皆さん・・・・こんばんわ☆
お元気ですか?私は今、小山に仕事で来ています!!
とってもとっても暑い日が続いていますが、体は壊していないでしょか?
水をいっぱい飲んでくださいね!
私は一日に3㍑飲んでいます。おかげでお腹が空かなくなりダイエットにも最適ですよ!
ココで、皆さんにプレゼントがあります☆
暑い時期にはクリスマスの事を考えれば体温も下がるはず!!!
そ・こ・で
「羊が歌うクリスマス・ソング」
www.golakes.co.uk/xmasbaarmysheep
このサイトにアクセス、真ん中に出てくる羊の画面をクリックしてみてください♪
音が鳴るので聴いてみてね♪
私は好きでした☆
ちなみに、小山の仕事で休憩時間やメイク時間の時に暇になるので、本を読んでいました。前にも一度、学校で借りて読んだ「がばいばあちゃん」です。
というのも、夏の甲子園で広陵高校が決戦ででていたので、思い出し読もうと思いました。そこで、気に入ってる言葉や場面を書いてみました。
は~本当に最高な作品です。もしお時間があったら読んでみてくださいね。
一番最後にコメントへの感謝の気持ちをこめて返事を書きました。もし宜しければチェックしてくださいね。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
ある夕ご飯の席のことだった。
「ばあちゃん、この2、3日ご飯ばっかりでお腹がすいたね」
俺がそう言うと、ばあちゃんは笑いながら・・・
「明日は、ご飯もないよ」
と答えて。
俺とばあちゃんは、顔を見合わせると、また大笑いした。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
そんなばあちゃんの家の前にはキレイな川が流れていた。
っと突然ばあちゃんが現れ、川を覗き込みニッコリ笑っている。
「昭宏も手伝いんしゃい」
振り返ってそう言うと、ばあちゃんは川から木ぎれや木っ端を拾い上げた。
ばあちゃんはこれらを乾かして薪にして使うのだ。
「川はきれいになるし、燃料費はタダ。まさに一石ニ鳥だねえ」
と豪快に笑うばあちゃん。
今思えば、ばあちゃんは40年も前から環境問題に取り組んでいたのである。
さらに、棒にひっかかるのは木だけではなかった。
川の上流に市場があって、二股になった大根や、まがったキュウリなど、売り物にならない野菜が川に捨てられる。
それも、棒に引っかかるのだ。
ばあちゃんは、いびつな形の野菜を見て言う。
「二股の大根も、切って煮込めば一緒。まがったキュウリも、きざんで塩で、もんだら同じ事」
というわけで、ばあちゃんの家では大半の食料を、川に流れてくるものでまかなっていた。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
そんなこんなで、ばあちゃんに連れていかれ近所の小学校に転校した。
そして運動会の季節がやってきた。
俺はかあちゃんに「運動会に来て」と手紙を送ったのだが、返事は「来られない」だった。
母は俺に毎月お金を送るために一所懸命に働いているのだと頭では分かっていたのだが、
やっぱり寂しかった。
心から楽しみにしていた運動会が急につまらなく思えてきて、
やけくそで「大雨になったら、いいのに」と思ったりもした。
しかし、俺は運動会の朝、センチメンタルな気分も吹き飛ぶ、ばあちゃんの奇声に起こされたのだ。
「ウメ!ウメ!」
当時、ばあちゃんの家には五羽の鶏を飼っていたが、毎日、卵を産むわけではない。
でも、ばあちゃんは俺に卵入りの弁当を持たせたいという一心で鶏と葛藤していたのだ。
「産め!産め!」
「ケッコウ!ケッコウ!」
「何が結構や。産まんか!」
「ケッコウ!ケッコウ!」
「運動会って、知ってたやろう?産め!産め!」
「ケッコウ!ケッコウ!」
「このバカニワトリ!産め!産め!」
結局、ばあちゃんの葛藤もむなしく、俺はご飯と梅干しとショウガの弁当を持っていった。
