FTdx9000

FTdx9000運用記

μ同調回路

2006-04-14 22:00:36 | FTdx-9000
μ同調回路。マイクロ同調回路じゃないよ。ミュー同調回路。(^^; ミューチューンなどとも呼ばれていますが、FTDX-9000(Dバージョン)に惚れ込んだのもこの回路がビルトインされていたためです。往年の名機、FT-101やKWM-2Aにも採用されていました。一般に同調回路はコイルのインダクタを固定し、コンデンサの容量をバリコンにより変化さて同調点を決定していますが、μ同調回路はこの方式の逆で、コンデンサの容量を固定し、インダクタをコアのスライドにより変化させ同調させる方式です。FTDX-9000Dは14MHz以下のRFフロントエンドにこの同調回路がビルトインされています。近接の強力な妨害信号をRFステージで除去するためのプリセレクターとして採用されています。これがどの程度の能力があるのか、まだ実物が手元にないので全然わかりませ~ん。しかし私のようなアナログ時代の人間は、"μ同調回路"と聞いただけで涎を垂らすという条件反射を示すのです。(^^; これも若い時代に抱いていたKWM-2Aへの憧れがいまだに心のどこかに潜んでいるせいでしょうか。半導体を徹底的に嫌い、いまだに真空管式アンプを愛用しているオーディオマニアさんと相通じるようなところがあります。デジタル技術一色の時代に、コイルとコンデンサでできているμ同調回路にすっかり魅せられてしまい、あえてFTDX-9000Dを選定したというわけです。かなりいいかげんな選定の仕方ですが・・・。