
日本共産党山形県委員会(本間和也委員長)は12月29日、山形市深町の党県委員会事務所で記者会見を開き、1月の県知事選挙で現職の吉村美栄子知事を自主的に支援することを決定したと発表しました。
自民の推薦を受けない決断を重視
本間委員長と渡辺ゆり子副委員長・県議団長が記者会見にのぞみました。
本間委員長は、同日付で発表した県常任委員会声明「県知事選挙の対応について」を説明。
経過として、吉村知事が党県委員会事務所をあいさつに訪れた12月14日、党として知事選での対応を決めるにあたり①自民党に推薦依頼を行わず推薦を受けない②共産党との政策協議に入る―を申し入れたことを報告。同17日に知事の総合選対から「どの党とも話し合いは行わない」との最終回答があったことを受け、対応を協議し▽自民党の推薦を受けないことが明確になっている▽2期8年間の吉村知事の県政運営に評価できる積極的な内容がある▽この間の野党共闘の実績をふまえることを重視する―ことを確認したと述べました。
吉村知事の2期目の施策のなかで評価できるものとして、▽県立保健医療大学の看護学生定員増▽看護師・介護士・保育士などの修学資金貸付制度創設と拡充▽住宅リフォーム助成制度の継続―などをあげ、知事の選挙公約のなかでは▽小規模事業者の持続的発展を支援▽県独自の奨学金創設▽中小企業の賃上げ促進▽移動販売などで買い物弱者支援―など、とりわけ貧困対策での認識と打開策で共通点があり評価すると述べました。
一方、県独自の学力テスト実施や最上小国川ダム建設推進、奥羽・羽越新幹線フル規格化推進、庄内地域における中高一貫校の整備検討などの政策は問題があり、注意が必要だとしました。
本間委員長は、「山形市長選挙、参院選挙に続く重要な流れの中に今回の知事選挙があると判断した。総合選対がわが党の申し入れを検討し自民党への推薦依頼をしないと判断したことは重いものだ。吉村知事の3選へ全力で支援し、県民の命とくらしを守る県政の発展へ全力をあげる」と表明しました。