昨夜、床に就く頃の強烈な雷雨で眠気が飛んでしまった。
ゴロゴロがバリバリと変わり、家の隣りに落ちたような
一撃もあった。
結果、久々の夜更かし。録画した海外ドラマを2本観て、
やっと眠りに就いた。
さて、今月5,6日の仙台旅行。5日の午後は、夕方から
の宴会に集まる旧友たちの中の有志数人と松島観光。
十年以上の平成の大修理を終えた瑞巌寺がお目当てである。
仙石線松島海岸駅から瑞巌寺に向かうと、その手前にある
円通院の門と、その奥の樹々の緑の趣が良いので入ってみる。
これが大正解。
石段を上がり、この円通院の一番奥まったところにある
のが「三慧殿」。徳川二代将軍秀忠の娘、振姫と、仙台藩
二代藩主伊達忠宗と間に出来た子、光宗の霊屋である。
政宗の嫡孫にあたる光宗は、幼少の頃より文武に優れ、
その才智は政権安定を願う徳川幕府にとって恐るべき逸材
であった。
よって、僅か十九歳で江戸城にて「病没」したという
光宗の死因については「毒殺」説も有力である。
父忠宗が建立したこの三慧殿の厨子には、支倉常長が
持ち帰った西欧文化の文様が描かれ、伊達家の霊屋として
徳川幕府に対しても開けられることはなかった。
そのため三世紀半も公開されなかった伊達家の秘蔵で
ある。
約700年前のものと言われる洞窟群、厨子の右上にも
描かれるバラをモチーフにした「バラの庭」などを通り、
本堂「大悲亭」に出る。
この大悲亭は江戸にあった光宗の納涼亭で、愛息の早逝を
悼んだ父忠宗が移築したもの。その後の明暦の大火、関東大
震災、東京大空襲などにより、現存する当時の建物はこの
大悲亭しかない、と言われるほど貴重な建築物
その前の池と庭園をじっくり眺めて円通院を後にする。
次回は瑞巌寺と松島遊覧の様子である。