フィンランド建築・デザイン雑記帳

PUU プー、それともパウ? 思い出、フィンランド音楽 そしてPUUTALO



フィンランド在住のデザイナー、遠藤悦郎さんがJ-waveの番組に登場するということで、久しぶりに朝のFM放送を聴いてみた。
TOKYO・UNITEDというジョン・カビラがナビゲートする番組で、遠藤さんは通信員レポートとしてヘルシンキから生出演した。
フィンランドでのコロナウィルス感染状況や街の様子などをレポート。 ジョン・カビラに引けを取らない声、よどみのない話術に感心した !

この通信員レーポートの頭に流れていた曲がフィンランドの女性歌手、アンナ・プー(Anna・Puu)のカウニス パイヴァ (Kaunis Päivä =美しい一日という意味 )という曲で、初めて聴く曲だったが、出だしの軽快なリズムからすっかり気に入ってしまった。
フィンランドの歌を聴くのは、とても久しぶりで、アンナ・プーの歌を聴きながら何十年も前、タンペレで毎晩のように聴いていたマーリット( Maarit )の曲が懐かしく、よみがえってきた。

1970年代、よく聴いたのは、カトリ・ヘレナ ( Katri Helena )やオラヴィ・ヴィルタ ( Olavi Virta )で、日本でいえば、美空ひばりや三波春夫のような国民的歌手なのだろう。
1980年代初め、滞在していたタンペレでは、マーリット ( Maarit )、ユイセ・レスキネン ( Juice Leskinen ) そして、ミッコ・アラタロ ( Mikko Alatalo )、リキ・ソルサ ( Riki Sorsa )など、ラジオの音楽番組で頻繁に聴いていた。
名前を挙げれば、頭の中に曲が巡ってきて、どの歌手もとても懐かしい。

ヨーロッパ音楽の好きな友人と話していて、アンナ・プーの事が話題となった。
彼は、Anna Puuのことをアンナ・パウと発音していた。 
そのことがチョット気になって調べてみると、パウと表記しているCDショップや音楽紹介のHPがある。
Puuは、英語読みにするとパウになるのだろうか? 
それとも「プー」では「イタチのプー介」、お尻から空気が抜けるようで具合が良くないから「パウ」なのだろうか?

タンペレで、同じ教室にプールネン( Puurunen )という学生がいた。 
プー( Puu )一字だけという名前は、フィンランドでも聞いたことがなく、珍しい名前なのでは・・・? と思ったら、 Anna Puuは本名ではなく、本名は Anna Puustijärvi(アンナ・プースティヤルヴィ)とのこと。

Puuは、フィンランド語で「木」英語の「tree」を意味する。
Puu rakennus(プーラケヌス) で「木造」、 Puutalo(プータロ)は「木の家」のこと。

Puutaloで思い出した。 
フィンランドに、 Puutalo Oy (プータロ株式会社)という歴史ある (1940年代に設立)大きな住宅メーカーがあり、1970年代だったか80年代だったか、三菱の住宅事業部がフィンランドの住宅「PUUTALO」を日本に輸入していた。

プータロの名前は、日本では「プー太郎」を連想し、おかしくない・・・?! と
賛否両論あっただろうと想像する。
「プータロ」・・・可愛い発音・・ほのぼのとした名前は、逆に印象に残り、僕は成功しているように思うのだが・・・。





「木造」をテーマとしたフィンランドの雑誌「Puu」。




1980年代か90年代の雑誌に掲載されていた「プータロ」の広告。
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