フライトログ No.50 お隣の国 RJAA-RKSI

↑例によって出発準備中のB747SP


皆さん。B747SPを御存じですか?
恐らく大半の方が分からないと思いますし、知っていても見たことない方も大多数を占めると思います。
全45機しか製造されず、世界的に貴重な旅客機であるB747-SPは週に1回、イラン航空が運航してテヘランから北京を経由してやってきます。
実は以前はソウル経由もあったのですが9月で運休。
機材変更などもあるので日本ではより一層貴重になってしまいました。
(便名などの情報は後述)

使用機材:Boeing747SP-86(EP-IAB)
搭載燃料:60,000lbs(残燃料12,500lbs)
総離陸重量:449,120lbs
予定ブロックタイム:2時間30分
実際のブロックタイム:2時間37分
フライトタイム:2時間7分
出発スポット:72番ゲート
到着スポット:14番ゲート
巡行速度:M0.86
巡航高度:36,000ft
飛行距離:726nm
代替空港:金海国際空港
3Dフライトログ:http://ux.getuploader.com/FS10/download/3/RJAA-RKSI.kml
飛行ルート:

RJAA-(SID)-YTE-(Y51)-CUN-(G585)-BULLS-(STAR)-RKSI

SIDはSAKURA 8 DEPARTURE

本来このSIDは北行きに使うものですが今回は強引にTYEからY51に繋ぎました。
(現在Y51というルートは運用されていないです。)

本来ならTETRA 2 DEPARTURE だと思います。

なおこのSIDで上がると以前北京へ行った時に使ったルートと全く同じになります。


STARはBULLS 1A ARRIVAL(と言うのか?)です。



天候:リアルタイムウェザー
成田は風057@8kt、視程6nm→20nm、シーリング2000ftで弱雨、気温19℃でユージングランウェイは34R/Lです。
ソウルは天気図を見る限り問題はないでしょう。

今日は全国的に雨のようです。


中島「また妙な外航ですね・・・・」
管理人「トラぶらなきゃいいけど・・・FE誰?」
中島「イラン航空の人らしいです。」
FE「コニチハ。キョウハ、クラシックニ、ノリマス。ヨロシク!」


今回のフライトはIR801便 15:30発 18:00着を運行しますが実はこれを調べるだけでも数時間要しました・・・・
専門的なフライトログが無いのは勿論。
便名が判明しても具体的な時間の表記が無く既に廃止されている便なのでマニア向けのサイトにも無いんですよね・・・
勿論最初に日本語の公式サイトへ行きましたがタイムテーブルは本家に行けと・・・・
で、行ってみると・・・・
サーバーエラーで入れかったですorz
先ほど行ってみたら入れましたが非常に重い。
このままじゃ出発時刻も分からないからフライトできない・・・・と諦めかけた時にアイデアの神降臨(と言うほどでもないですが)。
AI機君がいるじゃないか!
早速アルファインディアのプランを落として・・・・あれ、無い。タイムテーブル上に成田行きがありませんでした。
仕方なく某国のAI機サイトへ行きダウンロード・インストール・デコンパイルして確認。
フムフム。去年の夏のタイムテーブルか。と言う訳であっさり調べられました。


しかし苦難はこれだけではなかったです。
いざシップヘと乗りこみ・・・・計器設定を済ませます。
えーと、TYEの周波数・・・あれ、ダイアルが動かん。
周波数の変更ができません。まあそれはFMCもどきで指定できるので構わないのですが問題は周波数を設定した後が一番問題。
「ピピッピーピーピピッ」VOR波受信の音が・・・
FE「コラー!ナニスルデスカ!」
管理人「まだ何もしてねーがな!」
何とアクティブ状態にしていないのに勝手にアクティブになっています。
あ、ついでに時計もない・・・・
一回フライトを終了して時計は747-400から、無線パネルは737から持ってきました。
これで万事解決。と思いきや。
(以下昨夜起った事)
管理人は新しくいれた機体は必ずテストをするのですがエンジンスタート時にFEパネルでスタートレバーを操作したらレバーがビクビク動くんですよ(つまりONになったりOFFになったり)。
で、仕方がないのでエンジンスタート補助用に747-400のオーバヘッドパネルのみ、入れました。

これでとりあえず大丈夫だと思います。

読者の皆さんはきっと「なんでパネルを替えないの?」と思いになると思いますがそれはもう過去形。
ダウンロードアンドトライでほとんどのFSX・FS2004用のフリーパネルを入れましたが唯一エラーなしで動いたのが2つのみ。1つは計器盤の文字が潰れていて全く認識ができなかったのでコチラにしたという訳。

定刻より2分遅れの15:32にプッシュバック。テイクオフランウェイは34Lです。

やはりPosky機はラダーペダルが無いとタキシングは厳しいですね。
地上で旋回したら数秒切り返さないと誘導路を外れます。
特にこの機体・・・・重い!


