コペンハーゲン中央駅。
アムステルダム、フランクフルト、パリのサン・ラザールと並んで旅の気分を盛り上げてくれる活気あふれる駅。
早朝のノルマンディーバリエール。
昇り始めた陽が外壁を照らす。
陽が落ちて月が浮かび上がるアルジェの港。
カスバから眺める。
夜が支配し始めるカイロ。
ヒルトンSix Octoberのジャルダン。
光の強さに撮影できなかったアレキサンドリア。
ナポレオンが逃げ帰った海を一望にしたかった。
ドバイのアラビッククラシックなホテル。
日本人が一人もいなくて遭遇の危険なし。
テヘランの夜明け。
灰色の大気に覆われた街にも美しい旭日。
夕闇のノルマンディー。
諦めきれないけれど、情勢は流動しながら緩やかに不利に傾いてゆく。
諦めきれないなら諦めずにいよう。
世界が不透明な今だからこそ再び部下を率いて最前線で先頭に立ちたい。
わたしの後任が簡単に決まるはずがないという不遜な自信。
わたし以外に誰ができる?←自信過剰
誰が失敗せずにやれる?←開きなおり
評論家と指揮官は違う←ますます自信過剰
この自信過剰が打ち砕かれた時が引き際なのだろう。
それはまだ先のことだ。
わたしは必ずパリに、アムステルダムに、ミラノに、フランクフルトに、コペンハーゲンに、ドバイに、カイロに、ヨハネスブルクに還る。
自力で戻ってみせる。