Atelier Sashaジュエリーワックス教室

ソフトワックスで制作するジュエリー



『写真の無断転載を禁じます。よろしくお願いします。』

ワックスでジュエリーを作る

2012-02-06 | 教室
ワックスで作っていく工程を書いてなかったと思い、
ここで改めてご紹介していきますね。
興味のある方はお時間あるときにじっくりご覧になってください。
(長いです)

まず、ワックスにはハードワックスとソフトワックスがあります。
私のクラスで使用しているものはソフトワックスです。

↓ハードワックスは融点が100度から120度くらい。

硬いのでヤスリがかけられるので、職人さんは主にハードタイプを使用します。
まず、糸鋸であらかたの大きさを削り取り、
ヤスリやリューターで細かく削って形成していきます。
道具も沢山必要で、削った細かいワックスが出ます。
音もゴミも出て後片付けも(ワックスが飛び散っていることもある)大変なので
専用の机がないと不便ですね。
職人さん方に使われている理由は出来上がりが早いからです。
(ヤスリやリューターでガンガン削ってあっという間に出来ます)
そしてヤスリなどでピシッと削ることによって形が決まりやすいのです。
ただ、融点が高いので失敗した時の直しが難しいのが
慣れない人には難点ですね。


↓私の使用しているソフトワックスは65度くらいです。
私は使いやすいようにオリジナルの配合で調合しています。



↑道具は歯科用スパチュラ(最低2本あればなんとかなる)
燃料用アルコールとアルコールランプ。
それとぼろ布があればOK.

音もしないし、制作スペースは食事する空間があればOK.
ゴミは布にこすり付ける程度。

ワックスはハードと逆に何もないところから、一滴ずつ盛り上げていくので
必要なだけ使うのでハードの様なロスがありません。

そして私が長所として好きなところの一つ、(大きな声で言いたい)
直しが容易だということが最大の魅力じゃないでしょうか?
初心者に限らず、誰でも直しながら出来上がっていくものです。
途中でちょっと変更するのもOKです。
作りながら折れてしまっても
「大丈夫!」
すぐ付きます

まずはデザインを決めて厚手のトレーシングペーパーに写します。
写真は長く通ってくださっているさんの最近のペンダント。
まだ制作途中です。

今回の作品は大変繊細なので仕上げに手が掛かりそうですが、
今までの傾向にはないタイプ。大変楽しみです。

写したら、アクリルの板に貼って盛っていきます。

このときに鉛筆のラインよりはみ出すのがポイントです。
あとで寄せて高さを出すのに必要だからです。

↑アルコールランプでスパチュラを温めます。



↑熱くしたスパチュラをワックスに当ててワックスを溶かし、
スパチュラにワックスを乗せます。

その作業を繰り返します。




↑はがすとワックスに鉛筆で書いたデザインが移っています。
そのラインを元に削って形成します。


↑もう少しで完成の作品。
蝶のは素晴らしく器用なさん。この軽やかな羽が素晴らしい!
ウサギちゃんはさん。
最近うさちゃんを飼われたそうです。
愛情を感じるブローチだわ。可愛い!


指輪は希望のサイズに見合った棒にトレーシングペーパーにデザインを書いて巻き、
同じ工程で盛り上げて成形していきます。


もう少しで完成のリングたち。
後方の黒い石はオニキス、さん宅の引き出しの中で眠っていたリングが新しく目覚めるときを待っています

ご自分でリフォームできるの良いですよね。

こうしてワックスで出来上がったら、
工場でキャストして銀や金になります。

それを職人さんが一個一個丁寧にヤスリをかけて
最後に磨いてくださいます。

銀の磨きはとても難しくて、人に依ってはピカーッと光りません。
今お願いしている職人さんはとっても技術が高く、
ものの見事に光らせてくださいます

今に至るまで、何人かの職人さんにお願いしましたが、
これほどまでに美しく磨いてくださる方はいませんでした。

キュービック・ジルコニアを入れるとダイアに見えます!
大事な職人さんです
(時々叱られちゃうけどね~

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