20日からさいたま新都心駅前、スーパーアリーナのけやき広場で
「さつまいも博」が開催され、地元埼玉をはじめ鹿児島、長崎など
全国から45店が出店し、焼き芋や芋菓子が売られているという。
川越藩主となった柳沢吉保は関東ローム層の痩せた土地を落ち葉
堆肥で熟成させて畑地とすることを奨励した。その結果、所沢市、
三芳町、ふじみ野市、川越市にかけて「さつまいも」の産地になった。
「武蔵野落ち葉堆肥農法」は7年前に日本農業遺産になり、昨年
世界農業遺産になっている。
歌川広重の名所江戸百景の「びくにばし雪中」は今の銀座一丁目
付近を描いたもの。「山くじら」は猪などの獣肉を扱う店の看板で、
「十三里〇やき」は焼き芋屋の看板。「江戸から十三里」の川越の
焼き芋は当時でも有名だったことがわかる。
「九里、四里(栗より)うまい十三里」、江戸の洒落は粋である。