運動会が始まり、昼の時間になると、回りの友達は、自分の家族の元へ戻り、家族と一緒にご飯を食べるのだ。
俺は教室に戻り弁当を食べようと思ったその時、担任の先生が来て「お腹が痛いから弁当を変えないか?」と言われ、先生と弁当を交換し、弁当箱を開けた俺は歓声を上げた。
卵焼きにウインナー、エビフライと、先生の弁当には、それまで俺が見たこともないような豪華な料理が詰め込まれていたのである。俺は夢中で食った。
こんな事は2度は起こらないとおもっていた。
が、しかし、次の年の運動会もその次の運動会も担任の先生はきまって運動会の日にお腹を痛めて俺と弁当を交換したのだ。
俺が先生の腹痛の意味をしったのは、6年生になって、初めてばあちゃんにこの話をした時だった。
「変ばい?みんな、運動会にお腹痛くなるっちゃけん」
「なんば言いよると。それは、先生がわざとしてくれたとよ」
「え?でも、お腹が痛かって・・・・」
「それが本当の優しさと。昭宏のために弁当持ってきたって言ったら、お前もばあちゃん
も気いつかうやろ?だから先生は、お腹が痛いから交換しようって言ったとよ」
かあちゃんが運動会に来られないという俺の話が、代々、職員室で担任に受け継がれ、せめて一年に一度、おいしい物を食べさせてやろうと先生達が練ってくれた策だったらしい。
本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
ばあちゃんと回りの優しさにふれながら、俺は中学生になった。
スポーツ万能な俺だったが、勉強はイマイチだった。
そしてやってくるのが期末テスト。
帰って勉強しろと言わんばかりに、授業も早く終わった試験前、俺はばあちゃんに泣きいを言った。
「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
「じゃあ解答用紙に「私は日本人です」って書いとけ」
「そうか。日本にいたら、別に困らんもんね」
「そう、そう」
「でもばあちゃん、俺、漢字も苦手で・・・」
「「僕はひらがなとカタカナで生きていきます」って書いとけ」
「そうか。別にひらがなでも、分かるもんなあ」
「そう、そう」
「歴史もきらいでなあ・・・」
「歴史もできんとか?・・・解答用紙に、「過去には、こだわりません」って書いとけ!」
天晴れである。
が、俺は本当にこれを書いて、結果は・・・
殴られた!
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
母の日に書いた作文が、コンクールで賞をもらったのだ。
それは、こんな作文だった。
「俺のお母さんは、広島で働いています。
だから僕は、おばあちゃんと二人で暮らしています。
お母さんに会えるのは、年に1回、夏休みです。
冬休みも春休みも会いたいけど、ばあちゃんに言ったら、夏休みしか汽車が動かないと言っていました。
友達の家に遊びに行った時など、お母さんがいるのでいいなあと思います。
この前お母さんに会いたくて、一人で汽車の路線を見に行きました。
この路線は、お母さんのいる広島に続いているんだなあと思いました。
僕は、お母さんの事を思っています。
お母さんも、僕の事を思っています。
僕の思いとお母さんの思いは、佐賀と広島の間でぶつかっていると思います。
早く来ないかなあ。お母さんに会える日。
僕にとって夏休み全部が母の日です。」
我ながら、いい出来である。
が、賞をもらったのは良かったが、母の日の一ヶ月後には、父の日がやって来る。
今度の課題は「父の日」の作文である。
俺には父との記憶がまったくないのだ。
「ばあちゃん、俺、父ちゃんのこと、知らんよ」
と言ったら、
「そう書いとけ」
とばあちゃんは、いつもの調子である。
幼い俺は、原稿用紙いっぱいに、「知らん」とかいて提出した。
返ってきた作文は・・・・
百点満点だった!
