日光御成街道歩きの2日目も終盤。地福寺(薬師尊)の一本松が
見事。境内には紅梅が咲く。
西音寺の門前には珍しい六角仏塔。仏像の上に仏像が彫られる
のも珍しい。省スペースに徹しているようだ。
檀家祖霊の菩提寺で観光寺ではない、心静かに参られよと言い
ながら、しっかりと柵を巡らす。
やがて環七(環状七号線)に差し掛かる。断続的に続いた拡幅
工事もここまでのようである。歩行者は歩道橋を上るしかない。
年に二、三回は走る環七を上から見下ろす。
環七を突っ切った御成街道は長い下り坂になる。このあたりの
切通しの崖から水が湧き出していたので清水坂。昔は十条の長坂
と呼ばれたらしい。
埼京線の高架を潜ると赤羽駅までは数百メートル。このあたりも
拡幅されたのかやけに広い歩道である。やがて片側2車線の車道に
代わるのかも知れない。
左手高台にある香取神社や二三のお寺さんはパスするが静勝寺
だけには寄る。江戸時代に太田道灌が築城した稲付(イネツケ)城の
跡で、江戸城と岩槻城の中継の位置付けであった。
約五十段の石段を上って着いた境内は、奥の墓地を含めてお寺
さんそのもので城址の面影は全くない。早々に石段を降りて赤羽駅
に向かう。
時に午後4時、今日2日目も4時間で5キロ、2日で8キロの
超スローペース。赤羽駅から荒川までの1キロ半を残すが、次回
からは我が埼玉県に入る。いつにするか、桜咲く頃がいいか。