UA一杯。追いやられています。

あ、今更ですがVCなんてのはありませんので。



↑15:53に離陸。あ、トリム忘れた。でも短距離なので支障はないです。



しばらくはランウェイヘディング。
左下のBrakeの表示はABの誤作動です。
なんでかエアボーンした時に掛かる。




NRE VORから6nmでライトターン。
重いの一言。
ターン終了時にNRE VORから34°の方角を飛行しているようにして下さい。
私の場合は特に修正なしにできました。


↑綺麗にNRE VORをヒット。
お次はTYE VORです。



TETRA 2 DEPARTUREと大して変わらないですね。



まんまる～ボディの～え～す～ぴ～い～

離陸後約19分後の16:12に巡航高度36,000ftに到達。
M0.86へと加速します。
因みに同機の最高巡行速度はM0.88。



↑金沢方面を望むも…見えず。



↑あっという間に日本列島から離れて行きます。



↑翼端の巨大なHFアンテナ。747クラシックの外見上一番好きなところだったりします。



↑側面。オタク的に胴体後部の絞りに萌えます。



↑正面。普通のクラシックと特に変わりはないです。



↑上面。アクスペクト比が中々です。



↑隠岐の上空。先日MD-81がチャーターフライトで飛びましたっけ。



↑もうすぐに韓国が見えて来ます。

17:01にインチョンセンターにハンドオフ。


↑最初にこの機体を見た人はびっくりしただろうなー。私も成田で初めて見てビックリしましたもん。

FE「ヘイ、キャプテン、ナカジマサーン。」
管理人「だから管理人だっつーの。で、何?」
FE「4バンハイドロフェイルガ、フェイルシマシター。」

え、

↑黄色枠で囲ったところが4番ハイドロの計器です。見事に止まって警告ランプが点灯していますが・・・・分かりますか?。
ここでダイバードするかどうかの判断を迫られる管理人・・・・
まあまだ3本あるからいいか。と言う事で飛行続行。
FE「コンナノヨクアルコトデース」

17:20にCUN VORをヒット、降下要請をして降下していきます。

↑ソウルが見えて来ました。そこから北に何十kmか飛べば・・・・NORTH KOREA、北朝鮮です。



↑金浦でしょうか?


先行機は33に回されていたので33R/Lの周波数を入れているとLOC受信後に15Lへのアプローチ指示。
丁度風向きが変わったらしいです。
因みに3Dフライトログの仁川付近にらせん状に降りている形跡がありますがあれはシム管に引っ張られた痕跡です。
最初はシム管も33に降ろす気だったようですが途中で風が変わったので・・・・ということらしい。
脱線しますが巡行中、または高度保持中にもかかわらず3Dフライトログのデータでは高度が乱れている場合がありますが理由が分かりました。
たとえば地上の土地が2000ft上がるとログの線は反比例して2000ft下がるという具合のようです。


と言う訳で今回はRWY15LにILSアプローチで着陸する予定です。
・・・・ここ、このブログを始める前に降りた事あるのですが嫌な思い出が・・・・。
分からない人は北京へ行った時のログへGO!


と言う訳で早く降り過ぎたため永遠と3000ftをさまよう羽目に。。。


↑金浦へとアプローチする機体が見えます・・・え、見えない?



↑これでどうだ!
羽田からの便でレジはJA754Aってあんたここで働いてたんかい!どうりで見ないわけだ。



↑コリアンエアのA300とパラレルアプローチ中のようです。



↑無事にANAも降りました。



↑完全に離着陸妨害しています。



↑で、ここの川を渡ると北朝鮮・・・・ってことですな。

この直後に領空侵犯、現実ならスクランブル発進してきた北朝鮮軍のMig-21が放ったAAMにより撃墜・・・・になりますね。
まあ結果的に入ってしまいましたが管理人のFSの北朝鮮は優しいので何もなかったです。

ここでまた問題発生。
ILSを受信してくれない。
33側は取れていたんですけど・・・・周波数もあっていたし・・・・
で、GPSで飛んでいると・・・。

どこじゃここ!1000ft～
FE「ヨクアルコトデース」
慌てて手動に切り替えます。
今回のターゲットアプローチスピードは135ktです。


500ft


200ft


50ft


↑18:00にタッチダウン。最後慌てた割には普通に降りれました。



Poskyの747-400は止まりにくかったので強めにしたらあっという間に止まってもうた。



↑それにしても面白いフラップ形状ですな。


そういや韓国って時差がないんですね。
時差2時間のメルボルンと半分こしてくれ。
じゃないと筆者さんの記事にコメントできない。


↑18:09にスポットイン。
この後2時間程の休憩をはさんでテヘランへと飛んで行きます。


中島「いろいろ疲れさせられましたね。」
管理人「癖があるというかなんというか・・・」
中島「さて、またこの機体に乗りたいかな?」
管理人「いいともー」(機会があればの話ですが)


さて、非常にトラブルが多いというか癖があるというか・・・という機体に2時間半ほどお世話になりました。
実は今回初めてVCの付いていない機体に乗ったのですがタキシングが難しいですね。
いちいちテンキーを押すのがちょっと・・・・
フライト中にハイドロが1つ逝ったにもかかわらずフライトを続行しましたが実際はどうするのかは分かりません。
因みに管理人1人の意見ですが引き返した先の空港、または付近のダイバード先の空港に修理が受けられる場所がある場合またはこの先6時間以上飛行する場合は何処かに降りたかもしれないです。


では。