んなわけで国語と体育の成績は良かったのだが、ほかのものが・・・
「1と2ばっかりでごめんね」
とばあちゃんに言うと、
「大丈夫、大丈夫。足したら、5になる」
と笑った。
「通知表って足してもいいの?」
と聞くと、今度は真顔で、
「人生は総合力」
と言い切った。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
寒さが厳しくなってきた頃、俺に朗報が届いた。
広島の広陵高校へ、野球部の特待生として入学が決まったのだ。
小学校からずっと続けてきた野球。
本当に嬉しかった。
特待生なら入学金も月謝もかからない。
さらに、広島のかあちゃんの元へも戻れる。
俺にとってはいいこと尽くしの夢のような展開だったのだ。
「ばあちゃん、やったよ!広陵高校、決まった!月謝もいらないし、広島で暮らせる!」
俺が玄関に飛び込んで行くと、
「へーえ。大したもんだ。何しろ、タダだし」
と喜んでくれた。
しかし、その日からばあちゃんの様子がおかしくなった。
「佐賀商業はなー、よかとこらしいよ!」
「佐賀商業やったら、また練習見に行けるとねー」
「佐賀商業で簿記の勉強したら、就職先は困らんけんねー」
「佐賀商業は、よかと!」
ばあちゃんは、佐賀にいて欲しいとかそういうことは一切言わないのだが、突然、呟くようにそう言い出すのだった。
俺は一度だけ、はあちゃんにぼそっと言ってみた。
「ばあちゃん、俺、佐賀におった方がよかね?」
ばあちゃんの返事は
「何、バカなこと言うとる」
だった。
俺はギリギリまで悩み続けたが、やっぱり広陵高校へ行くことに決めた。
一週間後の朝、小さな手荷物をひとつ下げて、
俺はばあちゃんの家を出て行こうとしていた。
ばあちゃんは見送ってくれるでもなく、いつもの朝と同じように、
川で釜を洗っている。
俺は、ばあちゃんの背中に声をかけた。
「ばあちゃん、俺、行くよ」
「はよう、行け」
「今まで八年間、ありがとう」
「はよう、行けて・・・あぁ、もう水が・・・」
背中越しに少し覗き込むと、ばあちゃんは泣いているのだった。
でも、釜の水を乱暴にかき回しては、無理に顔にはねさせ、
「水が・・・水が・・・」
と言っているのだ。
「ばあちゃん」
「はよう、行け」
「夏休みには遊びに来るから、元気でな」
「はよう、行け」
「じゃあ、行くわ」
俺は大道りへと向かう曲がり角で、俺は振り返った。
「ばあちゃん、元気でなー」
「はよう、行けー」
「かあちゃんとこに、行くからなー」
二、三十歩もあるいただろうか。
背後から、ばあちゃんの声が聞えた。
「行くなーーーーーーーー」
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
な、長すぎてごめんなさい・・・・・。
思わず書いてしまいました・・・・。やはりすばらしい作品さと思います。
こんなおばあちゃんが欲しいです。私もこんなおばあちゃんになりたいです。
最後になりましたが、コメントをくださった皆さまへの返事を書きました。良かったら読んでみてくださいね。いつもいつもありがとうございます。
①さみえるさんへ:初めまして!名前も分からない私の事を一所懸命さがして下さってありがとうございます。お知り合いになれて良かったです!これからは宜しくお願いします。はい、サヘル・ローズに変えました。ローズが1番好きなお花なんです。さみえるさんの好きなお花は、なんですか?
②ハクル♂さんへ:ハクル♂さん、初めまして!!番組を観てすぐにアクセスしてくださったのですね。とてもとても嬉しいです。ハクル♂さんから笑顔がいただけました!!この分は番組でいっぱいお返しいたしますね♪
③CoCoさんへ:こんばんわ☆いつもありがとうございます!前回の日記への感想&意見も書いてくださっていて、感動しました。いつも変な事を書くので、皆さんは厭きてしまうのでは?と心配でした・・・。エコーはですね、エアコンもそうですが、なるべく電気は使わないようにしています。夕方もギリギリまでねばります。ゴミの分別もやっていますよ☆
④パンタロンさんへ:は、初めまして♪今回は初めての方が多くビックリです!いろいろほめてくださって・・・照れてしまいますね・・。でも!嬉しいです!ありがとうございます!!!これからも末永くよろしくお願いします!お時間があった時は遊びにきてくださいね☆
