須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

487号 目黒区長選は盛り上がらず!&大阪府知事・橋下が泣いたのは、とんだお笑い!

2008-04-18 | 記 事
★目黒区長選がまったく盛り上がらないのは当然だ!

今度の日曜日4月20日が、目黒区長選の投票日なんだけど、まるで盛り上がっていない。当たり前だよ。現職区長・青木英二をこともあろうに、自・公・民の三党が推薦しているんだから、区民とすれば「冗談じゃねーよ!」って、シラケて(もう死語同然だけどね)、区長選をシカト(無視するという意味のチンピラ言葉)する気持ちになるのもわかる。

いま選挙運動中だから、あんまり余計なことを書くと、公選法違反だ、選挙妨害だって、刑事訴追されるおそれがある。だから、区長選候補者について、悪いやつ、ダメなやつ、マシなやつ、いろいろ書きたいことはあるが、やばいからいまは書かない。
今朝(4月18日)の東京新聞でも、現職・青木に各党相乗りで、目黒区長選が盛り上がっていないことを記事にしている。区長選の現状分析ならば、公選法違反にはならない。こちとらも、簡単な現状分析をしてみる。

★現職区長・青木を自・公・民の3党が相乗り推薦!

区長選の候補者はいずれも無所属で、青木英二(現職、自・公・民の三党推薦)、野沢まり子(元共産党区議6期、共産党推薦)、安久美与子(元区議2期、元看護師)の3人だ。
しかし、青木を自・公・民が推薦しているのは、新聞記事になっているのに、なぜか青木の選挙公報には、どこを見ても自・公・民推薦とは書いてない。どういうこっちゃ!

4年前、青木は民主党都議を途中で辞めて、民主党推薦で区長選に出馬した。そのとき、自民党は松下政経塾出身で、かつて衆院議員・小杉隆の私設秘書をやった桜井ナニガシを候補に立てた。

桜井は、選挙戦で松下政経塾の旗を自慢げに掲げ、松下政経塾出身の神奈川県知事・松沢成文、横浜市長・中田宏などを応援させた。
松下政経塾なんか、ナンボのもんでもないのに、桜井は松下政経塾を旗印にすれば当選できると考えたノンキなおじさんだった。墓穴を掘ってオダブツ、落選。けれど、自民は独自候補を立てただけ、今回よりはマシだったよ。

★自民・佐藤ゆかり、民主(落選中)・手塚が青木の応援に!

現在、目黒区議会には、自民区議が15人もいるのに、独自候補を立てられずに、民主・公明と相乗りして青木を推薦したのだから笑えるよ。
衆院議員・小杉隆が、妻の20億円もの借金でコケて、次回の衆院選では、東京5区(目黒区、世田谷区の一部)の自民候補に小泉チルドレンの佐藤ゆかりが決まったのは、すでにご存じの通りだ。

国会では道路、ガソリン、後期高齢者医療制度で自民と民主が激突しているのは、改めていうまでもない。党首討論で総理・福田は、民主代表・小沢にいじめられて「かわいそうなくらい、苦労しているんだ」なんて、キレて泣き言をいっていた。総理ともあろう者が泣き言いってどうすんのよ。

ところが、目黒区長選では、自民と民主が仲良く“お手てつないで”では、目黒区民はシラケるだけだよ。
区長選初日の青木の事務所開きには、自民の衆院議員・佐藤ゆかりと前民主衆院議員で落選中の手塚仁雄が応援にかけつけた。2人は、衆院選になれば天敵同士だ。
佐藤の選挙区替えが決まったとき、手塚は「ヒラリーに挑戦するオバマの心境だ!」とわけのわからないコメントをしていた。“オバマ”ですよ。“オバカ”ではない、念のため。

★ゆかり、手塚、ミスター抱き枕の貴重なスリーショット写真!

翌日の「スポーツ報知」に、佐藤と手塚のツーショットの横に目黒区議(元議長)・宮沢信男が大笑いしている写真が乗っていた。区議・宮沢といえば、政務調査費の“抱き枕騒動”で全国的なセレブ(著名人)になっちゃった。
いやあ、貧相な日本版のヒラリーとオバマ、そしてミスター抱き枕の貴重なスリーショットだ。
この写真を見て、思わず吹きだしたよ。漫画家・やくみつるの政治漫画なんかより、皮肉がきいていて、よっぽど面白かった。

★大阪府知事・橋下が泣いた!アホにもほどがあるよ!

