ロシアのウクライナ侵略開始後間もなく(2022年4月)掲載された
朝日新聞の論説「ロシアの友たちへ」を侵攻の1年目に「再びロシア
の友たちへ」と題してここで紹介し、ロシア国内の反プーチン運動の
高まりに期待した。
そして、東アジアへの侵略戦争を止められなかった日本国民の末裔
として恥じつつ、と加えた。
その侵略戦争は2年が経ち戦線は膠着、国際的な支援に「息切れ感」
がある。ロシア国内では反戦、反プーチンの動きが圧殺され続けている。
しかし獄死したナリワヌイ氏は言った。「ロシアで真実を話すことが、
危険ではない日が必ず来る」。
今日の「天声人語」ではウクライナの作家、クルコフ氏が著書の
「侵略日記」で、自分たちの歴史は戦前、戦中に分けられると書く。
そして、「もちろん私たちは皆『戦後』という時期が生まれるのを
願っている」とも書く。
2年目の今日、識者たちがこの侵略戦争の今後についていろいろ
語っているが、三度「ロシアの友たちへ」を紹介しておこう。
「愚行の責任は独裁者にある。本来のロシア人は優しく善良だと
信じている。あなた方の友として伝えたい。国を閉ざさず、内外の
情報で真実を見極め、世界と共に豊かさを目指そう。そして・・・、
戦いを止められるのはあなた方だけだと気づいてほしい」
ウクライナとロシアの友たちへ、日本の春の息吹を贈ろう。