⑤りえさんへ:りえさん☆1ヶ月ブリですね!お元気ですか?娘さんは?夏バテには気つけてくださいね!コメントを読みました。女性一人で娘さんを育てるのは大変ですね。私も母子家庭で母の苦労がよく分かります。小さい時は何も出来なくって悔しかったけど、今は仕事をして恩返しに燃えています!きっと、りえさんの娘さんも大きくなればりえさんをいっぱいヘルプしますよ。娘さんはりえさんにとって天使のような存在なのですね。なんかステキです。
⑥ともたんさんへ:こんばんわです♪おっ良く見ていますね!!はい、ブタは宗教のために食べれないのです。でも、私の母はフリーな考えで、食べてもOKと言ってくれます。がっテレビでは多くのイスラム教の方々や大使館の問題もありますので、控えています。残念ながらイランの5大遺跡は行っていません・・・。イラン人なのに・・ごめんなさいね。シーア派は確かに90㌫はいると思います。西洋の文化も最近になって入ってきました。名前の事を誉めていただけて嬉しいです!私も気に入ってる名前なんです。これからも頑張りますっよ♪
⑦daisukeさんへ:初めまして。おおおー!J-WAVEですか!?ちょっと懐かしいです!先日、夢でJ-WAVEに戻る夢を見ました☆いつかまた戻りたいです♪更新をあまりせずに、せっかく訪れてくださってるのに・・・ごめんなさい。もし良かったら、またコメントくださいね。心よりお待ちしています。
⑧ももす~きさんへ:ももす~きさん、初めまして☆コメントありがとうございます!心を和ませる事が出来て、本当に嬉しいです!最高のお言葉をいただきありがとうございます!これからも頑張ります。ご質問にお答えします。ターバンですが、イランに帰った時はしなければなりませんが、イスラム圏ではない国ではしなくっても大丈夫なんですよ☆
⑨カズさんへ;初めまして、カズさん☆心が温かくなるコメントありがとうございます。私の日本語を誉めていただきありがとうございます。嬉しいです!私にとって第二母国語が「日本語」のような感じです。カズさんの文書からですが、優しいオーラーが伝わってきます。私もそんな風になりたいです。カズさん、またいつでも遊びに来てくださいね。待っています☆
⑩ゆうさんへ:こんばんわ、ゆうさん♪いつもコメントありがとうございます。毎回思わず「ゆうさん、書いてるかな?」って探しています。ゆうさん、私も格闘技を初めて観たのに・・・鳥肌が・・確かに・・凄かったですよ!!!ちょっとクセになりますね!!オオカミ!!あああああ、分かります!私は最近見た、タバコの自動販売機にあるオオカミポスターを見て以来、大好き、いや・・・オオカミのファンになってしまったのです・・。ゆうさんは、そのポスターを見たことありますか?良かったらチェックしてみてくださいね☆
⑪りょうさんへ:はじめまして☆優しいコメントをありがとうございます!!日本語は母国語よりも得意かもしれません・・。最近は夢も日本語で見てしまいます☆りゅうさんが仕事前にみて、そのりゅうさんに、元気を与える事ができて、私も幸せです。本当にありがとうございます。これからも、いっぱい頑張ります!!
お元気ですか?私は今、小山に仕事で来ています!!
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そ・こ・で
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私は好きでした☆
ちなみに、小山の仕事で休憩時間やメイク時間の時に暇になるので、本を読んでいました。前にも一度、学校で借りて読んだ「がばいばあちゃん」です。
というのも、夏の甲子園で広陵高校が決戦ででていたので、思い出し読もうと思いました。そこで、気に入ってる言葉や場面を書いてみました。
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「ばあちゃん、この2、3日ご飯ばっかりでお腹がすいたね」
俺がそう言うと、ばあちゃんは笑いながら・・・
「明日は、ご飯もないよ」
と答えて。
俺とばあちゃんは、顔を見合わせると、また大笑いした。
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そんなばあちゃんの家の前にはキレイな川が流れていた。
っと突然ばあちゃんが現れ、川を覗き込みニッコリ笑っている。
「昭宏も手伝いんしゃい」
振り返ってそう言うと、ばあちゃんは川から木ぎれや木っ端を拾い上げた。
ばあちゃんはこれらを乾かして薪にして使うのだ。
