疲弊し一念発起してハロプロの研修生になった少女がアンジュルムに加入したこと。
 そして、ハロプロエッグという「しゅごキャラ」というPEACHPIT先生のなかよしの漫画のアニメ化に伴ってできた研修生からスマイレージ1期として活動をはじめ、加入と脱退を繰り返しながらアンジュルムを統率してきた和田彩花というリーダーがハロプロを卒業することを知った。

 という浮沈を得ながら不屈の闘志を持って確かなパフォーマンスと朗らかな雰囲気によってハロプロにあって独自勢力になったアンジュルムの来歴はとても面白く、生半可なフィクションよりよほどドラマティックだった。


いまだにXアプリをこき使う

2019-12-21 23:20:57 | パソコン

 もう提供終了してしばらく経つが未だにX-アプリを使っている。

 というのも、そもそもX-アプリを使うのは消極的な決断で元々sonic stageというi-tunesみたいなものを使っていた。X-アプリはそれに比べてGUI上部にCDのジャケットとか広告とかが並ぶ部分があって邪魔で仕方ないのに消すことも小さくすることもできず、sonic stageはそういう意味でおしゃれではなかったが、CDから取り込んだ音楽とかDLした音楽を管理する画面としてとても実用的だった。

 ところがwin7の当初は動いていたのに、ふとしたことで再インストールしようとしたら対応していない旨が表示されてインストールできなくなってしまった。幸いX-アプリを平行して入れていてデータの移し替えを一応やっていたのでデータベースを一から作らないといけない事態にはならなかった。

 ふとしたことというのはwalkmanへの転送にエラーが出て転送できなくなったことで、その瞬間まったく原因がわからなかったのでx-アプリに引き継ぎさせつつアンインストールしてしまったのだ。実際はCDなどデータ取り込んでから再起動しなかったことが原因で、同じ症例がx-アプリで起きてその解決方法でよかったことで気がついた。つまりアンインストールは無駄な行為だったのだ。こうしてやむを得ずx-アプリを使うようになった。

 しかし同じ事を考えている人は結構いたらしく、x-アプリがそこまでsonicstageと変わっていないことからレジストリをいじることで各種カスタマイズする動きが掲示板であった。幸いガセがなかったのでパソコンを壊すことにはならなかったが、カスタマイズといっても広告表示部分の削除が主でそれ以上いじる部分は無かった。変化があったのは「x-アプリ スキンセレクタ」などを制作している方のフリーソフトを使ってからで、これによって広告部分を非表示するのではなくドラッグによって表示領域をフレキシブルにできたり、データベースの色やフォント・その色などを好きにできるようになった。これによってくそださいMSゴシックからメイリオとか好きなフォントにできるようになったことで、本当に自分好みに出来るようになった。

 X-アプリから後継のmusic centerにしないのは自分の好きなようにいじったX-アプリの方が曲情報を見やすいためだ。music centerはflacに標準対応しているところはとても魅力的だ。取り込んだflacをwalkmanにflacで転送してもいいし、flacでなければaacに変換して転送してくれる。あるブログによるとaacは128kbpsを境目に高圧縮でもわやわやしたノイズが出づらいらしく、mp3より低ビットレートに自信ニキらしいので(逆にmp3は128kbps以上のカット部分が少ない)圧縮してたくさん持ち歩く場合にはいいようだ。

 X-アプリからさらにシャレ乙化したデータベースはどちらかといえばお亡くなりになったmedia goに近く、コラムの表示が多すぎたり足りなかったりして不便さを感じる。アルバムでソーとしている時に1曲1曲にアルバムの欄がされて横長になったり、アルバムアーティストによるコラムがないので全部にアルバムアーティストの欄があったりで、見えにくいのに詳しすぎて邪魔という痛し痒しな気分になる。どうして一切変える必要性があるのですか。

