須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

609号 海老蔵顔面ボコボコ犯人が出頭!その裏に何が?

2010-12-11 | 記 事
★海老蔵をボコボコにした犯人出頭の裏に何が!
 
ご存知のように、海老蔵暴行事件の犯人が、昨夜(10日夜)突然、出頭したが、その裏にいったい何があったのか。きょうの「夕刊フジ」は、その謎を追っている。犯人出頭で、すべて解決するわけではない。
今後、海老蔵の自供、会見内容と犯人の伊藤リオンの供述内容のすり合わせが重要になるが、いったいどっちが正直に語るかが問題だ。
まず、きょうの「夕刊フジ」を抜粋して紹介する。
 
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海老蔵殴打犯、密約出頭「グループと警察が裏交渉」
夕刊フジ 1211()1657分配信

人気歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴打され重傷を負った事件。警視庁は行方を追っていた職業不詳、住居不詳の伊藤リオン容疑者(26)を10日夜、傷害容疑で逮捕し、11日から本格的な取り調べを始めた。
 
急転直下の逮捕の裏では、リオン容疑者の背後の組織とその密約、警察との攻防、さらにはマスコミも巻き込む長い“暗闘”が繰り広げられた。一方、「事件の核心部分にはいまだ明かされていないこともある」(関係筋)との情報も。長い逃亡劇の舞台裏で何があったのか。

警視庁の取り調べに対し、リオン容疑者は「事件当日の衣服と靴は捨てた」と供述している。
約2週間にわたり身を隠していたリオン容疑者。関係者によると、事件発生直後から、付き合いのある元暴走族グループを通してある組織の元に身を寄せていたという。

グループ側は代理人の弁護士とともに会見を開き、海老蔵への反撃態勢を整えてから、出頭させるという筋書きを描いていたとみられる。だが、10日になって急遽予定は変わり、急転直下の出頭となった。一体何があったのか。

別の関係筋は「水面下でリオン容疑者の動向を追っていた週刊誌がその居場所をキャッチしたようです。これを知った警察サイドが組織側に出頭を急がせたと聞きました。逮捕より先に、リオン容疑者の姿がマスコミに出ることは何としても避けたかった」と話す。

こうして一応の決着をみた今回の事件。しかし、この出頭も一筋縄ではいかなかったようだ。
「リオン容疑者は直前まで出頭を渋っていたようです」(別の関係筋)

実は、海老蔵は会見で「複数の男に殴られた可能性がある」と証言。単独犯とする当初の供述を変えつつある。だとすると、「リオン容疑者がグループを守るため、1人で事件をかぶって出頭した可能性もあります」(同)。取り調べに対し、リオン容疑者は「頭にきて1人で殴った」と供述、単独でやったとする姿勢を強調している。
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★父・團十郎が、倅・海老蔵を「強面」「恐い顔で強硬」だと!
 
「海老蔵そして團十郎」(関容子著、文藝春秋、2004年刊)という本がある。書名にある「海老蔵」は、このほど暴行事件で顔面をボコボコにされた市川海老蔵(33)ではなく、父・市川團十郎の海老蔵時代のことだ。この本が発行された6年前は、海老蔵はまだ新之助だった。
 
この本は、團十郎の聞き書きをまとめたものである。当然、團十郎の息子である海老蔵も登場する。
今回の暴行事件のあと、この本を読むと、事件は起こるべくして起こったといえるのではないか。そんな思いがつよくなる。
 
例えば、團十郎はわが子・新之助(現在の海老蔵)について、この本でこんな具合に話している。
「強面(強面)なんですよ。表面的には恐い顔して強硬な態度に出る。それでいてパッと叩かれるとヘナヘナを結構弱いんです。これは親父ともぼくとも違ってて、松緑叔父さんにはそんなところがありました。
 
だから、その血を引いた先代辰之助君の言動をふと思い出して、似ているなと思ったりします。倅もいろんな体験をして、叩かれ強くなってくれればいいけど」
しかし、自分の倅が、6年後に顔面骨折、顔面が陥没するほど、ボコボコに叩かれるとは、想像すらしなったはずだよ。
 
★親子二代で顔面ボコボコに!歴史は繰り返す!
 