「川はきれいになるし、燃料費はタダ。まさに一石ニ鳥だねえ」
と豪快に笑うばあちゃん。
今思えば、ばあちゃんは40年も前から環境問題に取り組んでいたのである。
さらに、棒にひっかかるのは木だけではなかった。
川の上流に市場があって、二股になった大根や、まがったキュウリなど、売り物にならない野菜が川に捨てられる。
それも、棒に引っかかるのだ。
ばあちゃんは、いびつな形の野菜を見て言う。
「二股の大根も、切って煮込めば一緒。まがったキュウリも、きざんで塩で、もんだら同じ事」
というわけで、ばあちゃんの家では大半の食料を、川に流れてくるものでまかなっていた。
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そんなこんなで、ばあちゃんに連れていかれ近所の小学校に転校した。
そして運動会の季節がやってきた。
俺はかあちゃんに「運動会に来て」と手紙を送ったのだが、返事は「来られない」だった。
母は俺に毎月お金を送るために一所懸命に働いているのだと頭では分かっていたのだが、
やっぱり寂しかった。
心から楽しみにしていた運動会が急につまらなく思えてきて、
やけくそで「大雨になったら、いいのに」と思ったりもした。
しかし、俺は運動会の朝、センチメンタルな気分も吹き飛ぶ、ばあちゃんの奇声に起こされたのだ。
「ウメ!ウメ!」
当時、ばあちゃんの家には五羽の鶏を飼っていたが、毎日、卵を産むわけではない。
でも、ばあちゃんは俺に卵入りの弁当を持たせたいという一心で鶏と葛藤していたのだ。
「産め!産め!」
「ケッコウ!ケッコウ!」
「何が結構や。産まんか!」
「ケッコウ!ケッコウ!」
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「ケッコウ!ケッコウ!」
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結局、ばあちゃんの葛藤もむなしく、俺はご飯と梅干しとショウガの弁当を持っていった。
運動会が始まり、昼の時間になると、回りの友達は、自分の家族の元へ戻り、家族と一緒にご飯を食べるのだ。
俺は教室に戻り弁当を食べようと思ったその時、担任の先生が来て「お腹が痛いから弁当を変えないか?」と言われ、先生と弁当を交換し、弁当箱を開けた俺は歓声を上げた。
卵焼きにウインナー、エビフライと、先生の弁当には、それまで俺が見たこともないような豪華な料理が詰め込まれていたのである。俺は夢中で食った。
こんな事は2度は起こらないとおもっていた。
が、しかし、次の年の運動会もその次の運動会も担任の先生はきまって運動会の日にお腹を痛めて俺と弁当を交換したのだ。
俺が先生の腹痛の意味をしったのは、6年生になって、初めてばあちゃんにこの話をした時だった。
「変ばい?みんな、運動会にお腹痛くなるっちゃけん」
「なんば言いよると。それは、先生がわざとしてくれたとよ」
「え?でも、お腹が痛かって・・・・」
「それが本当の優しさと。昭宏のために弁当持ってきたって言ったら、お前もばあちゃん
も気いつかうやろ?だから先生は、お腹が痛いから交換しようって言ったとよ」
かあちゃんが運動会に来られないという俺の話が、代々、職員室で担任に受け継がれ、せめて一年に一度、おいしい物を食べさせてやろうと先生達が練ってくれた策だったらしい。
本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
ばあちゃんと回りの優しさにふれながら、俺は中学生になった。
スポーツ万能な俺だったが、勉強はイマイチだった。
そしてやってくるのが期末テスト。
帰って勉強しろと言わんばかりに、授業も早く終わった試験前、俺はばあちゃんに泣きいを言った。
「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
「じゃあ解答用紙に「私は日本人です」って書いとけ」
「そうか。日本にいたら、別に困らんもんね」
「そう、そう」
「でもばあちゃん、俺、漢字も苦手で・・・」
「「僕はひらがなとカタカナで生きていきます」って書いとけ」
「そうか。別にひらがなでも、分かるもんなあ」
「そう、そう」
「歴史もきらいでなあ・・・」
「歴史もできんとか?・・・解答用紙に、「過去には、こだわりません」って書いとけ!」
天晴れである。
が、俺は本当にこれを書いて、結果は・・・
殴られた!
