AT-180 Repair

　久々に使ったら，トラブル発生．

　アイコムのＡＴ－１８０が上手く動作しなくなってました．
　今度の土日に開催されるＡＬＬ ＪＡで使うつもりでＩＣー７０６ＭＫⅡＧＭとテストランしたらのトラブル．
　全バンドのＳＷＲが調整出来ずで，５０Ωのダミー抵抗でも同様でした．
　ＡＴ－１８０のＣはバリコンをステッピングモーターで回転させて調整するタイプ．
　２個あるステッピングモータの一つが回転していない様子．
　動作中，ギヤの異音が少し聞こえたので，やはり原因はステッピングモーターと判断して分解してみました．

　　　　　

　正常なステッピングモーターの方は手で簡単に回るのですが，異常な方は手では回せない程，固くなってます．
　良く見るとステッピングモーターの出力軸側の板には４つ小さな穴があります．

　　　　　

　それが，内部の減速用ギアの軸受けになっており，経年変化か振動で軸がその穴から外れると内部ギアが回転出来ずロックしてしまいます．
　本体ケースを外してグリスＵｐ後，組付ける時少し押さえる感じでカシメています．

　　　　　

　セットし直すと，問題なく動作する様になりました．
　電子的なトラブルでは無く，機械的なトラブルでした．

　　　　　

　とりあえず直したんですが，経年変化もありますから，また発生するかもと新しくステッピングモーターを購入する事にしてネット検索．

　　　　　

　ステッピングモーターの型番（ＭＰ２８ＧＡ）は既に廃版ですが，互換品や市場在庫はまだありそうなのでそれを購入するつもりでネット検索で見付けたら，１個￥２ｋ以上とやや高め．
　他に無ければ購入するつもりでしたが，このステッピングモーターＭＰ２８ＧＡは，以前エアコンのルーバー動作用で使われていた事が多い様子．
　その業界の代替品情報では，２８ＢＹＪ－４８の１２Ｖが使えそうな話があったんです．
　早速検索したら，秋月でも２８ＢＹＪ－４８－Ｗ０３　１２Ｖがヒットしたので，それをチョイスしてみました．

　一応，予備パーツですけど，届いたらテストしてみようかと思ってます．
　ＡＴ－１８０の本体を外すのは少し気合が入りましたけど，随分と前，ＴＣＸＯをＴＳ－６９０Ｓに取付ける際，基盤外したのと比べたら楽勝でしたからね．
　それを思えば，バリコンとフレキシブルカップリングを介して取付けられているだけですから，直ぐにテストは出来ます．

　それより，ＡＴ－１８０が上手く直って一安心でした．
　元機械屋ですから，メカ的トラブルなので，半日かかりましたけど，何とかなりましたわ．