新米☆夫婦求道の旅

広島に帰還した新米夫婦の新たなる挑戦いざ開幕!

サンティアゴ巡礼 12日目!

2010-03-06 01:42:20 | 日記
お久しぶりです!
久々のブログ更新です。日本語の使えるPCを置いているアルペルゲにようやく出会いました。田舎町を巡っているので大体の町では日本語の使えるパソコンがありません。ちなみに重いので自分たちのノートPCは持ち歩いていません。

サンティアゴ巡礼に出てからはや12日目。あっという間です。
現在、約200キロ歩き、レオンという大きな街の一歩手前というところです。
今回の計画では526キロの道のりなので、折り返し地点までもう少しというところでしょうか。

サンティアゴ巡礼路は、「カミーノ・サンティアーゴ」と呼ばれており、サンティアーゴへ続く魂の道、という意味だそうです。
道行く人々は、別れ際にかならず、「ブエン・カミーノ!」(良い旅路を、とかそういう感じでしょうか)と声を掛け合います。

私たち巡礼者は、ピルグリノ、と呼ばれ、皆リュックにホタテ貝をぶらさげているので、一目で巡礼者だとわかります。行く先々の村の人たちは、巡礼者だとわかるとすぐに、宿泊施設の場所を教えてくれたり、また巡礼路の方向を指し示したりしてくれます。

何世紀も続くこの聖なる巡礼には、様々な歴史と文化が長きに渡って息づいているのを感じます。カミーノ・サンティアーゴと呼ばれる巡礼路沿いには、数キロ間隔で小さな村が点々とあり、「アルベルゲ」と呼ばれる巡礼者のための宿舎が用意されています。オスピターレと呼ばれるボランティア精神にあふれた人々が、一泊3~8ユーロという破格の値段でベッドを提供してくれるのです。どこにいっても暖かく迎え入れられ、疲れをねぎらってもらえます。巡礼者同士で食事を作ったり、キッチンのないアルベルゲでは、近くのレストランが巡礼者用メニューを必ず格安で用意してくれていて、、、とにかくどこへ行っても暖かく歓迎してもらっています。

とは言っても今は冬。サンティアゴ巡礼が一番賑わうのは夏だそうで、中には予告無しに目的地のアルベルゲが閉まっていたりと、慣れない歩き始めの頃は苦労もあったり。初日、予定を大幅にオーバーして30キロ歩かざるを得なかったのですが、後々に響いてしまう結果となりました…。しかもその日は、雨と強風とぬかるみの泥道。嫁は本気で泣きながら歩いたのでした!!!日は暮れてくるし見渡す限り360度荒野で先には全く町らしき明かりもなく…足は痛いし寒いし…ぽっかりと坂の下手に小さな町の灯りが見えたとき、新米夫婦は心から救われたのが昨日のことのようです。あぁぁ思い出すだけで悪夢のような初日です。

カミーノ・サンティアーゴは世界遺産に登録されているだけあって、場所にもよりますが整備が行き届いており、ほとんど一本道なのもありますが、黄色い矢印や、貝殻マークなどが行き先を延々と指し示してくれています。ずーっと、本当にずーっとそれらの道案内が何百キロも続いていることに静かに感動している新米夫婦です。迷子にはなりそうにないのが何より安心です

日本で出会ったことのない広大な景色はすごいです。
ひたすら平原で、地平線と空の境目に雲以外何も見えません。空がやけに低く感じられ、雲の流れる影に追い越し追い越されしていると不思議な気分になってきます。

足の痛みもここ数日ひいてきたので、歩ける距離も伸びてきました。
この先何が待っているかはわかりませんが、ともかく歩いてみようと思います。
歩いてさえいけば、いつかはきっとサンティアゴに到着する日が来るでしょう!