(続)№5 療養後、ドラムに煽られ《バド・パウエル(p)》

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　 ジャズピアノ「バド・パウエル」のレコード紹介です。～♪
 

精神病、アル中薬中で逮捕強制入院。

53年療養復帰、当⑤は復帰後の演奏。
気が抜けつまらない、牙を抜かれた狼か。

 

一句

　“療養後　煽るドラムに　鞭打たれ”

⑤『ザ・バド・パウエル・トリオ』(53)
《The Bud Powell Trio》
バド・パウエル(p)、

チャーリー・ミンガス(b)、マックス・ローチ(ds)。
 

《Bud Powell Blog紹介》

④『The Genius Of ～』(50,51)№4 下手でも欲しい、ドラム《バド・パウエル(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

《Max Roach(ds) Blog紹介》

③『Drums Unlimited』(66)№3 変幻自在！激まくりビート《マックス・ローチ(ds)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

45年から精神病(うつ)で、3回の入退院。
合せてアル中・薬中による逮捕・強制入院。
人生奈落の底を経て、53年に復帰している。
53年録音の当⑤は、療養復帰後の演奏となる。

復帰前の音と比べたら、復帰後はつまらない。

体調は、通常モードなんだろうが・・・

以前の緊迫したテンションが、感じられない。

腑抜けの・当～り前のピアノトリオに、だだ下がり。

脳裏に焦びりついた復帰前の2枚のアルバム。

①『パウエルの芸術』②『アメイジングVol.1』。
アル中・薬中真っ只中の①②には、尖がった狂気のパウエルが居た。
 

ここには、そんなパウエルはもう居ない。

酒やら・薬やら・・、脱却したからか。

そんな力を借りた陶酔の渦、混沌の音が忘れられない。

 

当⑤は酷い音質の録音も含めた寄せ集め盤。

『Jazz At Massey Hall Vol.2』(Debut 10inch)。
リイシューFantasy盤(ボーナストラック)等を収録。
 

曲「Jubilee」では、超テクのローチが魅せる。
4バースで叩きまくるローチとパウエル。

ワイヤブラシの切れ＆突っ込みの鋭さ。
ローチ抜きでは語れないパウエルだと、思うしかないです。

 

　一句

　“療養後　煽るドラムに　鞭打たれ”

脇役のミンガスってのも、ちょっと無い。
「Lullaby For Birdland」でのミンガス。

まさに力技のベース、やっぱ違うと思ってしまいます。

 

♪～ 「Jubilee」　ワイヤブラシの切れ＆突っ込みの鋭さを楽しんで下さい。