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母の日に書いた作文が、コンクールで賞をもらったのだ。
それは、こんな作文だった。
「俺のお母さんは、広島で働いています。
だから僕は、おばあちゃんと二人で暮らしています。
お母さんに会えるのは、年に1回、夏休みです。
冬休みも春休みも会いたいけど、ばあちゃんに言ったら、夏休みしか汽車が動かないと言っていました。
友達の家に遊びに行った時など、お母さんがいるのでいいなあと思います。
この前お母さんに会いたくて、一人で汽車の路線を見に行きました。
この路線は、お母さんのいる広島に続いているんだなあと思いました。
僕は、お母さんの事を思っています。
お母さんも、僕の事を思っています。
僕の思いとお母さんの思いは、佐賀と広島の間でぶつかっていると思います。
早く来ないかなあ。お母さんに会える日。
僕にとって夏休み全部が母の日です。」
我ながら、いい出来である。
が、賞をもらったのは良かったが、母の日の一ヶ月後には、父の日がやって来る。
今度の課題は「父の日」の作文である。
俺には父との記憶がまったくないのだ。
「ばあちゃん、俺、父ちゃんのこと、知らんよ」
と言ったら、
「そう書いとけ」
とばあちゃんは、いつもの調子である。
幼い俺は、原稿用紙いっぱいに、「知らん」とかいて提出した。
返ってきた作文は・・・・
百点満点だった!
んなわけで国語と体育の成績は良かったのだが、ほかのものが・・・
「1と2ばっかりでごめんね」
とばあちゃんに言うと、
「大丈夫、大丈夫。足したら、5になる」
と笑った。
「通知表って足してもいいの?」
と聞くと、今度は真顔で、
「人生は総合力」
と言い切った。
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寒さが厳しくなってきた頃、俺に朗報が届いた。
広島の広陵高校へ、野球部の特待生として入学が決まったのだ。
小学校からずっと続けてきた野球。
本当に嬉しかった。
特待生なら入学金も月謝もかからない。
さらに、広島のかあちゃんの元へも戻れる。
俺にとってはいいこと尽くしの夢のような展開だったのだ。
「ばあちゃん、やったよ!広陵高校、決まった!月謝もいらないし、広島で暮らせる!」
俺が玄関に飛び込んで行くと、
「へーえ。大したもんだ。何しろ、タダだし」
と喜んでくれた。
しかし、その日からばあちゃんの様子がおかしくなった。
「佐賀商業はなー、よかとこらしいよ!」
「佐賀商業やったら、また練習見に行けるとねー」
「佐賀商業で簿記の勉強したら、就職先は困らんけんねー」
「佐賀商業は、よかと!」
ばあちゃんは、佐賀にいて欲しいとかそういうことは一切言わないのだが、突然、呟くようにそう言い出すのだった。
俺は一度だけ、はあちゃんにぼそっと言ってみた。
「ばあちゃん、俺、佐賀におった方がよかね?」
ばあちゃんの返事は
「何、バカなこと言うとる」
だった。
俺はギリギリまで悩み続けたが、やっぱり広陵高校へ行くことに決めた。
一週間後の朝、小さな手荷物をひとつ下げて、
俺はばあちゃんの家を出て行こうとしていた。
ばあちゃんは見送ってくれるでもなく、いつもの朝と同じように、
川で釜を洗っている。
俺は、ばあちゃんの背中に声をかけた。
「ばあちゃん、俺、行くよ」
「はよう、行け」
「今まで八年間、ありがとう」
「はよう、行けて・・・あぁ、もう水が・・・」
背中越しに少し覗き込むと、ばあちゃんは泣いているのだった。
でも、釜の水を乱暴にかき回しては、無理に顔にはねさせ、
「水が・・・水が・・・」
と言っているのだ。
「ばあちゃん」
「はよう、行け」
「夏休みには遊びに来るから、元気でな」
「はよう、行け」
「じゃあ、行くわ」
俺は大道りへと向かう曲がり角で、俺は振り返った。
「ばあちゃん、元気でなー」
「はよう、行けー」
「かあちゃんとこに、行くからなー」
二、三十歩もあるいただろうか。
背後から、ばあちゃんの声が聞えた。
「行くなーーーーーーーー」
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な、長すぎてごめんなさい・・・・・。
思わず書いてしまいました・・・・。やはりすばらしい作品さと思います。
こんなおばあちゃんが欲しいです。私もこんなおばあちゃんになりたいです。
最後になりましたが、コメントをくださった皆さまへの返事を書きました。良かったら読んでみてくださいね。いつもいつもありがとうございます。
①さみえるさんへ:初めまして!名前も分からない私の事を一所懸命さがして下さってありがとうございます。お知り合いになれて良かったです!これからは宜しくお願いします。はい、サヘル・ローズに変えました。ローズが1番好きなお花なんです。さみえるさんの好きなお花は、なんですか?