 そういうわけでX-アプリをいまだにつかっている。X-アプリは古いソフトなのでmusic centerにある音質調整機能はないし、flacの読み込みはできるが書き出しのときにwavになるという欠点はあるが、そこに目をつむれば現役でいける。気がかりなのは自分がまだwin7で、win10にしたらx-アプリが使えなくなるかも知れないことだ。せめてmusic centerで引き継ぎしバックアップを取っておいた方がいいのかもしれない。


タブロウ・ゲート いよいよ佳境

2019-12-16 20:51:49 | レビュー 漫画・アニメ

↑の画像をクリックすると鈴木理華さんの公式WEBサイトに飛びます。
 「タブロウ・ゲート」というのは鈴木理華さんが月刊プリンセスで不定期?連載している漫画。鈴木理華さんはC-NOVELSつまり朝日ソノラマの小説の挿絵をされている人で、漫画を描くという印象はあまりなかった。が探せばいろいろなイラストレーターの方が漫画を連載されていて、その体裁も思いのほかコマ割りをしっかり配置したオーソドックスな漫画を描かれる方が多い。

 この漫画は盾濱(横浜?)に引っ越してきた少年であるサツキが、分厚い本が突然窓ガラスを破って飛び込んできたと思いきや、それを回収しようとする少女と青年、そして彼女たちを襲う長髪の剣士という序盤からクライマックスな展開から始まる。その青年達は”タブロウ”と呼ばれるタロットの大アルカナをモチーフにした化身のような存在で、本来なら本、つまり窓ガラスを突き破って飛んできた分厚い図鑑の絵として収蔵されているが、本の管理者がそのタブロウたちの真名というべきか本来の名前と言うべきか…を呼ぶ(本から”タブロウを剥がす”)ことによって管理者の従者として召喚される。しかし事故によって本から半数近いタブロウが散逸つまり脱走しており、それらを呼び戻し契約下に置くために、少女レディが銀髪の剣士と戦いを繰り広げていたのだ。

 という出だしから物語が始まる。

 脱走したタブロウたちは契約下に置かれている時と性格が異なる。というよりかなり地に近い性格をしていて、タブロウは管理者に真名を教え、そのタブロウの印象を問い、それによってタブロウと管理者との間で契約が成立する。そしてその印象によって、つまり管理者がタブロウをどう考えているかによって性格が非常に変わる。
 例えばレディと登場したタブロウ・太陽のアレイスターはレディの印象が天上に位置し何者にも怯まぬ剛力の炎”という印象を与えられた事で陽気で底抜けに明るいみんなのお兄ちゃんとなる一方、サツキの印象が万物の父 気高き静寂の王”だったことで理知的で紳士的ながら敵に一切の容赦のない冷厳たる存在となる。タブロウ達はそれぞれに特殊能力を持っていて、アレイスターの場合炎を拳に纏わせるという草薙京みたいな戦い方をするが、その印象によって戦闘力が変わるので、能力的には互角だが対峙した時の脅威は圧倒的にサツキ版のアレイスターの方が高いなど、タブロウという精神的な存在という不定形なところを個性として表現している。タブロウの容貌もまた、アレイスターやエリファスなどの人間の容貌だったり、太陽のモチーフというかハンドルというかという無機物だったりする。

 割とジョジョっぽいというか、擬音の表現は割とジョジョい感じがするし、タブロウ同士の能力バトルと言うところもジョジョっぽいと言えるかもしれない。しかし召喚者によって召喚される者の個性が変わるというモチーフは女神転生というかアトラス全般のモチーフに近い(とはいえペルソナってジョジョだよねと草創期は言われていたらしい)。
 タブロウたちの名前は全部が全部そうかは分からないが、だいたいオカルト・神智学に関係する人物から取られている。例えば↑のアレイスター(太陽)はアレイスター・クロウリーだし、月のエリファスはエリファス・レヴィだ。

 1巻がキャラクターの顔合わせ、それもタブロウ管理者レディとタブロウの”太陽_THE SUN”と”月_THE MOON”の顔合わせとなる導入部だが、2巻以降対立関係となる謎の女性イレイズが登場し、タブロウを狙う存在との暗闘が始まる。そこからタブロウを制作した創造主グランドマスターの存在とサツキとの関係性や、明確に敵として存在する”星_THE STAR”が登場する。

