「つつへ」の部屋

JA0PPE アマチュア無線の戯言

修理作業

2023年03月17日 | アマチュア無線






先日、ヨドバシカメラへ注文した部品が届いたので、それを使って午後から修理作業をしました。
どんな部品かというと、上の写真のとおりアルカリ電池(LRV-08)と電池ボックス(UM-520N)です。

修理対象は私が学生の頃購入したテスターで、型式はOL-64D、日置電機製の物です。
余談ですが、このテスターが私の手元へやってきたのが1972年4月6日です、したがってもうすぐ51年になる古い古いテスターです。
学生の頃はお金が無くてリグを買えなかったので、何とか自作と考えたのでしょうね、そうなると取り敢えずはテスターが必要だよねと思ったのかなと思います。
(※当時、テスターも安くなく、これを買った時も清水の舞台の心境だったと思います。)
自作の方は、何一つモノになりませんでした、無線機の組み立ては素養と経験が必要なのでした。

さてテスターの故障原因ですが、それは内蔵している積層電池です。
この時代のテスターは、抵抗値測定のため高い電圧(22.5V)の積層電池(BL-015)が必要です。
よくある話なのですが、この電池が経年劣化で規定の電圧が出なくなって、抵抗の測定値によっては零Ω調整が効かなくなっちゃいました。
テスターを買ったときに内蔵されていた積層電池が駄目になった後同じ状況に陥ったのですが、出張で東京へ行った時、秋葉原のお店(ガード下でした)で見つけて購入できました。
その電池は下の写真のとおりです、予備にと思って2個購入したんですが、今回片方が駄目になったので、新品の方を入れてみたんですが、こちらは完璧に電圧がゼロでした。
考えてみれば電池に製造年月が97年6月と書かれているので、使っていなくても完全放電してしまうのは当たり前と言えば当たり前ですよね。
もちろん、この積層電池は既に製造中止で、Web検索をしても販売しているお店は見つかりませんでした。

先日、とあるWebサイトが目に止まりました。
私と同じケースに陥ったのですが、今販売されている電池を使って対応した内容でした。
内容は、単5用の電池ケース(2個直列接続用)へ電圧12Vのアルカリ電池を2個入れて、24Vの電圧にして対応するでした。
なお、アルカリ電池(LRV-08)は単5電池ではありませんが、不思議なことに単5用の電池ボックスへぴったり収まりました、これがWebへ掲載されていた情報のキモです。
Webで検索したらヨドバシカメラで全て入手できるようなので、注文した訳です。
写真のように電池ボックスへ配線をはんだ付けをして、テスター側にもはんだ付けをしました。
(※はんだ付けが汚いのは私の腕が悪いからですので‥)
で、零Ω調整をしたらOKでした、若干アルカリ電池の方が電圧が高めですが、問題はありませんでした。
しかし、電池ボックスが積層電池のスペースにピッタリ入ったのにはビックリしました、電池を押さえる金具もピッタシです、これもキモでしょうね。

今は、OL-64Dよりも高機能なデジタルマルチメータが安価に買えるので、わざわざ古いテスターを修理することもないのですが、50年も一緒に過ごしてきたので、今や仲間ですから。
それに、テスターは電池の電圧と導通試験くらいしか使わなくなったので、OL-64Dでも充分ですし。

余談ですが、先日AH-730で1.8MHzの運用を開始して、AJDを目指していると書きました。
実は今日現在、5、6、8エリアとQSOができません。
寝る前の時間を使っての短時間運用ということもありますが、トップバンドは国内QSOであってもハードルが高いなと感じました。
ちなみにDXですが、JA以外にオセアニアが早々とゲットできました、と言っても小笠原ではありますが。





















今日は東海岸デー

2023年03月13日 | アマチュア無線





今朝の北米向けコンデションは、私にとっては「東海岸デー」でした。
09:00前から11:00前まで、主に12mバンドでQRVしたんですが、合計で20局のDX局と交信ができました。
そのうち、何と11局がUSAの東海岸局でした、こんな事は初めてです。
しかも、WASのWantedだったメイン州(ME)と2局も交信できました。
片方の局は相手からコールしてきて、レポート交換は6回に及ぶ難産でしたが、何とかRR73受信までこぎつけました。
ただし、片方の局はLoTWに対応しているかは不明、もう1局は上の顛末のとおりレポート交換が確実に成立しているかは、LoTWのアップを確認しないと分かりませんが。
メイン州は、当局から見ると東海岸の一番遠い州ですから、給電点2mの貧弱なアンテナでよく飛んだものです。
これで、先日交信したバーモント州(VT)と今回のメイン州(ME)がコンファームできれば、WASの残りは2州となります。
ただし、その2州もウエストバージニア州(WV)と、誰もが難関というデラウェア州(DE) ですから、先は長そうです。