②ハクル♂さんへ:ハクル♂さん、初めまして!!番組を観てすぐにアクセスしてくださったのですね。とてもとても嬉しいです。ハクル♂さんから笑顔がいただけました!!この分は番組でいっぱいお返しいたしますね♪
③CoCoさんへ:こんばんわ☆いつもありがとうございます!前回の日記への感想&意見も書いてくださっていて、感動しました。いつも変な事を書くので、皆さんは厭きてしまうのでは?と心配でした・・・。エコーはですね、エアコンもそうですが、なるべく電気は使わないようにしています。夕方もギリギリまでねばります。ゴミの分別もやっていますよ☆
④パンタロンさんへ:は、初めまして♪今回は初めての方が多くビックリです!いろいろほめてくださって・・・照れてしまいますね・・。でも!嬉しいです!ありがとうございます!!!これからも末永くよろしくお願いします!お時間があった時は遊びにきてくださいね☆
⑤りえさんへ:りえさん☆1ヶ月ブリですね!お元気ですか?娘さんは?夏バテには気つけてくださいね!コメントを読みました。女性一人で娘さんを育てるのは大変ですね。私も母子家庭で母の苦労がよく分かります。小さい時は何も出来なくって悔しかったけど、今は仕事をして恩返しに燃えています!きっと、りえさんの娘さんも大きくなればりえさんをいっぱいヘルプしますよ。娘さんはりえさんにとって天使のような存在なのですね。なんかステキです。
⑥ともたんさんへ:こんばんわです♪おっ良く見ていますね!!はい、ブタは宗教のために食べれないのです。でも、私の母はフリーな考えで、食べてもOKと言ってくれます。がっテレビでは多くのイスラム教の方々や大使館の問題もありますので、控えています。残念ながらイランの5大遺跡は行っていません・・・。イラン人なのに・・ごめんなさいね。シーア派は確かに90㌫はいると思います。西洋の文化も最近になって入ってきました。名前の事を誉めていただけて嬉しいです!私も気に入ってる名前なんです。これからも頑張りますっよ♪
⑦daisukeさんへ:初めまして。おおおー!J-WAVEですか!?ちょっと懐かしいです!先日、夢でJ-WAVEに戻る夢を見ました☆いつかまた戻りたいです♪更新をあまりせずに、せっかく訪れてくださってるのに・・・ごめんなさい。もし良かったら、またコメントくださいね。心よりお待ちしています。
⑧ももす~きさんへ:ももす~きさん、初めまして☆コメントありがとうございます!心を和ませる事が出来て、本当に嬉しいです!最高のお言葉をいただきありがとうございます!これからも頑張ります。ご質問にお答えします。ターバンですが、イランに帰った時はしなければなりませんが、イスラム圏ではない国ではしなくっても大丈夫なんですよ☆
⑨カズさんへ;初めまして、カズさん☆心が温かくなるコメントありがとうございます。私の日本語を誉めていただきありがとうございます。嬉しいです!私にとって第二母国語が「日本語」のような感じです。カズさんの文書からですが、優しいオーラーが伝わってきます。私もそんな風になりたいです。カズさん、またいつでも遊びに来てくださいね。待っています☆
⑩ゆうさんへ:こんばんわ、ゆうさん♪いつもコメントありがとうございます。毎回思わず「ゆうさん、書いてるかな?」って探しています。ゆうさん、私も格闘技を初めて観たのに・・・鳥肌が・・確かに・・凄かったですよ!!!ちょっとクセになりますね!!オオカミ!!あああああ、分かります!私は最近見た、タバコの自動販売機にあるオオカミポスターを見て以来、大好き、いや・・・オオカミのファンになってしまったのです・・。ゆうさんは、そのポスターを見たことありますか?良かったらチェックしてみてくださいね☆
⑪りょうさんへ:はじめまして☆優しいコメントをありがとうございます!!日本語は母国語よりも得意かもしれません・・。最近は夢も日本語で見てしまいます☆りゅうさんが仕事前にみて、そのりゅうさんに、元気を与える事ができて、私も幸せです。本当にありがとうございます。これからも、いっぱい頑張ります!!