会見で海老蔵は、今回の事件の原因を「普段の自分のおごりが招いた」と正直に認めていた。けれど、ふつう親は、自分の子どもをひいき目に見るものだ。悪いところがあっても、ひとさまには隠していわないのが常識だ。
ところが、本にする前提でしゃべっている團十郎が「「強面(強面)なんですよ。表面的には恐い顔して強硬な態度に出る」といったのは、よっぽどのことだ。
 
また、團十郎は、若い頃のこんなことも話している。
「あのときは菊五郎さんがアベックをからかったんです。口論になって、まず辰之助君が手を出した。それからしばらく歩いたら、いつの間にか怖い男たちに囲まれていて、ぼくが最初にガツーンを一発、鼻のつけ根に見舞われて、気がついたら交番の洗面器一杯、鼻血が出てました。
翌日の舞台は、鼻のところがグズグズに腫れて、化粧(かお)をするのが大変でした(笑)」
なにやら、今回の海老蔵の事件と瓜二つ。親子二代、歴史は繰り返すだよ。
 
★夕刊フジが、須藤甚一郎が見た「摩訶不思議」会見の記事を!
 
前号でお伝えしたように、海老蔵の会見に駆けつけた。会見の翌日、中目黒駅の売店で「夕刊フジ」を買ったら、ぼくの顔写真入りで、つぎの記事が載っていてびっくり。
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芸能リポーター須藤甚一郎氏が見た海老蔵「摩訶不思議」会見
夕刊フジ 2010/12/8 16:57
 
昨夜の市川海老蔵の会見には、なつかしい顔があった。ワイドショーの全盛期に辛辣な質問で幾多の芸能人をタジタジにさせてきた須藤甚一郎氏(71)だ。現在、東京都目黒区議の3期目だが、週刊誌の連載を持つライターとして会見場で鋭い質問を海老蔵に浴びせていた。

会見中盤。おもむろに質問した須藤氏。
「ここから見ていると、しゃべりも、にらみの表情も心配していたが大丈夫そう。普通と変わりないように見える」
これに海老蔵は、「痛み、しびれがある」と説明。また須藤氏が、「会見が約30分たったが、疑問が解消しない。介抱していきなりボコボコにやられて、『この野郎』と思うのが普通の心理でしょ。まったく摩訶不思議な会見」と水を向けたが、海老蔵は「一切、手を出していない」ことを繰り返し話した。

93分にわたる長時間の会見が終わった後、須藤氏を直撃すると、「質問がなくなるまで会見を続けるというのは、海老蔵本人の意向と同時に、松竹側の策略でしょう」とニンマリ。「だんだんと、海老蔵が被害者なのに、マスコミに責められ続けているように見えて、茶の間で見ている人は、同情すると思うよ」と、百戦錬磨のベテランならではの見方を。

また区議活動とだぶらせながら、「政治家と同様に、頭のさげ方が実にうまい。さすが役者。マスコミの挑発に乗らず逆ギレもしなかった。こちらが100%被害者で、向こうが100%加害者という印象を強く植え付けたね」と感心する。

ただ、途中でマイクを次の質問者に回された須藤氏は、納得いかない様子。
「殴られたときの肝心な部分では『捜査中なので』と話すばかりで、だれもが思っている疑問には一切答えていない。刑事事件とともに、今後、損害賠償請求などの民事もかかわってくるから、うかつなことは言えないという慎重姿勢だったんだろう。もともと、(初春歌舞伎の)会見をすっぽかして飲みに行ったことへの『謝罪会見』ということで理屈にはかなっているんだけど、消化不良なんだなぁ」

すどう・じんいちろう 東京生まれ。早大第二政経学部卒。芸能リポーター、週刊誌記者、ジャーナリストを40年続ける。2007年4月、目黒区議選で4898票を獲得して、トップ当選。無所属。
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