総理・福田は、泣き言をいったが、大阪府知事・橋下徹(38)は、大阪府内の市町村長の総攻撃をくらって、マジに泣いちゃった。79億円もの補助金を削るのだから、怒って総攻撃するのは当然だ。
これまで威張りくさっていたやつが、泣いてどうすんの。アホにもほどがある。
府知事は、なにもエロ事件を起こさなくても、辞めたければ辞められるのだから、泣くぐらいなら、さっさと辞表を提出したらどうか?

昨日からテレビニュース、ワイドショーで、その映像をタレ流しにしているよ。そりゃそうだ。吉本興業のお笑い番組よりも、ずっと笑えるもんね。
橋下の府知事選の公約は、「子どもが笑う、大人が笑う大阪」だった。橋下が泣く姿をテレビで見た大阪の子どもも大人も「アホくさ!」って、大笑いしているはずだ。そう、泣いたことで「子どもが笑う、大人が笑う」の公約をもう達成したのだから、アンタは偉い!

★大阪の市町村の首長は、勇気があり立派だよ!

大阪府には5兆円の借金があり、橋下は今年度予算で1,100億円を削る荒療治を提案した。で、市町村長を一堂に集めて、意見交換会をやった。ところが、全員が猛攻撃。東京の区市町の首長と違って、大阪の首長は勇気があるし、弁舌も立つ。立派なもんだよ。東京の区市町の首長なんざ、都知事・石原慎太郎の言いなりだもんね。新東京銀行の大赤字、400億円の追加投入でも、ダンマリだった。

橋下が泣いたあと、大阪の能勢市長は「泣いたのが、あれがホンマモンなら、かなりの役者やな」、池田市長は「泣いてしまったら、話が続けられない。泣きたいのはこっちですよ」と語っていた。核心をズバリ突いていて、さすがだよ。こういう市長が、府知事になればいいのだ。

橋下は、泣く直前に「いまの公務員の人件費が高過ぎる。人が多すぎる」だって。どこと較べて高過ぎるといっているのだ。劣悪な労働条件で働かせられているハケンやフリーターと較べれば、そりゃ公務員は高い。でも、大企業の社員と較べれば、高くはない。
大阪府だって、非常勤などで働いているいる人たちは安い。問題なのは、一部の企業が大儲けして、実際に現場で働くハケンやフリーターの給料が安すぎるのだ。

儲かっている企業だって、株主、重役らが利益をさらってしまい、社員、下請け企業の社員、ハケン、フリーターなどが、その恩恵にあずかっていないのだ。つまり、分配方法が問題なんだよ。
アホな橋下は、そういうことを考えて、削減案をつくったのか。乳幼児の補助金、私学補助、警察官などの削減をまっ先に挙げているのは、どういうことだ。

★橋下は小泉純一郎のやり方をパクっているのか!

たぶん、アホな橋下は、やはりアホな総理だった小泉純一郎のやり方をパクっているんじゃないか。反対すれば、反対勢力と決めつけ、その尻馬に乗るマスコミを味方にして、とんでもないことをやる、あのやり方だよ。
小泉は「改革には痛みを伴う!」とほざいておいて、自分自身はオペラ、歌舞伎見物にうつつを抜かし、遊びほうけて、プレスリーの曲に腰を振って踊る。そして高級レストランには通いつめる。自分は、そんな贅沢なことをやって、なにが痛みを伴う改革だよ。
後期高齢者医療制度だって、小泉が総理のとき、強行採決で決めたのだ。

テレビのキャスターやコメンテイターの中には、橋下が泣いたもんだから、その内容をそっちのけにして、「市町村の首長の反対に負けるな!」なんてエールを送り、同情なんかしているのだから、どうしょうもない。
大阪府民のためにならない府知事なら、袋叩きにして、さっさと辞任に追い込むのが一番いい。(敬称略)
(4月18日午前11:48更新)

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