taniyan's LogBook

アマチュア無線&鉄道旅行のログブック by taniyan / JH0HYX

寝台特急「日本海」・15時間の旅

2008-11-24 22:20:00 | 鉄道

 新幹線延伸とともに、相次いで姿を消していく寝台列車。今回は東ルート、寝台特急「日本海」、青森→大阪に乗車。かつて昼行特急「白鳥」が一気に駆け抜けたルートを、およそ15時間かけて移動。Bネとはいえ、時間と空間を贅沢に使った優雅な旅を楽しんできました。以前は「日本海」も2往復あったのですが、青函トンネル新幹線工事のため、ということで、「北斗星」同様、一日一往復に減便されてしまいました。新幹線、新函館開通後の存続が気になります。

 

 今回の行程は、松本(あずさ)新宿・東京(はやて)八戸(つがる)青森(はまなす)札幌→札幌(北斗)函館(白鳥)青森(日本海)大阪、の予定でした。ところが往路(9月28日)、あろうことか、東北新幹線の信号系統が故障して朝から、東北・上越・長野全新幹線はウヤ。どうも重傷らしく、お昼近くになっても運転再開の見込みは立たずとのこと。13:47松本発あずさ20号に乗車予定だったが、この状況では、東北新幹線が運転再開したとしても、すし詰め立ち席で八戸まで行くことになる可能性もある。さらに万が一「はまなす」を逃してしまったら、深夜の青森で途方に暮れることになる。急遽予定を変更して、「はまなす」をあきらめ、松本(あずさ)新宿・上野(北斗星)札幌、に変更。さすがに乗車当日、しかも新幹線が止まっているためか、北斗星のBネ下段は、禁煙、喫煙ともすでに満床。禁煙は上段が1床あいているのみ、ということで、速攻で変更。昼過ぎには、北斗星全床完売になったようです。みなさんも、HDDクラッシュには気をつけましょう;-P。

 

 日本海の寝台券は乗車1週間ほど前に購入しましたが、Bネ禁煙下段はすでに残り数床。かなりにぎやかかと思いきや、5号車(Bネ禁煙)は、青森出発時点でまだ4,5名が乗車するのみ。青森駅ホームにも、そんなに大勢の乗客の姿は見えなかった。しかし、途中駅で徐々に乗客を増やしていき、秋田で一気に下段満床。上段も数床と、乗車率は60%超。7-10号車は連結されていませんでしたが、水曜日(10月1日)のスジにしてはまあまあの乗車率でしょう。新幹線のない日本海ルート、コンスタントにこのぐらいの需要が維持できれば、日本で最後に残る定期ブルートレインになるかもしれないですな。

 

 上り「日本海」は、新津2:28、直江津4:00など、深夜早朝でも停車する駅が結構あります。しかし、青森で仕入れたお酒「じょっぱり」も手伝ってか、酒田を過ぎたあたりで不覚にも熟睡。目を覚ましたのが富山5:29だったのですが、驚くことに半分以上の乗客はすでに下車していました。上り日本海号、東北→北陸の需要がメインのようです。大阪まで残っていたのは5号車は私一人。。。

 

 青森から先導してくれたのは、敦賀所属のEF81 108。敦賀からは、同じく敦賀所属のEF81 48にバトンタッチ。運用の都合なのか、上り日本海のみ、敦賀で機関車交換をするようです。敦賀ではその間に、しらさぎ、サンダーバードに道を譲り、近江舞子では雷鳥が先行。京都-大阪間では快速線を走っているにも関わらず、ローカルに並ばれ抜かれつつ、ゴールの大阪駅定着。ここのところ、長距離列車についてなく、「はやぶさ」や「北斗星」では、最大5時間遅れの目に遭っていただけに、「定着」、というのが、なんだかとってもすごいことに思われました^^)。天候や不可抗力が原因の遅れは仕方ないとしても、最近は車両や設備などの「整備不良」が原因と思われる遅れが目に付きます。団塊の技術者が引退してしまったからだ、などといわれないように、若い鉄道マン(最近はウーマンも多いな)さん、がんばってくださいな。

 

 大阪駅を後にする日本海号。1023.4kmの道のりを14時間54分かけて完走。引っ張ってくれた機関車や24系客車、そしてそいつらを動かしてくださった皆さん、長旅お疲れ様でした。今回は不覚にも寝込んでしまいましたが(寝台車は寝るためにある!、という直球つっこみは却下^^)、この、時間と空間を贅沢に使った旅、老鉄になっても楽しめることを願ってやみません。TOMIXから、「限定・さよなら日本海」セットが発売されるようなことにならないことを祈りつつ。。

 

by taniyan

 taniyan'  homepageへ

taniyan's homepage

 
※旧ブログサイトから記事移動(2017/05)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さらば「ナショナル」・・・ | トップ | わたらせ渓谷鐵道(旧足尾線... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

鉄道」カテゴリの最新記事