はだしのゲン

漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんが73歳で亡くなりました。
肺癌だったそうです。

この漫画は、おやじが小学生の頃に、少年ジャンプでリアルタイムに読みました。
「戦争を知らない子供達」のおやじには、なかなか衝撃的な内容でした。

中沢さんは、子供の頃に爆心地近くの小学校で被爆され、ちょうど原爆が落ちたときには、塀の影にいて奇跡的に助かったそうです。
その時の実体験を元に書いた作品ですから、生々しい描写も頷けます。
人が生きたまま燃えてしまうとき、苦しみから歯を食いしばるので“ギギギッ”と音がするなんて、この漫画で知りました。

生前は、苦しい体験を思い出すからと、広島の平和式典には長い間参加されず、2010年に初めて参加した様子は、ニュースでも流れた記憶があります。
また一人、こうした被爆体験者の方がこの世を去ってしまったことは残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りいたします。