このところ、10mのコンデションが良かったです。
日によっては、全部のUSA局が10mバンドへ引っ越してきたような賑わいの日もありました。
ただ、こんなコンデションに限って、交信ができなかったりします。
PSKRのレポートを見る限りは、当局の信号もUSAの局へ結構レコードされているのですが、全然コールバックがありませんでした。
結局、これだけバンドが賑わうと、QRMに潰されてしまっているのかなと想像しています。
あるいは、当局の設備(アンテナ)では、もっとコンデションが上がらないと駄目なのかもしれません。

余談ですが、3月31日で現在の雇用契約が満了します、これで仕事は引退します。
それで、2月の中旬から今まで溜め込んでいた休みを取得していて、朝夕はワッチに時間を割くことができています。
平日の昼間に楽々とQRVできるのは、若い頃泊り番勤務をしていた時以来です。
春分の日前後は、春のDXコンデションが上がるはずですから、残り2州に縁があれば良いなと思っています。

キャプチャ画面は、今日の12mバンドで、当局の信号がUSAでデコードされた様子です。
これだけ、全米に漫勉なくレコードされたのは、記憶にありません。







1.8MHzの運用開始しました

2023年03月11日 | アマチュア無線




3月6日から、1.8MHzの運用を開始しました。
現在、FT8モードのAJDを目指してQRVをしています、よろしくお願いします。hi

設備は、約23メートルのワイヤー+カウンターポイズと、ICOMのAH-730のコンビです。
カウンターポイズはCQオームが販売している「OHM-CGW55」を利用しました。
こちらは、約5メートルX5本のワイヤーで構成されていて、規格上は3.5MHzから50MHzまでですが、1.8MHzでも動作はしているようです。

実は、AH-730を購入(購入先はCQオーム)したのは昨年の11月でした、品薄で発注から手元へ届くまでに1ヶ月かかりました。
12月11日からAH-730の運用を開始したのですが、以下のとおり色々ありまして、少し難儀をしました。

元々はAH-4と23メートルのワイヤーをループ状(AH-4のホット側とコールド側をワイヤーで接続する)にして使っていました。
ワイヤーは、ちょうど直角三角形型に張ってあって、三角形の下辺部分の途中にAH-4が入っていました。
縦辺は釣り竿で、高さは軒下あたりまでです、従って4メートル弱程度でしょうか、その頂点から斜めに斜辺のワイヤーが垂れ下がっていて、2メートルの物干し竿で受けて、AH-4のコールド側へ至ります。
AH-4の給電点は2メートルあるかないかです、したがって軒下のとても貧弱なアンテナということになります。
SWRは、AH-4が3.5MHzから50MHzまで1.3以下にチューニングしてくれました。
(※なお、1.8MHzはAH-4の仕様外なので、チューニングは全く取れませんでした。)
このようなアンテナでQRVしているのは、敷地の関係でタワーどころかダイポールさえNGの環境のためです。
ただし、こんなアンテナでも、コンデション次第では、DXがそこそこ楽しめます、FT8様々と言えます。
コンデションの良いバンドへ、ぱっぱと切り替えが効きますので、その点もグッドです。

前から1.8MHzもQRVしたいと思っていたのですが、AH-4は30メートル以上ワイヤーを張らないとチューニングしてくれないみたいなので諦めていました。
(※短縮コイルをワイヤーへ噛ませたけど、チューニングはNGでした。)
そこへAH-730が発売されました、ただコスト的に踏ん切りがつかなくて1年ほど様子見をしていたのですが、やっぱり1.8MHzを運用したくて注文しちゃいました。

で、当初はAH-4のワイヤーシステムをそのまま利用してAH-730を接続しました。
そうしたら、 肝心の1.8MHzはチューニングがNG、24MHz以上のハイバンドはSWRが大幅に悪化、50MHzは使い物にならないレベルとなりました。
で、本来の仕様であるワイヤー+カウンターポイズへ変更しようと思ったのですが、10年以上前の再開局時にAH-4+ワイヤー+カウンタポイズで運用した時、色々とトラブルが発生してトラウマになっていました。
問題はカウンターポイズと思われたので、今回は実績のあるCQオームの製品を使って見たわけです。
そうしたら、あっさりと1.8MHzから50MHzまでチューニングしてくれました、50MHzを除いてSWRは1.0から1.3の間に収まっています。
50MHzは、SWRが1.5ですが、Eスポ用としてしか利用できないはずですから、問題は無いと思います。
現状、前のシステムと新しいシステムでは、受信や飛びは変わらない感じがします。
ただ、ロングワイヤー系はノイズが多いのですが、FT8を運用する限りは問題はありません、なにせ1.8MHzはノイズが59+ですので、

キャプチャー画面は、昭和47年(1972年)に発売された160メータハンドブックの表紙と目次です。
かつては、本だけの世界で思いを膨らませていた160メータが、やっと自宅で運用できる様になりました、嬉しいです。























USS Hornet

2023年01月09日 | アマチュア無線








去年の12月3日のことです。
朝は、いつものパターンで、 WSJTを使って21MHzのFT8をワッチしていました。
NB6GCという局がCQを出していたので、コールしたらコールバックがありました。
無事QSOが終わって、JTAlertに表示されるName欄を見たらARC(Amateur Radio Club)の文字が見えました。
ご存知のとおり、かつての日本ではアマチュア無線クラブの天国でした、中学校、高等学校、大学、職場、あるいは地域とクラブがありました。
でも、アメリカでARCとは珍しいなと感じて、NB6GCをQRZで検索してみました。
そうしたら、USS Hornet(空母ホーネット)で運用しているクラブのようでした、もちろん現役の航空母艦ではなくて現在は博物館となっている空母です。

