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ジャズ四季音彩

音楽、旅、映画、鉄道模型、絵画、写真、オーディオなど、いままでやってきた趣味をこのブログで発信し、交流を深めたい。

ジャズNOW(Bobo Stenson/Lennart Aberg John Abercrombie Wait Till You See Her)

2013-12-17 20:27:22 | jazz
最近購入したアルバムの紹介です。
Bobo Stenson/Lennat Aberg
メンバー
ボボ・ステンソン(p)、レッナルト・オーベリ(ss,ts)
2003年の録音。
曲目
1.自然児
2.ベンガルの青
3.リサのピアノ
4.オスティマドの青
5.トヌス
6.ガブリエラ
7.慰め
8.トゥリンクル・ティンクル
9.ネリーと一緒のクレスプキュール
10.アリアの目録~オーネットのために
11.ティルファリヘテルナスの呪文
12.シクをバラバラにしろ
残念ながらこのステンソンの演奏はあまり良いとは思えないのです。
何故かと思っていたら、ECMの透明度の高い残響音も重視した美しく音楽を録音するという録音ではなく、
ジャズ本来の直接音、重視の従来の録音方法でとっている。
そのことが、演奏の是非をも変えさせてしまう、そんなことを感じてしまった一枚でした。
今まで、録音より、演奏重視だと思っていたのですが、オーディオのレベル・アップで、
美しい録音はよりその音楽を美しく聞かせてくれることに気づいた一枚でした。
John Abercrombie Wait Till You See Her
ギターリスト、ジョン・アバクロビーの2009の作品。
メンバー
ジョン・アバクロビー(g)、マーク・フェルドマン(vi)、トーマス・モーガン(b)、ジョイ・バロン(ds)
曲目
1.Sad Song
2.Line-Up
3.Wait Till You See Her
4.Trio
5.I've Overlooked Before
6.Anniversary Waltz
7.Out of Towner
8.Chic of Araby
今年聞いた中の1,2を争うギター・アルバムでした。
アバクロビーのギターは、ポスト、ジム・ホールを目指しているかのような、
幻想的な演奏で、音数は少ないが、イマジネイション豊かに語りかけてくる、
その叙情性を補うように、マーク・フェルドマンのバイオリンが語りかける。
ジャズギター、アルバムとしては、第一級のアルバムでした。

ジャズNOW(LISA Let Me Love You/Lee Ritenour Rhythm Sessions)

2013-12-15 20:21:56 | jazz
最近購入したアルバムの紹介です。
これが、ジャズのアルバムかとは思えない2枚のアルバムの紹介です。
ま~、こんなアルバムも難解なジャズを聴いた後の耳休めには良いのではないでしょうか。
【リーサ/レット・ミー・ラヴ・ユー】
スウェーデン出身でアメリカ・ハリウッドで活躍する女優リーサの2枚目のジャズ・アルバム。
ですが、これはジャズ・アルバムとはとうてい思えません。
彼女は、桑田佳祐の曲が好きなようで、「明日晴れるかな」「現代東京奇譚」「こんな僕でよかったら」
の3曲を歌っているのです。
この美しい女優さんのジャケットのような爽やかな声で歌っているのですから、
とても、酒とたばこと、紫の煙には似合わない歌い手です。
さて、もう一枚は、私の好きなリー・リトナーの最新アルバムです。
ジャンル分けすれば、「フュージョン」となる甘口のアルバムです。
リトナーは、渡辺貞夫「マイ・ディア・ライフ」から生まれた「ジェントル・ソーツ」から好きなアーティストです。
【リー・リトナー/リズム・セッション】
リトナーが、ジョージ・デュークやデイブ・グルーシン、クリスチャン・マクブライト、チック・コリア、
ラリー・ゴールディングス、ピ-ター・アスキン、アラン・パスカなどとセッションしたアルバムです。
フュージョン界からやジャズ界から有名なアーティストと個別にセッションしたアルバムです。
そのアルバムが、ジャズ・レーベルとしては名門の
「コンコード・レコード」からリリースしたのは感慨深いです。

124.ジャズ温故知新(Monk Misterioso recorded on tour)

