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眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

「かわいがり」への親方の責任

2007-09-27 | 時事
力士部屋の「かわいがり」については、ちばてつやの「のたり松太郎」のなかでも描かれています。
部屋の風習に従うまで、「かわいがり」は続けられ、特に部屋を逃げ出して連れ戻されたものへは、念入りに行なわれるようです(漫画の中ですけどね)。

マイペースを貫く松太郎、部屋から逃げ出そうとする田中君へ、集団リンチが行なわれ、二人は瀕死の重傷を負います。
もっとも、漫画の世界ですから、かわいがりをした兄弟子達も同じような傷を負い、二人は所属する名門部屋に居られなくなります。

今回の時津風部屋の力士急死事件では、やはり「のたり松太郎」に描かれているようなことが実際に起こっているのかと実感されました。
漫画と違って、17歳の素人が金属バットで兄弟子達にかわいがられれば、ひとたまりもないでしょう。

問題は,親方の関与です。
親方もビール瓶で殴ったことを認めており、暴行あるいや傷害容疑はかけられているようです。
問題は、その後に凄惨なリンチ(かわいがりではない)がおこなわれたことです。
言葉での直接的な命令がなくても、暗黙の指示により、部屋の力士達が、リンチから翌日のかわいがりまでの一連の暴力行為を行なったとも見られるのです。

これは、オウム事件でも麻原の直接的な命令はなくても,黙示の指示が認められて殺人が行なわれたとの見方と同様です。
このような責任論を司法関係者がとれば、障害から致死に至った責任は、親方にあることになります。
これから、どのように立件されるかわかりませんが、親方に死の責任が認められれば、相撲協会を揺るがす問題になっていくでしょう。


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