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FA-VA5 インプレッション

2022-09-09 | いわき antenna
 今更ですが,ベクトルアンテナアナライザーFA-VA5のインプレッション.

 以前から,気になっていたんですが,やっと手にしています.
 まず,アンテナを自作する時,必ずSWR計が必需品なのは,当り前の世界.
 例えば,1/2λのDPを作る時,使いたい周波数に合わせるので,SWR計さえあれば何とか調整は可能なんです.
 さて,只今試作中と言うか,検討中のトップバンド用のスローパーアンテナとなると,どこら辺りで共振しているかが判らないわけで,SWR計だけでは,1.9MHの何処?って探すことになります.
 無線機が送信状態に出来れば良いのですが,例えば2MHzあたりにディップしていたら,法的にも送信出来ない周波数になって,SWR計だけでの調整は厳しくなります.

 そんな事もあって,もう随分と前からV/U帯までSWRとインピーダンスが同時に測定可能なデジタルカウンターが内蔵されたアンテナアナライザーが登場したわけで,これでアンテナ作りは楽になったと思いましたね.
 このブログでも,以前は,アンテナの調整やそれ以外にIC-2KLやIC-AT500のメンテナンスでも登場していましたからね.

 それらの進化系が,あるスパンの周波数帯域内を,SWRとその最小値,インピーダンスをグラフィカルにディスプレイ表示してくれる優れものが登場したわけで,その一つが,FA-VA5なんです.

     

 この手の測定器は,アンテナメーカー製のもありますけど,少し価格が高いのと,筐体も大きくて躊躇ってました.
 今の時代,SWR計だけではなくて,様々な付加価値が付いた測定器が販売されており,選択肢が増えてたのは良いですよね.
 昔は,無線機を送信してSWR計の振れを見て,その振れ具合からアンテナの良否を判断したのですから.

 ただ,個人的に思う事ですが,アンテナを作ったり,アンテナのコンディションを調べたりする時の測定器は,使う為にあるわけで,使い方の難易度が高いと,本末転倒です.
 この手の測定器は,誰もが簡単に使える事を大前提にしないと,何をやっているのか判らなくってしまいます.
 多少の段取り操作が必要ですが,誰でもすぐに使える難易度としては,FA-VA5が限界かも知れませんね.
 誰もが,その道のエキスパートやプロフェッショナルではないですから.

 8月のFDコンテストの時,ベランダでCM-144W7をテストランした時,初めて使ってみたのです.
 アンテナからの同軸ケーブルを取付け,操作ボタンで目的の周波数とスパンを決めると,あとは,FA-VA5がディスプレイにトレンドを表示してくれまして,思わず,オオッと声が出ましたよ.
 大きさは,文庫本より少し小さいサイズで,非常にコンパクト.
 個人的には,アンテナの測定器としては丁度良いサイズ,BMWやベンツの国,メッサーシュミットやその照準器を作ったドイツ製,ミーハーですから安心感ありですわ.

 屋外だと,単独で使う時が多いでしょうけど,PC対応のソフトをインストールして,USBケーブルで接続すると,PC上で確認する事も出来ます.
 ノートPCの画面ですが,もちろんトレンドが現れるので非常に判りやすいですよ.
 無線機の前でそれなりのトレンドを確認して,それから屋外で調整してSWRを読むってのが効率的で良いかと思ってます.

 現在,ベランダにセットしているアンテナのSWRを確認しました.
 ノートPCの画像をスクリーンショットしています.
 まずは,モービルホイップ:50MHz↓

     

 2エレ八木:144MHz↓

     

 ちなみに,測定範囲は,0.01~600MHzまでとなっていますが,430MHz付近でSWRが暴れますので,正確さは落ちている様子.
 アパマンなので,同軸ケーブルの取り回しで色々とコネクタ類が増えているのも原因でしょう,特に430MHz帯となると厳しそうです.
 そもそも,これまで430MHz帯用のSWR計しか持ってなかったので個人的には許せるレベル,このレベルなら目くじら立てる気はありません.

 3エレ八木:430MHz↓

     

 例えば,50MHzの場合,測定はモービルホイップアンテナなので,それなりのSWRカーブが現れます.
 ところが,これが自作だと,どこら辺りにSWRの底があるかを調べ時が便利です.
 測定スパンを45MHz~60MHzとか30MHz~80MHzでチェックすれば,それなりの変化が判ります.
 そうすると,エレメントが長い,短いの目安が直ぐに判るのは妙なストレスが続かなくて助かります.

     

 後ですね,この手の測定器は手元から落とすと破損しやすいので,ストラップが取付けられる様になっていればと思うのは日本人的ですかね.
 手持ちのジャンク箱にストラップに使えそうな金物があったんで,それを取付けています.
 これで,誤って落下させるリスクが少し減って安心感があります.

 次は少し先の話ですが,前フレしたトップバンド用アンテナをタワーに取付ける予定なので,調整に使ってみます.
 あと数か月したら,ユックリと時間をかける事が出来ますんで.


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