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事務員手帖

ある法律事務所事務員の日常

ハードボイルドエッグ

2007年03月10日 02時09分19秒 | reading


『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー作/村上春樹訳 早川書房


近所の書店で平積みになっていた。
誰の目でも惹くであろう真紅のカバー。
私の目も例外ではなかった。

早速手に取ってみる。要は立ち読みである。
村上春樹 訳」のゴチックに戸惑いを覚えつつ,しかしかすかな期待を胸に紐解いた。
「ノルウェイの森」の成功くらいは,ハルキストでない私ですら知っている。

が。故・清水俊二氏の訳に馴染んだ身には少しく重い。
書籍を支える左肩に疼痛が。
もとへ。文章がやや冗長に感じられたのであった。



私は世界88ヶ国語に通暁している。
ところがどういうわけか英語だけがからきしなのである。
それだけに英文作品は翻訳こそが頼みである。
その生命線とも言うべき訳文で,清水氏に一日の長があるとすれば,今ここで同書を購入する必然性は私にはない。

また,そのはしがきが40ページ近くを占めている。
ハルキストではない私にとり,これも購入を喫緊として感じられない理由の1つであった。

こうして私は,本書をそっと書棚に戻した。
当分手に取ることもないであろう。

2000円の支出が至難を極める身には,このような感想を抱くほか購入を断念する手立てがない・・・

私は心でつぶやいた。“Long Goodby” と。


というわけで,画像挿入の練習でした。
お休みなさい!



調子に乗って

2007年02月28日 00時01分58秒 | reading
深夜ですが,書き込みが面白いので,調子に乗ってもうひとつ。

好きな作家 & my bestを順不同で。

【日本】
 原    「そして夜は甦る」
 松本 清張 「球形の荒野」
 高木 彬光 「白昼の死角」
 大薮 春彦 「汚れた英雄」
 福井 晴敏 「亡国のイージス」
 横山 秀夫 「第三の時効」
 村 薫  「マークスの山」
 貫井 徳郎 「慟哭」
 岡嶋 二人 「99%の誘拐」


【海外】
 ダシール・ハメット 「マルタの鷹」
 レイモンド・チャンドラー 「さらば愛しき女よ」
 ジョン・ル・カレ 「寒い国から帰ってきたスパイ」
 ロバート・B・パーカー 「初秋」
 フレデリック・フォーサイス 「戦争の犬たち」
 トム・クランシー 「レッド・オクトーバーを追え!」
 グレン・ミード 「雪の狼」


純文学や哲学書といった「大人向け」は,見事に1人(1冊)もありません…

そう言えば,昔は赤川次郎や星新一,筒井康隆,片岡義男(!)なんかも読みました。
いかにも青春の通過儀礼ですね。恥ずかしいやら,微笑ましいやら。
このメモも,いつか見返したら赤面するんですかね。