ホーネットと言えば、第二次世界大戦では日本とは因縁の深い空母です。
日本本土を初めて空襲した爆撃機のプラットホームだったし、南太平洋海戦で旧日本海軍が沈めたやつです。
後継のホーネットも、太平洋で旧日本海軍と戦いを繰り広げて、戦後はアポロ11号と12号の司令船を吊り上げた船です。
今は、カルフォルニア州で博物館として公開されているそうです。

で、QRZを見たらQSOデータはLoTWでOKだけど、SASEを送ればQSLカードも発行してくれるようでした。
ちょうど、手持ちのアメリカの切手があったので、SASEを指定された住所へ送ってみました。
そうしたら、年を超えて1月6日に無事SASEが帰って来ました。
余談ですが、先日のコスタリカと違ってエアーメールだったので、1ヶ月ほどで戻ってきました。

封筒の中には、QSLカード(一番上のキャプチャー画面2枚)、Honetの説明(下の最初のキャプチャー画面2枚)と小さなカード(一番下のキャプチャー画面2枚)が入っていました。
QSLカードをみると、Rigは聞いたことのない機種を使っていました、HARRIS RF-350(100W)というものです。
Web検索をしたら、こちらは軍用のトランシーバだったみたいです、空母のARCが使うに相応しいと感じました。
アンテナはWHIPとなっていました、瞬間私の頭にはモービル用のホイップアンテナが浮かびましたが、次の瞬間「違う」と思いました。
以前、何かで航空母艦から軍用機が発着される時、プラットホームに立っていたアンテナが横に倒されたシーンを思い出したからです。
軍艦ですから、当然この手のアンテナなのでしょうね、さすがに航空母艦です。
排水量が約27,000トンの軍艦ですから、ホイップアンテナがプラットホームに立っているのか、アイランドに立っているのかは別として、どちらにしろ結構な高さにあることは確かです。
しかも、アースは空母の本体にとっているはずです、それは海に続いているから、もの凄く効きの良いアースだろうなと想像します。
ちなみに、当局のしょぼいアンテナへも、+00で強力に届いていましたので、恐ろしい性能ですね。
さらに余談ですが、ホーネットが現役時代に使っていたコールサインは「NBGC」だそうです、ARCのコールサインもそれにあやかっているわけです。

さて、封筒に入っていた小さなカードですが、説明を読んでみると、博物館への無料入場券でした。
2枚入っていたので、2人まで無料で入場できます。
ミュージアムのWebサイトでチケットの金額を確認したら、Adult Admission $20、Seniors & Military $15 となっていました。
私は15$で入場できそうですが、結構お高いんですね、となるとQSLカードを交換しただけで2枚も無料チケットをくれるとは、太っ腹です。hi

新潟には「飴の銭より笹の銭」(飴よりも包んだ笹の葉の方が高かった)という地域限定のことわざがあります。
チケットは無料だけど、カルフォルニアまで往復する旅費の方が、遥かに高いですね。
行ってみたい気持ちはあるけど、まあ無理でしょうね。
ちょっとしたQSOから、面白い経験をしました。




















船便

2023年01月08日 | アマチュア無線






遅くなりましたが「謹賀新年」です。

1月3日のことですが、郵便受けを見たら見たことのある封筒が入っていました。
見たことある訳は、いわゆるSASEだったからです、私が送付した封筒です。

2022年6月18日、コスタリカと交信ができました、DXCCのNEWでした。
余談ですが、まさか7MHzで当局の貧弱な電波が中米まで飛ぶとは思って見ませんでしたが。

NEWは良かったのですが、交信時にJTAlertの表示を見たら、LoTWに未対応でした。
Webで検索したら、QSLカードはダイレクトで3$同封して送れとなっていました。
「また有料かよ」と思ったのですが、QSLカードが必要なので3$同封してSASEを送りました。

送付前に郵便局のWebサイトを確認しました、そうしたらなんとコスタリカが航空便が受付停止でした。
しかし、船便はOKとなっていましたので、船便で送付することにしました。
SASEの船便は、これが初めての経験になります。
いやー、今の時代エアーメールがNGとはびっくりしました。

途上国では、郵便物が抜き取られるような話を聞きます。
心配したんですが、6月20日に投函して1月3日ですから7ヶ月弱で無事に帰ってきました。
宛先がP.O.BOXとなっていたので、抜き取り防止の対策をしているのかもしれません。
昨今の円安で3$は価値が上がりました、途上国だったら日本以上でしょう、ダイレクトで請求しろと言っている以上は、確実に返送する対応はしているようです。

これで、LoTWへもデータをアップしてくれるとベストなのですが、駄目でした。
残念ですが、一応、私にとってのお年玉です。