2013-12-13 20:37:13 | jazz
第二回、ニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・ジャパン、東京厚生年金ホールでのライブを
私が、初めて見たジャズ・ライブでした。
アート・ブレーキー・ジャズメッセンジャズ、セロニアス・モンク・クァルテット、カーメン・マックレーという構成でした。中でも異彩を放ったのが、セロニアス・モンクのクァルテットでした。モンクのピアノソロではエルボーをつかってピアノを叩くし、チャーリー・ラウズのソロでは、伴奏をせずに、袖に消えてしまう。自分のソロになると踊りながら出てくる。まさに怪僧ぶりにびっくりした覚えがあります。
そんな頃のCBS時代の演奏の紹介です。
【モンク ミステリオーソ】
モンクのライブ・ツアーを録音したものです。
メンバー
セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts)、ラリー・ゲイルズ(b)、ベン・ライリー(ds)
2.3.8はブッチ・ウオーレン(b)、フランク・ダンロップ(ds)に変更。
曲目
1.Well, You Needn't
2.Misterioso
3.Light Blue
4.I'm Gettin' Sentimental Over You
5.All The Things You Are
6.Honeysuckle Rose
7.Bemsha Swing
8.Evidence
上からブランディーズ・ユニバーシティー、リンカーン・センター、ニューポート・ジャズ・フェスティバル、
ジャズ・ワークショップ(4,5)、ヴィレッジ・ゲイト(6,7)、東京の順のライブ録音。
当時のセロニアス・モンク・クァルテットはマンネリ化していたのですが。
ライブということで、かなり聴き応えのある演奏をしています。

120.ジャズ温故知新(Thelonious Monk Septet Monk's Music)

2013-12-06 20:40:15 | jazz
リバーサイド時代のモンクの5回目。
1957年の7月26日の録音、麻薬常習でマイルスのグループを解雇されたジョン・コルトレーンが、
セロニアス・モンクのグループに参加したアルバム。
【モンクス・ミュージック セロニアス・モンク】
メンバー
レイ・コープランド(tp)、ジジ・グライス(as)、コールマン・ホーキンス、ジョン・コルトレーン(ts)、
セロニアス・モンク(p)、ウイルバー・ウェア(b)、アート・ブレーキー(ds)
曲目
1.Abide with Me
2.Well, You Needn't
3.Ruby, My Dear
4.Off Minor
5.Epistrophy
6.Crepescule with Nellie
全曲表題どうり、モンク作の曲ばかり、単純なコードからの自由な発想と固定概念のない自由な演奏。
このことが、どれほどコルトレーンの演奏を飛躍させたか。
この後のコルトレーンの演奏が自由に羽ばたいていったことでわかる。

119.ジャズ温故知新(ローランド・カークのライブ映像)

2013-12-02 23:02:03 | jazz
セロニアス・モンクの紹介は、今日はお休み。
今夜見た、WOWOWオフビートJAZZの映像の紹介。
ローランド・カーク1972年3月8日フランス、パリの美術館でのライブ映像。
見て楽しく、聴いて驚きの数々の映像でした。
曲目
1.Blue Train
2.Lester Leaps In
3.Satin Doll
4.For Bechet and Ellington and Bigard and Carney and Rabbit
5.My Cherie Amour
6.One Mind Winter/Summer
7.Groovin High
8.Soul Eyes
9.Volunteered Slavery
10.Inflated Tear
メンバー
ローランド・カーク(ts,manzello,Stritch,cl,castinets,vo,fl,whistles)
ロン・バートン(p)、ヘンリー・ピアソン(b)、
ジョー・テキシドール(per)、リッチー・ゴールドバーグ(ds)
最初のジョン・コルトレーンの曲、「ブルー・トレイン」から、凄いのです。
管楽器の奏法の一つである。循環呼吸(呼吸の間も絶え間なく口から空気を吐き出すことによって息継ぎの無音時間をなくす演奏技法)をつかってのコルトレーンのような長いアドリブ絶え間なく続くアドリブにはビックリ!
「シドニー・ベーシェ&デューク・エリントン&バニー・ビガード&ハリー・カーネイ&ジョニー・ホッジス」での
クラリネット&テナーサックスを二本をいっぺんに吹くなど、
スティービー・ワンダーの「マイ・シェリー・アモール」でのヴォイス・フルートの強烈な個性。
次の「ワン・マインド・ウインター・サマー」の鼻で吹く竹笛とフルートの素朴な合唱。
ディジー・ガレスビーの「グルーヴィ・ハイ」での誰も吹いたことのないストリッチ(アルト・サックスを伸ばした、ソプラノ・サックスを長くしたような楽器)。
「自ら奴隷になる」(音楽の奴隷)そして最後の「溢れる涙」のマンゼロ&ストリッチ&テナーの3管いっぺんに吹き、
ホイッスル、ゴング、シンバルなどをうち鳴らす、熱気溢れる演奏に圧倒、全編、圧巻の映像でした。