今日は3月20日ですが、何の日かと聞かれると殆どの方が「春分の日」だと答えると思います。
もちろん正解ですが、絶対に忘れてはならない「地下鉄サリン事件」の日なんです。
思い出したでしょうか?今から22年前の平成7年3月5日、東京メトロ(旧帝都高速度交通営団)の丸ノ内線、日比谷線、千代田線の3路線5編成(5ヵ所)の地下鉄車内で化学兵器に使われる「サリン」という神経ガスを使った同時多発テロが起きた日です。
出典:nl.simg.jp
当時、亡くなられた方は13名、負傷者は約6300人にもおよぶ戦後最大級の無差別殺人として日本全国を恐怖のどん底に落とし入れました。
被害は電車内にいた人はもちろんのこと、ホームにいた人や救助に駆けつけた駅員や消防、警察の人にまで及びました。
負傷者の方の中には、未だに後遺症が残ったりPTSDに悩まされている人も少なくありません。
そのサリン事件の首謀者は「オウム真理教」という新興宗教団体の宗祖、麻原彰晃こと松本智津夫です。
このオウム真理教が起こした事件はこの地下鉄サリン事件だけではなく、殺人、殺人未遂だけでもかなりの件数があります。
その一部を紹介すると、
- 在家信者死亡事件(1988年(昭和63年))
- 男性信者殺害事件(1989年(平成元年))
- 坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年(平成元年))
- 池田大作サリン襲撃未遂事件(1993年(平成5年))
- 松本サリン事件(1994年(平成6年))
- 会社員VX殺害事件(1994年(平成6年))
- 警察庁長官狙撃事件(1995年(平成7年))
- 東京都庁小包爆弾事件(1995年(平成7年))など
これらはオウム真理教の起こした凶悪犯罪のごく一部で、一連の事件は「オウム真理教事件」とも言われています。
そのオウム真理教は、「サティアン」と呼ばれる教団拠点を中心に活動していて、サリン製造拠点として山梨県の旧上九一色村にあった第7サティアンが一躍有名になりました。
このようなサティアンと呼ばれる拠点が上九一色村を中心に10ヵ所もあり、何と自動小銃の密造工場までありました。
首謀者の麻原彰晃とその家族は、その中の第6サティアンと呼ばれる所で生活をしていて、麻原彰晃は隠し部屋に隠れているところを逮捕されました。
麻原彰晃が逮捕されたのは1995年(平成7年)の5月16日、それまでいったい何人の方がお亡くなりになったり負傷されたのでしょうか?
今更ながらではありますが、このオウム真理教による一連の事件、特に3月20に起きた無差別殺人テロは決して忘れてはならないと思います。
と言うのも、麻原彰晃が逮捕され死刑も確定しオウム真理教も解体されましたが、当時の宗教信者が新しく立ち上げた宗教団体「アレフ」と「ひかりの輪」は未だに新しい信者を集めています。
しかも、この地下鉄サリン事件などオウム真理教による一連の凶悪事件を全く知らない世代の人が増えているんです。
この2つの宗教団体はオウム真理教とは全く関係がないと言い切っていますが、麻原彰晃の肖像画が宗祖として飾られているとの証言もありました。
つまり、この2団体は宗教団体ではなくテロリストとしての可能性がもの凄く高いのです。
事実、公安(国家安全委員会)では団体規制法(オウム新法)に基づく観察処分の対象になっています。
「地下鉄サリン事件」、「オウム真理教」、何だか懐かしい名前だなとは思わず、今一度、一連の事件で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、このようなテロ、無差別殺人について思い出してみましょう。
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