四月も晦日、今日から3日は連休も「一休み」というところ。尤も、
未だ十一連休中の方も多いだろう。かく言う私は三百六十五連休。
千人同心街道ウォーク5日目の続き。行田市水城公園での朝食休憩を
終わり街道ウォークに戻るところ。
大きな池と公園通りを挟んだ緑地帯を抜けて街道に戻ると商店街。
各商店には雪国の「がんぎ」を思わせる庇が続く。関東平野のやや
北部とはいえ、そんなに雪が降るところではない。
埼玉県1・2位の地銀、埼玉りそなと武蔵野が並ぶ交差点で街道は
右折して行田宿(忍宿とも)となる。真っすぐ進むと秩父本線行田駅。
左に行くと行田市役所の先、忍(オシ)城址である。数年前の夏に訪れて
いるのでパス。
左手の武蔵野銀行行田支店前に高札場跡碑が立つ。この建物は昭和9年
竣工の国登録有形文化財。モダンな鉄筋コンクリート造りの建物は「忍貯金
銀行」として建てられ、その後足袋販売会社や足袋会館となったが昭和44年
からは埼玉銀行行田支店となった。
右手の埼玉りそな銀行角には「浮き城(忍城)の町行田」碑が立つ。
歩道側の忍城跡図をみるといわゆる「濠」の広さがわかる。昨日書いた
「水城公園の池は忍城の外濠の一部だった」ことがよくわかる。
隣の埼玉縣信用金庫の前に本陣跡碑が立つ。八王子千人同心が通った
街道でも大名が通ることもあったのだろう。
宿場通りを500メートルほど進み愛宕神社の先で街道は左折、すぐに
クランクして忍川沿いに出る。そこが忍城十五門の一つ、長野口門。
川辺には船着き場碑も立つ。江戸への川運でも栄えた行田である。
その忍川を行田駅へ向かう秩父鉄道が渡る。千人同心街道はこの先
しばらく秩父鉄道に沿って進む。
「日本橋」ブランドを持つ横田酒造は十年ちょっと前に埼玉酒造組合
主催の「利き酒会」で訪れたところ。おや、その時はあった大きな看板が
ない。台風かなにかで壊れたのだろう。
この先で県道7号に出て左折すると東行田駅に出る。行田駅からは
1キロちょっと、短い駅間である。秩父鉄道を渡って北へと向かう。
続きは次回。