 サツキがタブロウ管理者でもないのにタブロウを剥がすことができる理由がグランドマスターからの血統というあたりが出てきた頃、同時期にワンピースのルフィが貴種流離譚の主人公的な要素があったことから結局主人公はえらいとこの血筋かあという論調があってスレッドが上がったこともあって、「タブロウ・ゲート」もそこをなぞるのかあと少し落胆した頃もあった。タブロウを剥がすことができる理由が想像主の血筋ならまあ確かにそうか、という意外性というところではそこまででもない理由だったからだ。
 それも大した問題にならなくなったのは、後にタブロウから人間になった存在がいたこと、そしてその人間になる方法がグランドマスターの心臓を食うというもので、イレイズと”星”がそのためにサツキのお命頂戴したい感じになってきたことから対立軸がさらに際だったからだ。敵が明確に目的があり、その目標達成のために主人公の命を狙うという単純かつわかりやすい危機的状況になったので、離散したタブロウを探す、というグランドツーリングになりそうなシナリオ展開をRTAに変えた鬼手だったと思う。

 最新巻では遂にサツキの命の灯が消えようとしている中、レディの仄めかされながら確証を得ない出自についての秘密が暴かれ、それが結果的にサツキ一行のピンチをさらに加速させるというドラマティックな展開になったので、23巻という長期連載の今がまさに怒濤だ。


楽しかったやる夫スレを思い出す 13 やる夫はローゼンさん家の家政夫になるようです

2019-12-13 17:18:16 | やる夫スレ

 レストラン「バラティエ」で料理人をするやる夫は、ある日オーナーのゼフの推薦によって薔薇屋敷でローゼンメイデンたち7姉妹の元で家政夫をすることになる。

 7姉妹はラプラスの魔という執事が生活管理をしているが、父親は年に一度帰るか帰らないか程度にしか顔を合わせることが無く、母親がそれぞれ異なり愛されていたり疎まれていたりと複雑な環境で育ってきたために、素直な子もいれば壁を作る子もいるという癖のある存在でもあった。食事を作れる存在がおらず家政婦に頼らなければならない一方でそれぞれに合わせた日々の仕事をこなせる人間が限られていたためなかなか定着しなかった。やる夫はそうした姉妹達に誠実に仕事をすることで徐々に壁を取り払っていくのだが、彼にもまた人には言えない心の傷があったのだった。――という話。

 やる夫の過去話も中盤以降語られていくのだが、そこで誰にも口に出せなかった心の弱みを、他ならないローゼンメイデンたちによって解消されていき、彼女たちもまた成長し関係性も変わっていくところのハートフルな物語展開はとても感動する。

 やはり、というか水銀燈はめんどくさい子というのは原作からしてやむを得ない。とくにこの作品では次女ともいうべき金糸雀とも互いの母親を含めて因縁があり、そこが終盤の展開に重要な要素となってくる。

 ちなみに7女は雪華綺晶で、薔薇乙女は庭師の娘という間柄。薔薇乙女の父親はやる夫のことをオニフスベと言って憚らないDIO。DIOと薔薇水晶という組み合わせでニヤッと出来る人はやる夫をよく読んでる人だと思います。


楽しかったやる夫スレを思い出す 12 やる夫は魔王のワガママに振り回されるようです

2019-12-08 10:56:47 | やる夫スレ

 やる夫とアルクェイドが二人でゆるゆるとした時間を過ごす小話集。

 かと思いきややる夫はかつて魔王討伐を目指した勇者で、アルクェイドはその魔王だった。が走狗の如く扱われることに厭気が差していたやる夫は、厭戦的だったアルクェイドと共に誰の目にも届かないようなところで暮らすことを決めたのだった…。というバックストーリーがあった。

 活劇としてどうこうという面白さというより少しほっこりするような感じ。ファンタジーでも「暁のヨナ」より「赤髪の白雪姫」に近い。